小さな工夫が結果につながる!?不動産を高く売るためにできること
2021.08.05
不動産を高額で売却すれば、資金に余裕ができるため、より広い土地を買ったり新居の設備をグレードアップしたりできます。
ただし、不動産の高額売却を実現するためには、さまざまな準備や工夫が必要不可欠です。
この記事では、ひとつひとつは小さな心がけでも、コツコツやっておくと高額売却につながる不動産の売却テクニックを複数ご紹介していきます。
不動産の売却価格を引き上げるテクニック
●買取ではなく仲介で売る
不動産の主な売却方法は、業者に直接物件を引き取ってもらう買取と、業者に買い主を仲介してもらって第三者に売る仲介の二つです。買取と仲介を比較した場合、仲介で売った方が多くの場合高値で売却できるため、特に売却を急いでいるといった事情がない限りは仲介による不動産売却を選びましょう。
なぜ仲介の方が高く売れるのかというと、市場内で価格競争が起きるからです。買取だと物件をうまく運用できるかどうかわからないというリスクも込みで引き取ってもらうため、買取額は市場価格よりも2割程度安くなってしまいます。
●相見積もりを行って不動産業者を見極める
不動産の高額売却を目指す上で、最も重要なのが不動産業者の吟味です。仲介による不動産売却では、物件の広告や買い主への対応などを仲介業者に一任します。大切な不動産を預けた業者がその地域での実績を持っていなかったり、営業力が低かったり、戸建てを扱った経験が浅かったりすると、希望通りの条件で売却できません。
ひとくちに不動産業者といっても、戸建てメインの業者とマンションの取り扱いが多い業者では細かいノウハウの蓄積が違います。
また、同じ業者でも担当者によって性格的な相性の良し悪しはそれぞれなので、必ず1社ではなく複数の業者から相見積もりを取り、時間をかけて対応に納得できる業者を選びましょう。
●売却期間に余裕を持つ
仲介による不動産売却では、売却期間に余裕を持っておいた方が高額売却しやすいです。理由は単純で、売り主側に「2ヵ月以内に売りたい」といった事情があると、買い主からの価格交渉に妥協したり、買い主探しをしやすくするために売り出し価格を抑えたりする必要が出てくるためです。しかし、時間に余裕があれば、より条件の良い買い主と出会えるまで合わない買い主との交渉を断ったり、広告を作り込んだりできます。取れる選択肢が増えるため、不動産売却を成功させたいなら半年程度の時間を見ておきましょう。
●ホームステージングやハウスクリーニングをする
インテリア用品などを使って舞台のように室内を飾り付け、内覧時の印象をアップするホームステージングや、ハウスクリーニングの利用もおすすめです。中古の不動産は、多くの場合空き部屋の状態で内覧を受けているため、モデルルームのような状態になっていればライバル物件と差別化できます。
また、特に水回りをプロに掃除してもらうと、内覧の印象が良くなるのでおすすめです。
●ホームインスペクションを受ける
中古住宅の状態を第三者にチェックしてもらうホームインスペクションを使うという手もあります。ホームインスペクション済みの物件は、大きな問題が後から発覚するリスクが少なく、修理が必要な箇所についてもある程度必要額の目安が分かるため、買い主側からの人気が高いです。中古不動産に付き物である不安感を軽減する措置として、ホームインスペクションを活用すると良いでしょう。
●リフォームや補修工事をする
物件の状態によっては、リフォームや補修工事をした上での売却を選ぶのもおすすめです。売り出しの時点で内装をきれいにリフォームしていれば、内覧時の印象が良いため価格が高くても納得してもらえるでしょう。
また、壊れた箇所が放置されていると物件に悪いイメージが残ってしまうため、明らかな故障箇所や雨漏り等は修理しておいたほうが無難です。
●売り出し価格を下げすぎない
不動産の売却価格は、後から値上げするのが困難なので、売り出し価格を安易に下げすぎないよう注意しましょう。売り出し価格を下げれば一時的に注目を集められますが、1,500万円で売り出した物件を内覧しにきた人に1,600万円で売りたいと持ちかけても取引はまとまりません。最初に決めた金額より下がることはあっても、値上げして納得してくれる買い主は少ないので、高額売却を目指すなら多少値引きをしても損をしない金額で売り出すことをおすすめします。
まとめ
不動産の売却価格は、仲介を選んだり相見積もりを取ったり、売却期間に余裕を持ったりすることで底上げ可能です。
ただし、売却するエリアや地域の相場、狙うべき客層などはそれぞれの不動産次第。すべての物件で同じテクニックが効果を発揮するわけではないので、まずは売却物件の価値を見極めて販売戦略を練りましょう。不動産売却の成功は、業者任せにしてただ待っていても手に入りません。
より良い金額や期間での売却を実現するために、不動産を売るときは業者の吟味に力を入れましょう。