column 570.

古い家は売らずに運用するのもアリ!古屋活用のアイデアとは

2022.06.23

古い家は売らずに運用するのもアリ!古屋活用のアイデアとは

一般的に、築年数の古い住宅は、新築や築浅物件に比べて需要が低いので売却難易度が高いです。

ただし、不動産市場で人気がないからといって、何にも使えないというわけではありません。
持っていても使わないので売りたいがなかなか売れない、そんな古屋の扱いに困ったときは、売らずに運用するという道を検討してみましょう。

今回は、古い家を手放さずに運用するためのアイデアをご紹介します。

古い家は売りたくてもなかなか売れない

古屋を持っている方にまず知っておいて欲しいのが、古屋売却の難しさです。なぜ古屋の売却が難しいのかというと、

  • 老朽化の影響で修繕費が高く、長くは使えない
  • 設計時点と流行が違い部屋のサイズや設備が現代住宅と合わない
  • 築年数が古いせいで書類上の資産価値がほぼゼロになっている
  • 土地の境界が確定しておらず権利関係の問題が出る可能性がある

といった問題を抱えているからです。
また、不動産として古屋を欲しがる人が少ないということは、価格競争が起きづらいということでもあります。
買い主の数が少なく、高額売却も難しい以上、住まなくなったら売れば良いとは簡単に言えないのが、古屋という財産なのです。

エリアによっては売らずに活用するほうがお得

古屋の売却が難しいのは、建物自体が古いからです。
しかし、家が古くても土地自体の立地や価値は変わりません。
そのため、もともと利便性の良い場所にあったり、何らかの需要を期待できる立地だったりすれば、家を売らずに持っているほうがお得です。
住まない古屋を何らかのかたちで活用し、お金を稼げるようにすると固定資産税などの維持費も払えるようになります。
むしろ、収益不動産として家族に残す財産にもなるため、使わない不動産は売ったり放置したりするのではなく、活用する方法を考えましょう。

古屋の活用アイデア

●更地にして駐車場を作る

古屋を活用するもっとも簡単な方法は、建物を壊して更地にし、空き地を駐車場にすることです。
近所の知り合いに月極駐車場として貸し出すだけなら、アスファルトや砂利を敷設する必要もありません。
建物を壊すと固定資産税は高くなりますが、住まない家を放置していると老朽化による建物の倒壊リスクにも配慮する必要が出てきます。
時間貸しの駐車場経営をしている業者に運営を任せ、コインパーキングにするという手もあるので、今後も古屋を使う予定がないなら駐車場活用を考えましょう。

●リフォームをして賃貸物件にする

予算に余裕があり、古屋の基礎に問題がないならリフォームして賃貸に出すのもおすすめです。
テレワークの普及に伴って広い家の需要が高まっているため、内装がきれいで住み心地に問題がなければ、郊外でも十分入居者は見つかります。
民泊やシェアハウスにしたり、移住希望者向けの格安物件にしたりと、家があるからこそできる選択は多いです。

●古民家カフェ等の店舗にする

古い家という特徴を活かしたリフォームを行い、店舗として借主を探すという手もあります。
古民家カフェやシェアオフィス、テレワークに対応した作業場・オフィスをオープンすれば、立地によっては安定した収入を期待できるでしょう。
ただし、古屋を店舗やオフィス化する場合、どういった業態なら需要があるのかを丁寧に下調べする必要があります。

古屋をリフォームする際の注意点

●できるだけお金をかけない

古屋のリフォームは、コストを抑えることが重要になります。
なぜなら、大金をかけてリフォームしても、住宅そのものの利用年数がそれほど長くはないからです。
また、リフォームにお金を使うと、賃貸にするにしろ売却するにしろ、価格を高く設定しないと利益になりません。
そもそも、古屋は古い時点で資産価値が下がっているため、リフォーム費用を抑え、家賃や売却価格を下げても利益が出るように調整しましょう。

●奇抜な内容・デザインのリフォームは避ける

古屋をリフォームする場合、奇抜な間取り・設備・デザインにするのはおすすめできません。
人を選ぶ物件や店舗にすると、ただでさえ限られている古屋の需要がさらに下がってしまいます。
また、個性的なリフォームは建材の取り寄せが必要になったりデザイン料が別途かかったりするため、コストパフォーマンスも悪く、工期も長いです。

●建築基準法を守る

古屋が現行の建築基準法をクリアしていない場合、大がかりなリフォームをするためには住宅性能を底上げする工事を行う必要があります。

ただ、古屋の構造や築年数によっては、耐震改修や断熱工事に高いお金がかかることもあるため注意が必要です。
古屋をリフォームするときは、あらかじめ見積もりを取り、どの程度の予算がかかるかを把握してからリフォームするかどうかを決めましょう。

まとめ

築年数の経過した古屋は、一般的には高く売るのも早く売るのも難しいです。

ただし、建物が古くても土地の価値は変わりませんし、状態さえ良ければ低額のリフォームで住宅やオフィスとして復活させられるので、売らずに活用したほうがお得な場合もあります。

どういった方法で活用すれば良いのか、リフォームにいくらかかるかは物件次第です。古屋の扱いに困ったときは、最寄りの不動産業者に相談しましょう。

 

一覧に戻る

売る

スタッフ紹介

サポート 相続 任意売却 住み替え