こんな不動産は売るのが難しい！売却難易度の高い不動産の特徴｜永大ハウス工業

不動産は価格が高いので、買い主側が「損をしたくない」「失敗したくない」という心理になりやすい商品です。
目立った問題点のある不動産は、良いところがあっても売却しづらい傾向にあります。
そのため、不動産を売るときは、売りづらい不動産の特徴を知った上で、その欠点をカバーする売り方を考えることが重要です。
ただ、どういった不動産が売りづらいのかを知らないと、効果的な対策を立てられません。

この記事では、どのような不動産が売りづらいのかを紹介していきます。

●古い

単純に、築年数の古い建物は売却しづらいです。古い建物は経年劣化による老朽化が進んでいるため、設備が壊れていたり、状態が悪くなっていたりするものが少なくありません。
そのままの状態で住めなければ、リフォームや修繕、建て替え等でお金がかかるので、古い物件は安くてもなかなか買い主が見つからないのです。
仮に建て替える場合、既存の家を解体する工事費用もかかります。

●間取りやデザインが個性的

マンションや注文住宅の中でも、個性的な間取りやデザインを採用している物件は売却難易度が高いです。
たとえば、ビルトインガレージのある住まいは車やバイクいじりを趣味とする方にとって理想的な住環境ですが、乗り物に興味がない方からすれば1階の居住スペースが狭い家になってしまいます。
地下室、ホームシアター、サンルームにアイランドキッチンなども同様です。個性的な住まいは人を選びます。一般的な住まいを求める層に売り込みづらくなる分、個性的な物件は不利なのです。

●権利を共有している

親兄弟や共同経営者など、自分以外の誰かと権利を共有している不動産は、人気がありません。
なぜなら、共有名義の住まいは大規模なリフォームや住宅全体の売却、建て替えをする際に「ほかの共有者」の同意を得る必要があるからです。
たとえ老朽化して建物がボロボロになっており、建て替えないと安全に住めない状態であっても、ほかの名義人が建て替えに同意してくれなければ工事を始められません。
お金を出して買っても自由には利用できないという制限がかかるため、共有名義の不動産は売却が難しいです。

●相場から外れた値付けを行っている

不動産は、エリアと築年数、広さでおおよその価格が決まります。
似たような条件の物件なら同じような価格に落ち着くため、ほとんどの不動産は相場付近の金額で売れるのが一般的です。
相場よりも高く値付けすると、他にも同じような物件がもっと安い価格で売られているため売れません。
逆に、相場より安い金額で売り出すと、「本来もっと高く売れるはずの物件を安く売るなんて、何か問題があるのでは？」という買い主の疑念を招いてしまうため、不動産は高すぎても安すぎても売却難易度が上がってしまうのです。

●内覧時の印象が良くない

多くの買い主は、不動産情報サイトで気になる物件を見つけた後、内覧を行って買うかどうかを検討します。
物件広告の内容が魅力的でも、内覧時に「思ったより良い物件じゃないな」「オーナーが嫌な人だな」と判断されてしまうと、成約できないので要注意です。
ただし、内覧で買い主に好印象を持ってもらえれば、不動産広告があまり目立つものでなくても成約率がアップしやすいという意味でもあります。
内覧対応ひとつで成約率が変わってくるので、不動産売却では内覧にも力を入れましょう。

●広すぎる

土地の価格は「単価×広さ」で決まるため、面積が広いと仮に郊外で地価の安い土地でも総額が高くなってしまいます。
当然、2,000万円の土地と5,000万円の土地なら後者の方が購入できる人の数が少ないので、不動産売却では不利です。
また、広くて資産価値の高い土地は、固定資産税等の維持費も高くなるため人気がありません。
広すぎる土地に関しては、使いやすい広さに分割して個別に売却したり、業者に買い取ってもらったりすることも考えましょう。

●形状や法的制限の関係で使いづらい

旗竿地や無道路地、再建築不可など土地の用途や建物の建築・建て替えが制限されている土地、または売却時に地域の農業委員会から許可を得る必要のある農地などは、そのままの状態で使いづらいので売却難易度が高いです。
単純に駅から遠く、不便なだけなら通勤時間を長く見積もるだけで住めますが、法的に制限のある土地はお金をかけて土地を整備したり、さまざまな手続きを踏んだりする必要があります。
こういった土地は、安く売り出しても一般消費者が買ってくれないのでなかなか売れません。

古い家や使い勝手の悪い土地は、単に不動産業者の見積もりを受けてそのまま売り出しても、売れない可能性が高いです。
残念なことに、どのような状態でも売り出してしまえば高値が付く好条件の不動産は、限られます。
大抵の不動産は、少しでも良い条件で売るために戦略を立てる必要があるので、不動産を売るときは売り出す建物や土地の特徴を分析し、不動産に合わせた売り方ができるように工夫しましょう。