第一印象を底上げ!内覧者に好感を持ってもらえる掃除・整理のポイント
2022.07.14不動産売却では、内覧時の印象が良い物件ほど買い主を見つけやすいです。
ただし、内覧の良し悪しは、家や部屋に入ってからのほんの数秒で、ある程度、決まってしまいます。
第一印象が悪いと取り返すのが難しいため、不動産を売るときは「第一印象を良くするコツ」を知っておきましょう。
この記事では、内覧者に好感を持ってもらうために役立つ掃除や整理のポイントをお伝えします。
不動産を売るためには内覧の印象も大事
そもそも、なぜ不動産を売るときに掃除や整理をした方が良いのかというと、汚い家よりもきれいな家の方が好印象で売れやすいからです。
中古不動産を求める方の多くは、短期間に大量の物件を内覧して比較します。
何らかの評価基準を持っていないと見比べた不動産の内どれを買うのか決断できないので、こうした比較では住まいの良いところよりもよりも欠点の方が記憶に残りやすいです。
中古不動産は、明らかな欠点や問題点の少ないものが高く評価される傾向があるため、第一印象で悪印象を持たれるとほかの物件よりも選ばれづらくなってしまいます。
だからこそ、内覧者が不動産のどこを見て良し悪しを判断するのかを理解し、対応することが重要なのです。
内覧の印象を左右する要素とは
●最初に目に入る部分のきれいさ
人間は、何か新しいものに触れたとき、無意識のうちに自分の五感や過去に見聞きしたものとの比較を行い、安全性や良し悪しを判断します。
そして、人間が情報収集に使う五感の中で最も頼りにしているのは視覚です。
そのため、玄関を開けた瞬間、リビングに入った瞬間、最初に目にした場所の見た目で第一印象が決まってしまいます。
当然ながら、乱雑に荷物が置かれていたり、壁紙が変色していたり、フローリングが凹んでいたりすると、良い印象を持てません。
第一印象で悪いイメージを持たれると、その後の評価も「きれいでない家」という前提で進んでしまうため、「無意識の内に最初に見てしまう場所」を重点的に掃除する必要があります。
●明るさ
人にとって見知らぬ暗い場所は、本能的に危険を感じてしまう空間です。
無意識の内に危機感を持たれると、物件に対する評価が厳しくなりやすいため、内覧時は住宅全体を明るくすることも意識しましょう。
室内の照明は事前に点けておき、天気が良ければカーテンを開け放っておくことで明るく清潔感のある空間を演出できます。
●匂い
売却物件の住民が最も気づけない要素が、家の匂いです。
どのような暮らしをしていても、家にはその家で暮らしていた人の生活臭などが残ります。
家に残っている匂いが内覧者の好みに合う保証がない以上、内覧を迎える前に各空間を消臭しておきましょう。
できれば、不動産業者の担当者や友人・知人にお願いして、匂いをチェックしてもらうのがおすすめです。
●風通し
暗い場所と同様に、風通しが悪く空気がよどんでいる部屋も、内覧者に良い印象を持たれません。
掃除をしてから内覧までに日が空くと、換気が行われていないことでほこりっぽい匂いがしたり下水の匂いが上がってきやすくなったりするので、内覧前日か当日の早い時間帯に窓を空け、換気しておくことをおすすめします。
サーキュレーターなどを使って風の流れを作るのも効果的です。
場所別に見る掃除・整理のポイント
●玄関
住まいの玄関は、内覧者が最初に目にする場所。
荷物が多かったり汚れていたりすると印象が悪くなってしまうため、基本的にはできるだけ荷物を置かないようにし、ほこりや汚れを落としましょう。
ただ、なかなか汚れが落ちない場合もありますし、何もない空間は内覧者もかえってどこを見て良いかがわからず、イメージアップにつなげづらいです。
こういった場合は、玄関の正面に花や絵画、デザイン性の高い照明等を飾って視線を誘導することも検討しましょう。
●リビング
リビングを掃除する際のポイントは、フローリングと壁紙をきれいにすることです。
リビングは物理的にスペースが広いため、開放感を演出しやすいという利点があります。
そのため、カーテンを空けて外の景色が見えるようにしたり、床や壁紙が広く目に入るように背の高い家具や家電を処分したりすると効果的です。
また、観葉植物を飾れば温かみのある空間に見せられます。
●キッチン・浴室・トイレ
キッチンや浴室などの水回りは、クエン酸スプレーや重曹等を使って水垢・石鹸汚れを徹底的に落としましょう。
金属でできている蛇口やシンクを磨き粉で磨き上げるのも有効です。
また、キッチンの食器置きやシンクに水分が残っていると、内覧者に掃除が終わっていないという印象を与えてしまいます。
隅々までクロスで拭き上げ、水分のない状態にしておくことも重要です。
まとめ
不動産売却を成功させたいなら、内覧時の第一印象をより良くするために掃除や整理に力を入れることをおすすめします。
内覧の印象が良くない物件は、ほかの住まいと比較されたときに選ばれづらいので、掃除や荷物の整理も決しておろそかにできません。
玄関・リビング・水回りをきれいにするだけでなく、内覧者が最初に見る場所はどこかを考えて、部屋を整えましょう。