折り上げ天井って何?メリット・デメリットや導入時のポイントを紹介
ここでは、折り上げ天井の概要から、折り上げ天井のメリット・デメリット、導入時に押さえておきたいポイント等を共有していきます。
2024.11.21
家が欲しいと思ったときに選べる選択肢は、基本的に新築物件を買うか、中古物件を買って手を入れるかのどちらかです。
中古物件をお手入れして住みやすくする方法には、リフォームとリノベーションの2種類があります。
ただ、ニュースなどで言葉を目にしたことがあっても、リフォームとリノベーションの違いを知らないという方も、少なくないでしょう。
そこで今回は、リフォームとリノベーションは何が違うのか、それぞれのメリット・デメリットや費用面を比較した上で、どういった方にリフォームがおすすめで、どんな方にリノベーションが向いているのかを解説します。
リフォームとは、中古住宅の老朽化した部分や、壊れてしまった設備を修理・修繕し、新築の状態に近づけていく工事のことです。
たとえば、日焼けした壁紙を貼り替えたり、ボロボロになった床板を張り替えたり、お湯が出るまで時間がかかるようになった給湯器を取り替えたりする作業をリフォームと呼びます。
あくまでも、古くなった家を新築に近い状態に戻していくことを目的としているため、施工する範囲も狭いですし、工期も比較的、短めです。
一方、リノベーションとは、中古住宅の間取りや動線、デザインなどを施主の好みに応じて作り変え、住まいに付加価値を上乗せする工事のことを指します。
とはいえ、リフォームとリノベーションは、法律や業界用語などで違いが明確に定義されているわけではありません。
一般的に、間取りを変更して住みやすくする、水回りを移動させるなど、必要に応じて大掛かりな工事も行い、住宅全体の機能性やデザイン性を向上させるのが、リノベーションだとされています。
中古住宅をリフォームするメリットは、工事費用を必要最低限に抑えられることです。
リノベーションは、主に住宅全体の手直しを行うため、工事費用が高額になりがちです。
しかし、リフォームは現在問題のある箇所、使いづらい部分を修理したり設備を交換したりする作業なので、工事費用を節約できます。
今住んでいる家に満足している方、購入した中古住宅に不満がない方は、リフォームで快適な新生活を始められるでしょう。
状態の良い中古住宅を購入し、リフォームすれば、新築物件を買うよりも安く新居を手に入れられるというメリットもあります。
不動産は、戸建てもマンションも、築20年前後まで経年劣化と共に価格が落ちていき、築20年以降は価格の下落が緩やかになる資産です。
予算が3,000万円ある場合、3,000万円の新築を狙うよりも、築15年で価格が12%ほど下がった物件を2,640万円で購入し、150万円でリフォームした方が、支払う金額を抑えられます。
リフォームは、一般的に大掛かりな工事を行わないので、工期がリノベーションよりも短いです。
壁紙や床の張り替え等であれば、数日から1週間程度で終わります。
給湯器やシャワー、浴室にキッチンといった住宅設備の交換も、交換品さえあれば数日で終わるため、日常生活への影響が小さいです。
狭い範囲の工事なら、住みながら工事を頼めます。
リフォームは、基本的に古くなった部分を新しいものに取り替え、新築に近い状態へ戻していく作業なので、部屋のサイズや間取り、家事動線などが変わりません。
購入の段階で、すでに使いやすい・住みやすいと感じている物件や、住み慣れた実家をリフォームする場合、住み心地が同じなので、「工事後の住宅がイメージと違う」といった失敗が起きづらいです。
大胆な工事、大掛かりな変更であればあるほど、施工後に「やっぱりここが使いづらいな」と後悔するリスクが生じます。
安心して工事を依頼できるのが、リフォームの良いところです。
リフォームは、主に小規模な修繕や改修を行う工事なので、対応できる作業の規模に限界があります。
たとえば、部屋と部屋の間の壁を抜いて一つの部屋にしたり、リビングを1階から2階に移したり、建物を骨組みになるまで解体し、完全に作り変えたりするリフォームを依頼するのは、難しいでしょう。
また、採光や風通しを考慮して、窓の位置などを設計し直すといった工事も、対応できません。
リフォームとリノベーションの両方に対応している業者なら別ですが、小規模な工事にのみ対応している業者だと、依頼できる作業が限られるため、中古住宅を手直しする時は、どの程度の工事が必要なのかを考える必要があります。
リフォーム工事では、主に現在問題のある箇所を修繕するため、工事していない部分の強度や状態がわかりません。
極端な話ですが、浴室を最新式の設備に入れ替えた途端、浴室につながる給排水管が故障し、別の工事が必要になる、といった可能性もあります。
古い建物の場合、見えていない部分の劣化は、プロに頼んで調べてもらわないとわからないので、中古住宅を買ってリフォームする場合、事前にホームインスペクションなどを受け、状態の良い中古住宅を選びましょう。
リフォームした部分と、そうでない部分で色味や質感に差が出てしまうという問題もあります。
たとえば、壁紙の一部を貼り替えた場合、全く同じ品番のクロスでも、新しいものと20年間使われていたクロスでは、見た目が同じではありません。
一部分だけ新しくなることで、室内の印象がちぐはぐになってしまうため、デザインや統一感を重視する場合、どこまでリフォームすれば見た目の違和感がなくなるかを考慮することが重要です。
