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ペットを飼っている方に知っておいてほしい不動産売却の基礎知識

2022.07.14

ペットを飼っている方に知っておいてほしい不動産売却の基礎知識

ペットを飼っている方がマイホームを売る場合、動物好き以外のことも考えて不動産の広告や内覧を進めていく必要があります。

なぜなら、世の中には動物が苦手な方やアレルギーを持っている方もいるからです。
適切な売り方をしないと、せっかくのマイホームを良い条件で売却できません。

今回は、ペットを飼っている方が不動産を売る際に役立つ、売却のポイントや注意点を解説します。

ペットを飼っていたことは、不動産売却の不利になる?

不動産売却において、ペットを飼っていたことが不利になるかどうかは、物件の設備や状態、また買い主の嗜好次第です。
たとえば、庭にドッグランや散歩後に使える足洗い場のある物件は、同じく犬を飼っている・飼いたい買い主にとって非常に魅力的な物件という評価になります。
しかし、そもそも動物好きでない方にとっては、使わない設備なのでプラスの評価になりません。

そのため、ペットを飼っていた物件を売るときは、ペット好きに売り込むか、ペットの影響を除去して幅広い層へ売り込むのかを自分たちで決める必要があります。
ただ、基本的にはペットを飼っていない方も候補になるように売り方を考えましょう。

ペットと過ごした不動産を売るときのポイント

●ハウスクリーニングを行う

ペットと一緒に過ごした住まいを売る場合、まずはハウスクリーニングを行います。
ペットを飼っている方に向けて不動産を売り込む場合でも、家が汚いと購買意欲を刺激できません。
これから売り出す不動産をきれいにすることで、内覧時の印象を底上げできます。
掃除をした状態の家を見せて嫌がる相手はまずいないので、たとえ不動産業者にそのままで大丈夫といわれても、できる範囲内でハウスクリーニングをするのがおすすめです。

●消臭する

ペットと暮らしていた不動産を売るときは、ハウスクリーニングと一緒に消臭も行いましょう。
物件を売り出した後、内覧で訪れてくる買い主候補が全員ペットの匂いを気にしないタイプであるという保証はありません。
むしろ、違う動物のにおいが残っていると買い主側のペットが縄張りなどを気にする場合もあります。
また、徹底的に消臭すれば、ペットを飼う予定のない世帯や、ペットが苦手な方にも物件を売り込みやすいです。
住み慣れた家の匂いは自分たちではなかなかわからないので、可能であれば掃除をしたり消臭グッズを使ったりした後、第三者に匂いをチェックしてもらいましょう。

●どのようなペットを飼っていたかを伝える

不動産の広告を出す際に、どのようなペットを飼育していたか伝えることも重要です。
事前に「犬を飼っていた」「猫を飼っていた」といった情報を伝えておけば、ペットが苦手な買い主は問い合わせを避けてくれるでしょう。
事前情報がないままに内覧が決まると、「動物の匂いが苦手だから購入はなし」といった無駄なすれ違いが起こりかねません。
また、ペット情報を広告に掲載することで、ペット可物件を探している方にアピールできるのもポイントです。

●簡単な傷は自分で補修する

フローリングや壁紙などに残った簡単な傷は、DIYで補修しましょう。
中古不動産を探す買い主の多くは、加点方式ではなく減点方式で物件を評価します。
持ち家、特に一戸建てならほとんどの場合自由にペットを飼えるので、傷のある物件よりも傷のない物件の方が好まれやすいです。
長くその家で過ごした自分たちからすれば思い入れのある傷跡でも、内覧者がどう判断するかはわかりません。
少しでも物件の評価を下げるポイントを減らせるように、できることをしておくのも不動産売却では重要な戦略です。

ペットと過ごした物件を売る際の注意点

●内覧にはペットを連れていかない

ペットを飼っていた物件を売る場合、内覧は人間だけで行うことをおすすめします。
不動産の内覧は、あくまでも不動産を見てもらうイベントです。
ペットがいることで説明が妨げられたり、毛が落ちてしまったりすると買い主側は好きなように内覧できません。
知らない相手に会うことでペットがストレスを感じる場合もあるので、ペットの同席は不要です。

●アレルギーの有無を事前に確認する

内覧の問い合わせが入った場合、事前に動物アレルギーの有無を確認しておきましょう。
十分に掃除していても、アレルギー物質が残っている可能性がある以上、アレルギーを持っている方を内覧に案内するのはリスキーです。
特に、免疫力の低い小さなお子さん連れだと、大きなトラブルになる可能性もあります。
情報共有をしておけば回避できるトラブルなので、内覧をスムーズに進めるためにも内覧前のアレルギーの確認は大切です。

まとめ

不動産売却において、ペットを飼っていること自体は売却の有利にも不利にもなりません。

ただ、ペットのつけた傷や汚れは評価につながらないので、ハウスクリーニングや消臭が必須です。
また、不動産に興味を持ってくれる方の中には、動物アレルギーを持っている方もいます。
アレルギーによるトラブルを回避するためにも、動物好きの方に興味を持ってもらうためにも、事前にどういったペットを飼っているのかを公開して買い主探しを進めましょう。

 

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