一つでも当てはまると要注意!売れない不動産の共通項とは
2022.09.27不動産を売るためには、不動産情報サイトで広告に興味を持ってもらったり、内覧で不動産のことを気に入ってもらったりする必要があります。
中古不動産の評価は、多くの場合加点方式ではなく減点方式です。
良いところが複数あっても、買い主から見て「ここはちょっと」と感じる部分があると、それだけで不動産が売れづらくなってしまいます。
そこで今回は、意識して不動産の売却率を高められるように、売れない不動産の共通項を押さえていきましょう。
高く売ることにこだわり過ぎている
売れない不動産の共通点の一つ目は、売り主が「高く売りたい」「思い入れがあるからこんな価格では売りたくない」という気持ちを強く持ち過ぎており、売り出し価格が相場よりも高くなっていることです。
不動産市場における土地や建物の価格は、あくまでも需要と供給によって決まるもの。
売り主が良い物件だと思っていても、不動産価格が相場からずれていると、それだけで広告を見てもらえる確率や問い合わせ数が下がってしまうのです。
強気の価格設定をしていると、内覧に訪れた買い主は「この価格ならもっと良い物件があるな」と判断して別の物件を見にいってしまうので、不動産の価格は相見積もりを取り、相場とのバランスを考えながら慎重に決める必要があります。
また、不動産を高く売りたいという気持ちが強いと、値引きをした方が良い状況でも値引きを決断できなくなってしまう点にも注意が必要です。
不動産の売却期限が決まっていたり、問い合わせ数が少なかったりする場合は、あえて値引きに応じた方が成約しやすくなります。
部屋や住まいをきれいにしていない
不動産の売却や内覧の案内は、売り主が住んでいる状態でも可能です。
また、家が汚くても不動産の査定結果は悪くなりません。
しかし、不動産情報サイトを覗けばいくらでもきれいに整えられている物件がある中で、住民の荷物や洗濯物が出しっぱなし、整理整頓もされていない家を見学したい、ぜひ購入したいと考える買い主が何人いるでしょうか。
査定に影響がなくても、部屋や住まいが荒れている状態だと良い物件写真は撮れません。良い物件写真が撮れなければ、当然内覧の申し込みも増えないわけです。
また、物件写真を撮るときだけ気合を入れて掃除を行い、内覧当日は掃除をしていないというケースも問題になります。
「良い物件かもしれない」と思って訪問した家が、ほとんど掃除されていないと内覧者の心象が大きく下がってしまうのです。
期待を下回る物件は、高確率で売れ残ってしまうでしょう。
こういった失敗を避けるためには、売り出す不動産をこまめに掃除する必要があります。
先に引っ越しをして荷物を運び出してしまうのが一番ですが、居住している状態で家を売り出すなら、内覧前日には徹底的に掃除する癖をつけましょう。
暇を見て粗大ごみを処分したり、使わない家具・家電を捨てたりするだけでも、室内の印象を改善できます。
内覧当日の対応に問題がある
物件に関する問い合わせはくる、内覧の数もそこそこある、しかし成約しないという場合、内覧当日の対応に問題がなかったか疑いましょう。
以下のような項目に心当たりがあると、注意が必要です。
- ペットを室内に放している
- お子さんが走り回ったり大声をあげていたりする
- 内覧当日家の中にいる家族が無愛想
- 内覧中に売り主側の家族が喫煙している
- カーテンや窓を閉め切っている
- エアコンを使っていない
- 内覧中にしつこく話しかけている
- 内覧者の質問に答えられない
内覧中の買い主は、不動産の状態だけでなく「売り主がどういった人物なのか」もチェックしています。
この売り主からは不動産を買いたくないと思われた時点で売買交渉は流れてしまうので、内覧当日は必要最小限の人数で同席し、立ち居振る舞いや口調にも注意を払いましょう。
不動産業者の対応をチェックしていない
不動産売却では、担当の営業マンがどれくらい熱心に物件を売り込んでくれているかによって問い合わせ数や成約のしやすさが変わります。
営業マンに「いつになったら売れる?」と催促するだけで定期報告を聞いていなかったり、電話やメールの折り返しが遅かったりすると徐々に営業マンのやる気が失われていってしまいます。
不動産を売りたいなら担当者とのコミュニケーションも必要です。
定期的に担当者に連絡を取って販売活動の状況を確かめたり、不動産売却についてアドバイスをもらったりして、営業マンが手を抜いたりやる気を失ったりしづらい関係性を構築しましょう。
まとめ
中古不動産は減点方式で評価されるため、売れる要素を増やすより、売れない要素を減らすことが大切です。
高く売ることにこだわり過ぎて適切な値付けをしていなかったり、写真撮影や内覧の前に十分な掃除をしていなかったり、内覧対応や不動産業者との関係構築に問題があったりすると、不動産は売れ残ります。
相見積もりを駆使して適切な値付けを行い、家を掃除して丁寧な内覧対応を行い、定期的に営業マンとコミュニケーションを取って、不動産が売れない要素を減らしましょう。