前例を知って後悔のない不動産売却をしよう！不動産売却の失敗例

column 579.

前例を知って後悔のない不動産売却をしよう！不動産売却の失敗例

2022.07.14

残念なことに、不動産売却は何も考えずにただ家や土地を業者経由で売り出せば最大額で売れる、というものではありません。

だからこそ、不動産売却の失敗を避けるためには、過去にどのような失敗例があったのかを知ることが重要です。

そこで今回は、失敗の理由を「業者選び」「売却価格」「内覧」の3つに分けて、ご紹介します。

業者選びの失敗例

不動産売却に失敗してしまう最も大きな要因は、業者を吟味せずに決めてしまうことです。
不動産売却では、広告づくりも内覧希望者からの問い合わせも、基本的にすべて契約した不動産業者の担当者に任せます。
条件の合う買い主に向けた広告づくりができるのか、買い主との交渉をまとめられるのかは業者次第なので、不動産業者の質が良くないと売却結果も良くなりません。

そのため、不動産売却では、業者選びに力を入れる必要があります。
具体的には、相見積もりを取って複数の業者と話をするのがおすすめです。
「知人が良いといっていた」「自宅にチラシが入っていた」「誰もが知っている大手不動産業者だから」「試しに相談してみたら勧誘に押し切られてしまった」など、十分に比較・検討していない状態で業者を決めてしまうのはやめましょう。

満足度の高い売却を成功させるためには、「話がわかりやすい」「リスクを十分に説明してくれる」「レスポンスが早い」「強引な営業をかけてこない」など、相談しやすい不動産業者を吟味することが大切です。

売却価格に関する失敗例

●売り出し価格が高すぎてなかなか買い主が決まらない

中古の不動産は、築年数と広さから割り出される地域の相場でおおよその売却額が決まります。
言い換えると、相場から外れた金額の物件は、高くても安くてもなかなか売れません。
特に、相場より高い物件は、よほど分かりやすい魅力がないと売れ残りやすいです。
数ヵ月間売れ残ると、不動産業者側も利益になりづらい物件と判断して販売活動を後回しにしてしまうので、ある程度の期間内で買い主を見つけるためにも、売り出し価格は適正額にする必要があります。

ただ、思い入れのある不動産の所有者本人だと中々適正額を判断できないので、プロの業者による査定を受け、金額の理由や相場を調べて売り出し価格を決めましょう。

●売れ残ってしまい値引きをすることになった

不動産売却において、値引きをするということは売り主が損をするということです。
ただ、なぜ売れ残っているのかがわからないと、不安になって値引き交渉に応じてしまうことになります。
安易な値引きを回避するために必要なのは、不動産が売れ残ってしまう要因を少しでも排除すること。

相場よりも高い額で売り出している
たまたま自分の物件より安い不動産が売りに出されている
条件の合う買い主が家を探していない

など、不動産がなかなか売れない時はその要因を分析し、理由に合わせた対処を打ちましょう。
たとえば、しばらく待っていれば売れる可能性が高いとわかれば、慌てて値引きする必要はありません。

ただし、一定期間内に売りたいなど、事情がある場合は値引きが効果的な売却方法となります。
不動産を売る側の事情によっては、「○ヵ月以内に売れなければ○％値引きする」「交渉がうまくいきそうなら○円までの値引きを受ける」など、値引きのルールを決めておくのも有効です。
事前にルールを作っておけば、値引きするかどうか、いくら値引きするかで悩む手間を減らせます。

●売却代金で住宅ローンを返済できない

ローンが残っている不動産を売る場合、ローンの完済が必須です。
不動産の売却代金と自己資金で完済できる場合は問題ありませんが、ローン残高を正確に把握していないと、「売却代金だけでは足りない」という事態になってしまうので注意しましょう。
土壇場で「やっぱり売れない」ということになれば、買い主にも迷惑をかけてしまいます。

内覧の失敗例

内覧の申し込みはあるのになかなか売れない場合、内覧対応に問題がある可能性が高いです。
不動産の買い主は、気になった複数の物件を内覧し、内覧の結果気に入った物件を購入しようと動くので、不動産をスムーズに売却したいなら内覧対応にも注意を払いましょう。
具体的には、事前に掃除やホームステージングをしたり、壊れた場所・設備を修理したりして、物件の見た目を良くするのが効果的です。

また、おもてなしをしようと内覧者に話しかけすぎてしまうのも良くある失敗例。
基本的に、内覧当日は何か質問をされたら答えるというスタンスで問題ありません。
きれいにした家を存分に見てもらい、物件を気に入ってもらうことに専念しましょう。