内覧当日は何をしたら良い?一日の流れと売り主の仕事を紹介
2022.07.14不動産売却において、内覧は不動産が売れるかどうかを左右する非常に重要なイベントです。
ただ、家を売る方の大半は、内覧の対応をしたことがありません。
買い主に気に入ってもらえるか、逆にこの物件だけは買いたくないと思われるかは売り主の対応次第。
内覧当日の流れや売り主として内覧当日にやるべきことを知っておきましょう。
内覧当日の流れ
一般的な内覧当日の流れは、以下の通りです。
- 内覧の予定日に内覧者を出迎える
- 室内の様子を一通り見てもらう
- 質問があれば答える
- 解散
実は、内覧当日に難しい作業が発生することはありません。
物件に関する基本的な説明や内覧者の案内は、不動産業者の担当者がやってくれるからです。
内覧の結果が良ければ、後日改めて買い主から本格的な交渉の連絡が入ります。
とはいえ、内覧の申し出は土日に突然入ることも多いです。
当日になって慌てなくても良いように、売り主が当日にやることも押さえておきましょう。
内覧当日に売り主としてする仕事
●室温の調整
内覧当日は、室温の調整が必要です。
ただでさえ外気温が厳しい夏や冬は、物件を訪れるまでの間に暑い思いや寒い思いをしているため、入室した時点で快適に過ごせるよう快適な室温に設定しておきましょう。
また、春や秋など空調を使わなくても快適な時期なら、窓を開け放っておくと風が通り抜けるのでおすすめです。
ただし、季節によっては花粉の影響を考慮する必要があります。可能であれば、不動産業者を通じて花粉症の有無を確認しておくと良いでしょう。
●照明のスイッチオン
内覧では、事前に全部屋の照明を点けておいたり、カーテンを開けておいたりすることも重要です。
内覧者を案内しながら各部屋の照明を点けていく方もいますが、この方法だと内覧者に「暗くて見づらい」という印象しか残せません。
特に、日中の内覧では明るい外の状態に目が慣れているため、玄関が暗いと靴を脱ぐ際にストレスを与えてしまいます。
家を探す上で、部屋の日当たりを重視する方は多いので、日当たりをチェックしてもらうためにも室内は明るくしておきましょう。
●掃除
現在住んでいる家に内覧者を案内する場合、室内の掃除が必要不可欠です。
あえて掃除をせず、そのままの状態を見てもらうことで新生活のイメージを膨らませてもらうという考え方もありますが、基本的に荷物が多く生活感のある空間や、掃除されていない部屋を見て「ぜひとも自分の家にしたい」と考える方は少数派です。
掃除せずに不動産の購入希望者に部屋を見せるメリットはないので、不動産売却を決めたらできる範囲で毎日少しずつ室内の掃除を進めましょう。
●内覧者の質問や疑問への回答
内覧当日に売り主が行う仕事の中で、最も重要なのが内覧者の質問や疑問に答えることです。
中古の不動産を買い求める方の多くは、そもそも中古住宅を買うこと自体に大きな不安を抱えています。
「本当にこの家で良いのか」「何か隠れた問題はないのか」といった不安を少しでも解消することが成約につながるので、最大限誠実に答えましょう。
内覧を迎える前に知っておきたい内覧の良くある疑問
●内覧の時間は?
1回の内覧にかかる時間は、30分から2時間ほどです。
時間に幅があるのは、人によってどれくらい部屋を細かく見るかが違うため。
また、物件自体に興味を持たれなかった場合、内覧時間は短くなる傾向があります。
とはいえ、内覧時間が短いと成約しないというわけではありません。
短時間でも長時間でも、内覧に満足してもらえるように部屋を見せたり掃除したりしておくのが、売り主の役割です。
●家族全員で出迎えるべき?
内覧当日、売り主の家族総出で内覧に立ち会う必要はありません。
受け入れる側の人数が多いと内覧者にプレッシャーを与えてしまいますし、日本の家屋はそれほど広くないので、室内にいる人数を増やすと手狭な印象になってしまいます。
気軽に好きなところを見てもらうためにも、内覧当日に同席するのは一人から二人程度にとどめましょう。
●積極的に内覧者へ話しかけた方が良いの?
内覧中は、基本的に売り主から内覧者へ無理に話しかけなくても構いません。
むしろ、内覧者へつきっきりの状態で説明を始めると、相手側は自分の見たい場所を見たいように確認できないので、邪魔だと思われてしまう可能性が高いです。
売り主へ悪印象を持たれると、不動産自体の評価が下がってしまいます。
内覧はあくまでも買い主のためのイベントなので、質問をされたら答えるというスタンスで臨みましょう。
まとめ
不動産の内覧当日は、物件を見にきた内覧者を案内し、質問に答えるのが売り主の仕事です。
ただ、室温調整や明るさの確保、室内の掃除などを事前に行っておくと、内覧で良い印象を持ってもらいやすくなります。
買い主に好印象を残すことも、不動産を売るうえで重要なポイントです。
基本的な案内は不動産業者が担当してくれるので、人見知りの方も安心して内覧当日を迎えましょう。