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不動産売却の準備を早めに始める5つのメリットとは

2021.12.29

不動産売却の準備を早めに始める5つのメリットとは

不動産売却手続きには、一般的に3ヵ月から半年、長ければ1年以上の時間がかかります。

ただし、だからといって売りたい時期の3ヵ月前に動き出せば最良の結果を得られるわけではありません。
売却手続きに取れる時間が短ければ短いほど、売却条件を妥協してでも売り切る必要が出てきます。
手持ちの不動産を少しでも良い条件で売却するためには、時間の余裕を持つ必要があるのです。

ここでは、不動産売却準備を早めに始めるメリットを5つご紹介します。

販売戦略を整えてから不動産を売り出せる

不動産売却の準備期間を取るメリットの一つ目は、不動産の販売戦略を立てられることです。
不動産は需要と供給によって価格や売りやすさが変わってしまう財産です。
このため、同じ物件でも「いくらで売り出すのか」「どういった属性の買い主に売り込むのか」といった売り出し方を調整することで売却結果が良くなる可能性があります。

また、周囲のライバル物件が売れてしまうのを待って売り出すなど、売却タイミングをコントロールできるようになるのもポイントです。

リフォームなどの期間を確保できる

早目に不動産売却を始めた場合、リフォームやリノベーション、修繕工事や解体工事などもできるようになります。
工事の規模にもよりますが、大掛かりな工事なら1ヵ月以上の工期が必要です。不動産によっては、そのまま売るよりもリフォームやリノベーションで使いやすくしたり、解体工事を行って更地にすることでより有利な条件で売却できるようになったりするでしょう。

売却前にどういった準備をすれば良いかに関しては、実際に不動産業者の査定を受け、プロの意見を聞いてみないとなかなか判断できません。
「2ヵ月以内に売りたい」といった状況だと、リフォームをすることで数百万円高く売れる可能性があるとわかっていても業者側は提案できませんし、提案されても受けられません。時間には、余裕を持ちましょう。

値引きに付き合う必要がない

不動産の売却期間に余裕を持つメリットとしては、無理な値引き交渉に付き合う必要がないというものもあります。
不動産には定価がありません。
高く売りたい買い主と安く買いたい買い主が交渉を行う以上、高確率で値引きを求められます。
もちろん、値引き交渉を断るかどうかは売り主の自由ですが、事情があって売り急いでいるときに交渉を持ちかけられれば、そう簡単には値引きを拒否できないでしょう。

本来ならもっと高く売れる不動産を一定期間内に売るため、値引きをしたり最初から割安価格で売り出したりするのは、売り主にとって大きな損失です。
時間に余裕がない場合は戦略として値引きを活用する手もありますが、時間に余裕があるなら値引きをするメリットは小さいので、買い主との交渉を有利に進められるよう早目に準備を始めましょう。

トラブルが起きても落ち着いて次の買い主を探せる

  • 買い主や売り主が事故に遭った
  • 売買契約まで進んだものの買い主が住宅ローン審査に落ちてしまった

など、不動産売却手続きの最中、何らかのトラブルや行き違いで有望な買い主との縁が切れてしまう場合があります。
元の買い主と交渉できなくなれば、当然買い主探しからやり直しです。
場合によっては、不動産業者の対応に不満を覚えて別の業者と契約し直すこともあります。
トラブルがあっても落ち着いて次の買い主を探せるのは、時間的な余裕があってこそできる対応です。

新居の確保にも余裕を持てる

売却まで余裕を持っている場合、新居の確保にも時間をかけられます。
住宅ローンを組んで新たにマイホームを購入する場合、ローン審査に落ちたり建材の入手に時間がかかったりする可能性もゼロではありません。
旧居の売却と新居への入居タイミングがずれると、一時的にホテルなどに滞在する費用負担が増えてしまいます。
住宅の購入や入居のタイミングは選べても、不動産が実際に売り出してみないとわからないので、余計な出費を抑えるためにも売却準備の時間を長目に取りましょう。

不動産業者を見極めて売却の成功を掴み取ろう

不動産の売却期間に余裕を持つということは、不動産を売るために打てる手が増えるということです。
時間がないと不動産を何とかして売るために値下げをしたり、高く売る工夫ができなかったりと良いことがないので、少しでも不動産を高く良い条件で売りたいと考えるなら早めに売却準備を始めましょう。

ただし、不動産の販売プランを考えたり営業を行ったりするのは不動産業者です。
不動産の売却結果は、業者の経験や営業力にかかっているため、不動産売却では業者探しにも時間を使いましょう。

まとめ

不動産売却において、時間の余裕があることは大きな武器です。
物件に合った販売戦略を用意したり、無理な値下げを断ったり、住み替えのタイミングを調整したりするためにはとにかく時間が必要なので、不動産売却を思い立ったらできるだけ早く業者に査定を頼みましょう。
その上で業者の吟味に時間をかけ、対応や提案に納得できる不動産業者を見極めるのが、不動産売却を成功させるポイントです。

 

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