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悪徳業者から身を守ろう!不動産売却の失敗を回避するポイント

2021.11.12

悪徳業者から身を守ろう!不動産売却の失敗を回避するポイント

不動産売却を始める際、「業者にだまされて損をしたという話を聞いてしまった」と不安を感じている方も多いです。
知識や経験のない取引を進めるにあたって、不安や疑問を感じるのは当然のこと。
ただ、不安だからといって大手業者に仲介をお願いすれば最も良い結果になるとは限らないのが不動産売却。

そこで今回は、悪徳業者との契約を避けるための知識として、悪徳業者の良くある特徴や万が一悪質な業者と契約してしまった場合の対処法をお伝えしていきます。

不動産売却では悪徳業者と契約しないことが一番大事

不動産売却を成功させたい、少しでも家や土地を高く売りたいと考えたとき、最も重要なのは不動産業者選びに失敗しないことです。
一口に不動産業者といっても実力や実績、規模はさまざま。
不動産は定価がなく需要と供給で価格の決まる資産なので、売却プランの方針が合わない業者や悪質な業者と契約すると努力や工夫をしても高額売却や短期売却を実現できません。
特に、悪徳業者は知識のない一般人から有用な不動産を買い叩こうとあの手この手で迫ってきます。
不動産売却に関する最低限の知識がないと、そもそもだまされているのかを判断できないため、まずは悪質な業者の特徴を知っておきましょう。

もしかして悪徳業者かも?良くある悪徳業者の特徴を紹介

●相見積もりを嫌がる

悪徳業者のみならず、やや強引な営業を仕掛けてくる悪質な業者の多くは、相見積もりを嫌がります。
なぜなら、相見積もりで他社の見積もり結果と自社の見積もり結果を比べられた場合、明らかに査定額を高く出したり低く出したりしていることがわかってしまうからです。
不動産の需要はエリアによっておおよそ決まっているため、一般的な物件や土地なら査定の時点で数百万円単位の差が出るケースはそれほど多くありません。
業者が適切な見積もりをしていたとしても、相場から外れた見積もりを出す根拠があるはずなので、不動産を売るときは相見積もりを取り、査定の根拠や理由を尋ねてみましょう。
なお、宅地建物取引業法という法律によって、不動産業者は査定額と一緒になぜその金額になったのかという根拠も答えることを義務付けられています。※1

●「今だけ」「お客様だけ」など即断即決を迫ってくる

相見積もりを嫌がるのと同様に、悪徳業者の特徴として良くあるのが強引な営業です。
特に、「今だけ」「お客様だけ」「すぐに決断しないと同じ条件では契約できない」など、契約書へのサインを急かしてくる場合は注意しましょう。
業者との契約だけでなく、買い主との交渉時も同様です。
悪質な例として、わざと不動産の販売活動に手を抜き、売れ残った段階で知り合いや結託している不動産業者から安値での契約を持ちかけさせるといった手段も存在します。
売るかどうか、契約するかどうかの意思決定は勢いで決めず、一旦、持ち帰るようにすると良いでしょう。

●専属専任媒介契約を求めてくる

専属専任媒介契約とは、特定の不動産業者1社とのみ交わせる仲介契約のことです。
媒介契約とよばれるこの契約は、売り主・不動産業者双方の縛りの強さに応じて3タイプの内容が存在しており、専属専任媒介契約は最も互いの行動を強く縛るものとなっています。
専属専任媒介契約を結ぶことで、頻繁に売却活動の報告を受けられたり売却のサポートを受けられたりするのも事実ですが、専属専任媒介契約以外の専任媒介契約・一般媒介契約にもそれぞれの良さがあるため、絶対に専属専任媒介契約を結んだ方が良いとも限りません。

不動産によって、また売り主によっても適切な媒介契約は変わってくるので、不動産業者を選ぶときは「媒介契約それぞれのメリットやデメリットをどれだけ丁寧に説明してくれるか」も考慮すると良いでしょう。

※1 e-Gov法令検索:宅地建物取引業法 第34条の2第2項
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=327AC1000000176

万が一悪徳業者と契約してしまったらどうすれば良い?

不動産業者と契約をした後、「もしかしたら悪徳業者かもしれない」と感じた場合、または単純に営業マンとの相性が合わなかった場合、契約を進めずに業者との媒介契約を解約するのが最も無難な対処法です。

同時に複数の業者と契約を結べる一般媒介契約を除いて、不動産業者と交わす媒介契約は最長3ヵ月と法律で期限が決まっています。
そのため、契約してから3ヵ月待てばどの媒介契約も解約可能です。
3ヵ月で解約できると知っていると、営業の勢いに押されて安値での買取や値引き幅の大きな買い主に不動産を売ってしまうといった事態も避けられるでしょう。

一方、売買契約を結んでからの契約解除はトラブルになりやすいです。
安易に契約書に判をつかないようにすることが重要です。

まとめ

不動産売却結果の良し悪しは、どの業者と契約するかで決まります。
だからこそ、大切な不動産をいかに安く買い叩くかを考えている悪徳業者との契約は避けるべきです。
幸い、不動産業者との媒介契約は3ヵ月ごとに解約できますが、そもそも悪徳業者と契約しないことが一番の対処法なので、典型的な悪質業者の手口を知って不動産売却の失敗を避けましょう。

 

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