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仲介&買取保証で不動産を売却するメリット

2021.11.12

仲介&買取保証で不動産を売却するメリット

不動産を売却する手法としては、不動産業者経由で買い主を探す仲介が一般的です。

ただし、業者によっては仲介による売却に「買取保証」を付けられます。
買取保証を使える業者とそうでない業者ならどちらの方が自分たちに合っているのか判断できるように、今回は仲介&買取保証で不動産を売る場合のメリットやデメリットを押さえていきましょう。

不動産業者の提供する買取保証サービスとは

買取保証とは、「まずは仲介で買い主を探し、一定期間内に買い主が見つからなかったら不動産業者が買い取ってくれる」というサービスのことです。
細かい買取保証の内容は業者によって違いがあるものの、多くの場合契約をした段階で決めた買取価格で不動産を引き取ってもらえます。
期限を決めて確実に不動産を現金化できるため、売却を急いでいる方におすすめです。

ただし、買取保証が向いているケースとそうでないケースもあるので、まずは買取保証のメリットとデメリットを把握しましょう。

買取保証を利用するメリット

●一定の期限内に不動産を売却できる

仲介に買取保証を組み合わせる最大のメリットは、一定の期限内に不動産を売却できることです。
仲介による不動産売却では、条件の合う買い主と出会うまで宣伝広告を続ける必要があり、不動産をいつ現金化できるのかはわかりません。
しかし、買取保証では契約する際に仲介期間を決めてしまうため、いつまで待てば売れるのか心配することなく不動産を売却できます。

●仲介で売却できれば買取よりも高く売れる

買取保証の良いところとして、無視できないのが仲介の良いところ取りができる点が挙げられます。
デメリットの部分でも触れますが、一般的に不動産は買取だと20%から30%ほど売却金額が下がってしまいます。
売却価格だけを考えるなら仲介の方が高く売れるので、少しでも不動産を高く売却したいと考えている方にとって、まずは仲介での成約を目指せる買取保証は魅力的です。

●新生活のスケジュールを立てやすい

買取保証を利用すると、「少なくとも○ヵ月後に○万円で不動産を売却できる」という見通しが立つため、新居の購入準備や引っ越しの準備等をスケジュールしやすいです。
また、最低限の売却金額が分かっているので、新居のローンを組む際につなぎ融資を受けやすくなるというメリットもあります。

いつ・いくらで不動産が売れるかわからない状況を不安に思うなら、買取保証のある業者を探すのもひとつの手です。

買取保証のデメリット

●仲介より売却価格が安い

買取保証の最も大きなデメリットは、不動産の売却価格が安くなってしまうこと。
多くの場合、市場価格よりも20%から30%ほど低い金額での買取になってしまいます。
なぜ仲介で売ったときよりも金額が下がってしまうのかといえば、不動産業者が買い取った物件をリフォームしたり、広告を出したりするための費用や利益が差し引かれるからです。
その代わり、買取では短期間で不動産を売却できるため、金額に満足できるなら問題はないでしょう。

●不動産業者を変更できない

買取保証を付ける場合、専属専任媒介契約という不動産業者との縛りが最も強い契約を結ぶことになります。
専属専任媒介契約は、並行して他社に仲介等をお願いしたり自分で買い主を見つけてきたりすることを制限されている契約で、一社としか結べないため業者の途中変更が困難です。
基本的には、法律上の契約上限である3ヵ月待って解約することになるので、買取保証の金額や時期も考えて、契約する業者は慎重に決める必要があります。

●悪質な業者だと販売活動に力を入れてもらえない

需要の高い不動産だと、仲介で買い主を見つけて仲介手数料を受け取るより、仲介を手抜きして売り主を探さず、安く買い取った不動産を転売するほうが儲けは大きいです。
そのため、悪質な不動産業者と契約した場合、仲介期間中に十分な売却サポートを受けられない可能性があります。
こうした業者は買取価格も市場価格を考慮せずに買い叩いてくるリスクがあるため、買取保証を利用する場合は複数社の見積もりを比較しましょう。

買取保証が役立つケース

買取保証は、「明確に○月までに不動産を売却したい」という要望がある方に向いています。
ギリギリまで高く売れる可能性のある仲介で不動産を売りつつ、余裕がなくなったら業者に買取をお願いできるため、事前に考えていた期限を越えて売れ残ってしまう心配がありません。
相続や離婚、転勤など売却を長引かせたくない場合に利用すると良いでしょう。

まとめ

仲介と買取それぞれの良いところを活かして、高額売却の可能性を探りつつ一定期間内に不動産を売却できるのが買取保証の強みです。

ただし、地価の安い郊外の住まい等、買い取っても活用するのが難しい不動産だと業者に買取保証を断られてしまう場合もあります。
悪徳業者に物件を預けた結果、十分な売却のサポートを受けられないといった可能性を考えると、買取保証があるというだけで業者を決めるのはおすすめできません。
買取保証を利用する場合も、相見積もりを取り、営業マンの対応を見て信頼できる不動産業者を見極めましょう。

 

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