column 443.

大手と地元業者の違いとは?不動産業者のメリット・デメリットを比較

2020.12.29

大手と地元業者の違いとは?不動産業者のメリット・デメリットを比較

手持ちの不動産を売却する際、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが、
「名の知れた大手業者と地元の業者、不動産を売るならどちらに相談した方が良いのだろう?」
という疑問ではないでしょうか。

不動産売却では、不動産の売り込みや価格交渉を業者に代行してもらうのが一般的なので、「どの業者と契約するか」によって売却価格や売却の時期が大きく変わってきます。
ただ、大手業者と地元の業者、どちらの方が良いのか知りたいと思っても、周囲に相談できる人がいないケースの方が多いでしょう。

この記事では、売却の失敗を避けるために知っておきたい、大手不動産業者と地元不動産業者、両者のメリットとデメリットについて解説します。

大手不動産業者に相談するメリット

●より多くの人に不動産を見てもらえる

大手不動産業者に相談するメリットの一つが、集客力や宣伝広告力の高さです。
大手不動産業者は活動の規模が大きいので、全国に大量の顧客を抱えています。
資金力があるので全国的な広告も打てますし、各店舗と連携すれば条件の合う顧客に不動産を紹介できるので、「金額が高くなかなか買い主を見つけられない」といった扱いの難しい物件も売却しやすいです。

●不動産売却以外のサービスも充実している

大手不動産業者は、売却だけでなく賃貸や不動産投資、新築・中古住宅の購入など幅広い事業を手がけています。
そのため、「不動産を売却するついでに引越し先を見つけたい」といった、複合的なサービスも利用可能です。
不動産の売却業者、新居を買うための仲介業者、引越し業者と個別に業者探しをするのが面倒だと感じる場合は、大手業者を選ぶと良いでしょう。

大手不動産業者に相談するデメリット

●営業マンの当たり外れが大きい

大手不動産業者は、営業マンの当たり外れが大きいです。
知名度もあり、店舗も立地の良い場所にあるため、大手だと広告をしなくてもある程度、利用者がやってきます。
そのため、やる気のない営業マンも少なからずいるのです。

また、何かトラブルを起こしても、大手だと数年単位で別の店舗に異動したり同業他社に転職したりすれば顧客の追求から逃れられるので、わざとグレーな手口を利用する営業マンも存在します。

●柔軟な対応は望めない

大手不動産業者では、基本的にマニュアルに沿った対応になるため、「この物件はこうしたらもっと高く売れる」といった柔軟な対応やアドバイスは期待できません。
営業マンが抱えている顧客数も多く、親身な対応を受けづらいので、不動産売却についてあれこれと相談しながら決めていきたい場合は、避けた方が良いでしょう。

地元の不動産業者に相談するメリット

●地域事情に詳しい

地元の不動産業者は、営業エリアが狭い分、特定地域の不動産売買事情に詳しいというメリットを持っています。
地域事情に詳しいということは、いま現在どのような物件が人気で、どういう宣伝の仕方をすれば買い主の興味を引けるのかを知っているということなので、場合によっては大手よりも高額・短期間での売却も可能です。

●親身な対応を期待できる

地元の不動産業者ならではのメリットとして、無視できないのが対応の柔軟性。
全国的に活動していて、特定の支店が赤字でも全体が黒字なら何とかなる大手不動産業者と違って、地域で営業している中小の業者は、地元住民の評判を損なうと会社が潰れてしまいます。
そのため、長年地元で活動している業者ほど、顧客満足度を高めるために親身な対応をする傾向が強いです。

こうした背景から、地元の業者は物件に合わせた売却プランなども相談しやすくなっています。

地元の不動産業者に相談するデメリット

●高額物件や短期売却には不向き

資金力や営業エリアが限られる関係上、地元の不動産業者は高額物件の売却や短期間の売却には不向きです。
ただし、エリアや不動産業者が持つコネクションによっても結果は変わってくるため、規模が小さいから必ず不利になるというわけではありません。
たとえば、買取サービスを実施している不動産業者なら、仲介による売却よりも早く不動産を売却できる場合もあります。

●あくどい営業をする業者もいる

高圧的な対応を取ったり、顧客に不利益を押し付けて知らぬ存ぜぬを通したりと、小さな業者の中にはあくどい営業をするものもいるため、注意が必要です。

もし、契約相手が悪徳業者だと、被害を取り返すのも簡単ではありません。
リスクの高い相手を避けるためにも、不動産業者は地元で長年営業を続けているところを選びましょう。

まとめ

不動産売却における大手と地元業者の違いは、販路の広さと対応の親身さです。
ただ、大手のメリットを活かせる物件は限られます。
一般的な住宅や土地の売却では、地域のニーズを知っている地元業者に相談したほうが良い結果につながるケースも少なくありません。
とはいえ、地元業者の中にも信用できない相手も存在します。
最終的には、「信頼できるパートナー」を見つけることが重要なので、不動産業者選びには妥協せずに時間をかけましょう。

 

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