不動産の売却目標は3ヵ月!短期間での売却をおすすめする理由とは
2022.02.07
不動産を売るときは、「売却開始から3ヵ月以内」の成約を目指すことをおすすめします。
なぜなら、長々と市場で買い主探しを続けているだけだと、住宅の価値が落ちてしまうからです。
すべての不動産が売り出した直後に売れるわけではない以上、「売れない不動産の特徴は何か」「不動産を売るためにできることは何か」を考える必要があります。
ここで、短期間での不動産売却を勧める理由と、不動産売却のポイントを押さえておきましょう。
中古不動産の平均成約期間は3~4ヵ月
2021年に公開されたレインズ(不動産業者向けの物件情報データーベース)の調査結果によると、不動産情報がレインズに登録されてから成約するまでの期間、つまり中古不動産の平均成約期間はおおよそ3ヵ月から4ヵ月程度です。※1
調査結果はあくまでも平均値ですが、多くの不動産が3~4ヵ月で売れていることを考えると、3ヵ月以上売れない不動産には売れ残ってしまう何らかの理由があると考えておいたほうが良いでしょう。
もちろん、めぐり合わせの悪さで売れ残るケースも多々ありますが、「売れない理由」を抱えているにも関わらず何も対処をしなければ、不動産はいつまで待っても売れません。
それどころか、市場で長く売れ残っている物件は、不動産情報サイトでも新着物件の欄に出てこないので不利ですし、「いつまでも売れ残っているのは何か問題があるのでは」という評価も受けやすくなってしまいます。
売れ残ることがさらに不動産を売りづらくする要因にもなりかねないため、中古不動産はできるだけ早期の売却を目指した方が良いのです。
※1 首都圏不動産流通市場の動向(2020年)
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_2020.pdf
売れ残りやすい不動産の特徴とその対策
●売却価格が相場よりも高い
不動産は、地域の相場や立地の良し悪しなどで価格が決まります。
家を探す人は多くの場合近隣の地域、同程度の予算で物件を絞り込むため、相場より高い物件は「相場より高い」という理由で内覧や問い合わせまで話が進みません。
もちろん、築浅であったり最新の設備を導入していたり、一定以上の住宅性能を持っていたりすれば相場より高い価格で売り出すこともありますが、特筆すべきポイントが見つからない場合は売り出し価格を見直した方が良いでしょう。
不動産業者によって査定の結果は変わるため、どうしても売れない場合は不動産業者を変えるのも一つの手です。
●物件の外観・内装に清潔感がない
外観や内装のきれいさは、基本的に不動産価格には反映されません。
ただし、見た目のきれいさや清潔感が資産価値にあまり反映されないとはいっても、一般住宅を求めるのはマイホームを探している一般人です。
似たような条件の住宅がいくつかあって迷っている場合、見た目に問題のある物件は清潔感のある物件と比べて魅力的に見えないため、売れ残りやすいというデメリットがあります。
そのため、不動産を売るときは掃除や整理整頓を徹底し、外観や内装を最大限に整えましょう。
●築年数が古い
築古物件の中でも、老朽化が目立っていたり基礎が傷んでいたりと、快適な住居として利用するためにそれなりのリフォーム費用が必要になる住宅については売れ残る可能性が高いです。
土地の資産価値や売却にかけられる予算と時間にもよりますが、「現状渡し」で売ったり更地にしたりすることで売却期間や売却額を底上げできる場合もあるため、古い住まいは不動産業者の意見を聞きながらどうやって売り出すのかを考えましょう。
不動産を売るためにできること
●販売戦略を練り直す
3ヵ月待っても不動産が売れなかった、または問い合わせが少ないといった場合は販売戦略の見直しをおすすめします。
売り出し価格が相場から離れていないか、現在の広告文章がターゲットに合った内容になっているのか、写真の質や量に問題はないかなど、対応できることは多いです。
ただし、どこまでアイデアを出せるかは不動産業者の実力次第。
営業マンや不動産業者の対応に不安を覚えた場合は、媒介契約の更新タイミングで一旦契約を解除し、より実績の豊富な不動産業者探しに力を入れましょう。
●買取サービスを利用する
山奥にある物件や訳あり物件など、需要が著しく低い不動産に関しては、工夫をしても短期間で売却するのが困難です。
こういった場合、不動産業者に直接買い取ってもらうと良いでしょう。
買い取りサービスを提供している業者の数は限られますし、仲介で売るよりも売却金額は安くなってしまいますが、その分、短期間で家や土地を現金化できます。
まとめ
中古の不動産は、3ヵ月から4ヵ月以内の売却を目標にするのがおすすめです。
売れない不動産には、売れ残るだけの要因が存在します。
単に買い主を待つだけでは中々売れませんし、対処が遅れて長く売れ残ると、売れ残っているという事実が売却の妨げになってしまうため注意が必要です。
販売戦略を練り直したり、買い取りサービスを利用したりして、少しでも早く不動産を現金化しましょう。