内覧時の好印象につながる!家の中を掃除する際のポイント
2021.07.09内覧時に汚い家は購入候補から外れてしまうため、不動産を売るためには室内をいかにきれいにするかも重要になってきます。
ただ、長年の暮らしで蓄積した汚れを取り去るのは、決して簡単なことではありません。
もし、掃除をせずに売却できるのであれば、そのままの状態で売りたいと考える場合もあるのではないでしょうか。
今回は、売却に向けて家をきれいにすべき理由と、効率良く家の中をきれいにするためのポイントをご紹介します。
きれいな家は有利な売却しやすい
●不動産売却では内覧で好印象を残すことが大切
基本的に、価格や立地が同程度で、きれいな家と汚い家があった場合、先に売れるのはきれいな家です。中古不動産市場では、買い主側もある程度経年劣化や汚れがあるものだと理解していますが、わざわざ汚れている家を購入するメリットはありません。
場合によっては内装の汚れを理由に値下げを求められてしまう可能性もあるので、不動産売却の成功確率を少しでも高めたいと思ったら、内覧者を迎える前に売却物件を掃除しておく必要があります。
●水回りの掃除は欠かせない
不動産売却に向けた住宅の清掃で、特に磨き上げて欲しいのが水回りです。食事の支度や身だしなみで毎日利用する水回りは、ほかのスペースに比べて汚れやすく劣化も目立つため、内覧者から細かくチェックされることになります。リビングがきれいでもキッチンや浴室が汚いと住宅全体の印象が悪くなってしまうため、水回りの汚れは時間やお金をかけてでもきれいにしましょう。
不動産売却に向けた清掃のポイント
●入室して最初に目に入る場所をきれいにする
効率良く住宅をきれいにするポイントは、扉を開けて最初に視線が向かう場所を重点的に掃除すること。入室した瞬間目にする場所がきれいだと、そのほかの部分に多少ほころびがあっても目立ちません。具体的には、日差しが入ってくる大きな窓や扉の真正面をきれいにしましょう。内覧者の目を引く場所がない場合は、壁に絵画を飾って視線を誘導した上で、掃除をするという手もあります。
●シンクやドアノブは金属磨きで磨き上げる
キッチンのシンクやドアノブなど、金属製の部品は光を反射するため目立ちやすいものです。金属部分のくすみや黒ずみは汚れているという印象を強く残してしまうため、市販の金属磨き用ペースト等を使って磨き上げましょう。根気は必要ですが、金属磨きに使うペーストや布は安価なので、お金を使うことなく住宅の印象を底上げできます。
●皮脂汚れはアルカリ系の洗剤で落とす
内覧に向けて掃除をする場合、汚れの種類に合わせて洗剤を選びましょう。なかでも、裸足でフローリングを歩いたり手で良く触れたりする場所に付着する皮脂汚れは、アルカリ性の洗剤がおすすめです。また、アルカリ性の洗剤は油に対する洗浄力も高いため、キッチンのコンロや換気扇にこびりついた油汚れも効果的に落とせます。
●水垢や石鹸のこびりつきは酸性の洗剤を使おう
一方、水垢や石鹸のこびりつきなど、水回りの汚れの一部は酸性洗剤を使うのがおすすめです。ただし、アルカリ性や中性の洗剤と違って、酸性の洗剤は家庭用の商品がなかなか手に入りません。そのため、水垢落とし用の製品など、汚れの種類に合わせて個別に商品を購入するか、ハウスクリーニング業者への依頼を利用して汚れを落とすと良いでしょう。
●フローリングは掃除した後ワックスをかけると印象アップ
物件に洋室がある場合、フローリングを掃き掃除・拭き掃除した後にワックスがけをするのがおすすめです。場合によっては過去に施したワックスを一旦剥がしてワックスをかけ直す必要があるものの、時間と手間さえかければ素人でもきれいなフローリングを実現できるというメリットがあります。また、ワックスがけをした後は独特の香りで生活臭をごまかせますし、リフォームした後のような印象を与えられるのも強みです。
●掃除と平行して荷物も減らしていこう
住まいの掃除と同じくらい重要なのが、荷物の整理です。旧住人の荷物が大量に残っていると、内覧者はその物件を買った後の新生活をうまくイメージできません。不動産に限らず、物を売るときは「買った後生活がどう変わるか」をイメージさせることが重要なので、掃除と平行して荷物の処分も進めていきましょう。
ただし、ホームステージングなど室内をおしゃれに飾り付ける方法にもメリットがあるため、物件に合わせて売り方を考えることをおすすめします。
まとめ
入室したとききれいに整っている住宅は、内覧の印象が良いので売却しやすいです。
ただし、長年の生活でこびりついた汚れや劣化はそう簡単に落ちません。個人でできることにも限度があるため、「部屋に入ってすぐ視線が向かう場所」や「水回り」等にしぼって清掃を進め、最小限の労力と費用で売却物件をきれいにする方法を押さえておきましょう。