今日から使える!不動産売却に役立つ掃除の基礎知識
2022.07.14不動産を好条件で売るためには、明らかにほかの物件よりも良いと感じてもらえる魅力が必要です。
ただ、不動産市場で売却されている住宅は、その多くが間取りも広さも価格も似たりよったりなので、なかなか差別化できません。
だからこそ、ほかの物件よりも掃除が行き届いている物件や、清潔感のある物件は内覧時に買い主の目に留まりやすいものです。
今回は、不動産売却に役立つハウスクリーニングの基礎知識をお伝えしていきます。
家のきれいさは不動産売却の結果を左右する
きれいな家と汚い家を比較した場合、価格や間取りが同程度なら、売りやすいのはきれいに掃除されている住宅の方です。
非常に単純な話ですが、住宅購入者の大半は「自分たちが住むための家」を探しています。
これから新居を購入しようと物件を見ていく中で、わざわざ汚れている家を選ぶ理由はありません。
不動産の売買では、買い主が広告を見て内覧を行い、内覧で気に入った物件を購入するのが一般的です。
内覧で評価が落ちてしまう汚い家は売却において不利なので、成約率を高めたいなら家の掃除に力を入れる必要があります。
お金をかけられるならハウスクリーニング業者に依頼しよう
もし、住宅の売却期間が決まっていたり、予算に余裕があったり、事情があって掃除をする余裕や時間がなかったりするなら、ハウスクリーニング業者に依頼を出しましょう。
プロの掃除業者は一般人ではなかなか手に入らないような掃除用の薬品を使えますし、掃除用具も充実しているため、確実に家をきれいにしてくれるからです。
今回ご紹介する掃除の知識やテクニックは、あくまでも一般人ができる程度のものに過ぎません。
プロ並の仕上がりできれいにできるとは限りませんし、素人ではきれいに落とし切れない汚れに執着して時間や労力を使い過ぎるのも問題です。
基本的には節約のために自分で掃除をするとしても、必要に応じてプロを頼るという選択肢を持つことを覚えておきましょう。
売却物件を自分で掃除するときに役立つ基礎知識
●金属部分は金属磨きを使ってピカピカに
ドアノブやキッチンのシンクなど、金属部分は金属磨き用のクロスやペーストを使って掃除するのがおすすめです。
金属の部分は、経年劣化によるくすみや黒ずみがあると不衛生な印象を与えてしまいます。
逆に、ピカピカになるまで磨き上げておけば見た目もきれいですし、光を反射して目立つため内覧のときに「きれいにしているな」と思われやすいです。
●しつこい水垢はクエン酸で対処
浴室やキッチンのしつこい水垢汚れは、ミネラルなどが固着したアルカリ性の汚れなので、クエン酸を使って簡単に落とせます。
クエン酸を水やお湯に溶かし、スプレーに入れれば水垢以外のアルカリ性汚れも落とせるようになるので、不動産売却に向けて大掃除を始める際に用意しておくと良いでしょう。
なお、クエン酸自体は100円ショップやネット通販、スーパーなどで入手できます。
●フローリングや壁の皮脂汚れはアルカリ性洗剤で落とせる
手垢を始めとする皮脂汚れは、アルカリ性の洗剤で落とすのがおすすめです。
フローリングや壁などに残る皮脂汚れは、簡単にいうと人間の皮脂が酸化することでベタベタした状態に変わったもの。
水やお湯でこすってもなかなか落ちないため、アルカリ性洗剤を使って落とす必要があります。
人は想像以上に足の裏に汗をかいています。
気づかないうちにフローリングが皮脂汚れだらけになっていることも少なくないので、特にフローリングは入念にアルカリ性洗剤を使って拭き上げましょう。
●エアコンを試運転して気になる匂いを除去
夏場や冬場に内覧を行う場合、窓を締め切って空調をつけておくことになります。
このとき、エアコンから嫌な匂いが出ていると、それだけで内覧者に不快感を与えてしまうので、注意が必要です。
幸い、エアコン内部のほこりや汚れは、部屋の窓を開け放ち、温度設定を18℃にして10分から30分試運転すればある程度、落とせます。
試運転をすることでエアコンの不調や故障もチェックできるので、エアコン込みで物件を引き渡す場合は、事前にチェックしておきましょう。
●消臭剤は香り付きのものではなく無臭タイプを使う
売却物件を掃除する際に見落としやすいポイントの一つに、家の匂いがあります。
もともとその家に住んでいた人は匂いに順応してしまい、気になるにおいが染み付いていることに気づけないものです。
必ず、内覧前に消臭グッズも用意しておきましょう。
ただ、香り付きの消臭剤は、内覧者の好みに合わない可能性もあります。
消臭剤で不快感を与えてしまうと本末転倒なので、消臭グッズは無臭のものを使うのがおすすめです。
まとめ
ドアノブやシンクがくすんでいる家や水垢・皮脂汚れがこびりついている家、気になる匂いのある家などは、内覧で良い印象を持ってもらえません。
不動産売却を成功させるためには、内覧で買い主に気に入ってもらうことが重要なので、汚れの種類に合わせた掃除方法を知って、きれいな状態で内覧者を迎えられるように準備しましょう。