リノベーションの最も大きな強みは、設計の自由度が高いこと。
予算の許す範囲内で、家の間取りやデザインを自由に変えられます。
「こういう家に住んでみたいけど、新築だと高いし、中古だと気に入る物件がない」場合、リノベーションなら理想の住まいを実現できるのです。
予算に合わせて、一部屋だけなど、部分的にリノベーションをしても構いません。
リノベーションは、住宅の間取りやデザインを自分好みに変更する工事です。
基礎などに問題がなければ、内装が多少劣化していても新築同然にできるため、「立地・価格・状態に問題ない中古物件」全てが新居の選択肢となります。
日本では、新築物件より中古物件の方が多いですし、良い立地に建っている物件も多いです。
既存住宅の立地や周辺環境を活かせるため、住みやすい土地選びの難易度も下げられます。
家全体を骨組みまで解体し、フルリノベーションする場合、本来なら目に見えない配管や配線のメンテナンスも可能です。
見た目だけきれいに仕上げても、見えない部分に問題があると、安心して暮らせません。
断熱材を新しいものに入れ替えたり、劣化した基礎を補強したりすれば、住居としての快適性も上がり、物件寿命も長くなります。
リノベーションのデメリットは、リフォーム工事に比べると費用が高いことです。
依頼する工事の規模にもよりますが、小規模な作業が中心となるリフォームと違って、リノベーションは大掛かりな工事も可能ですし、アイデア次第でさまざまな設備やデザインを導入できます。
使用する建材や設備のグレードを上げたり、難しい技術を求められる施工を頼んだりすると、その分、工事費用が高くなるため、予算には余裕が必要です。
実施する工事の規模が大きい分、リノベーションの工期は、リフォームよりも長くなります。
工事に入る前に、どういったリノベーションをするか考えたり、提案したプランが実現可能なのか業者に検討してもらったりする時間も必要なので、事前準備に2ヵ月前後、施工開始からリノベーションの完了まで2ヵ月程度、見ておいた方が良いでしょう。
もちろん、調達に時間のかかる海外製のシステムキッチン等を頼むと、さらに長い時間待つ必要があります。
リフォームだと難しいのですが、リノベーションなら、古い住宅を補修・改修し、現代住宅と同等の安全性や機能性を持つ家として再生可能です。
ただし、1981年5月31日以前に建てられた物件、旧耐震基準の住宅は、地震が起きた場合被害が大きくなりやすいため、安全性を考慮すると耐震改修という工事をする必要があります。
住宅の耐震性を向上させる工事は、非常に価格が高いです。
旧耐震の家を選ぶ場合は、耐震改修の費用も予算に含めておきましょう。
リノベーションの強みは、既存住宅の間取り等を無視して、自分好みに改修できることです。
ただし、住宅の構造によっては、「この壁を壊すと重量を支えられなくなる」といった制限があり、リノベーションプランの一部変更を求められる場合があります。
中古住宅を買ってからリノベーションのプランを考えると、思わぬ構造上の制限などで、希望の住まいを実現できなくなるケースもあり得るので、注意が必要です。
中古住宅をリノベーションするときは、ある程度リノベーションのプランを考えておき、自分好みに手直ししやすい物件を探すことも重要です。
リフォーム費用の相場は、工事内容や工事を行う箇所によって大きく異なります。
目安として、壁紙や床などの内装関係の相場は10万円以上、水回りの交換で50から100万円、リビングやダイニング等を丸ごとリフォームする場合、100万円以上必要です。
また、国土交通省が調査・公表している「住宅市場動向調査」によると、住宅購入者が使ったリフォーム費用は、平均206万円でした。※1
100から200万円程度の予算があれば、予算不足で困ることはないでしょう。
※1 国土交通省:令和4年度 住宅市場動向調査報告書
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001610299.pdf
リノベーション費用の相場は、リフォームよりも把握するのが難しいです。
なぜなら、工事の規模も導入する設備のグレードなども、施主によって違う上に、こだわりがあれば高価な建材や設備も選べるから。
家全体をフルリノベーションする場合、工事費用が1,000万円を超えることも珍しくありません。
住宅全体のリノベーションをする際は、不動産価格とは別に、500から1,000万円程度の予算を確保しておくと良いでしょう。
リフォームは、以下のような方に向いています。
・住み慣れた我が家や実家に住み続けたい
・間取りや動線に不満のない中古住宅を見つけた
・新居の費用をできるだけ抑えたい
・キッチンやリビングなど良く使う場所にだけお金をかけたい
基本的に、住宅の基本性能に満足しているなら、リフォームで良いでしょう。
また、築年数の浅い物件は、問題のある箇所が少ないため、リフォーム費用を抑えやすいです。
一方で、リノベーションは以下のような方に向いています。
・既存住宅にない自分好みの家を作りたい
・立地の良さと間取りや内装どちらも妥協したくない
・古い物件を生まれ変わらせたい
・ライフステージに合わせて間取りや動線を変更したい
「こういう家に住みたい」というイメージが固まっている場合、中古住宅をリノベーションすることで、コストを抑えつつ理想の家を実現可能です。
また、子どもが独立したため、老後の自分達が暮らしやすい間取りに変更するといった希望にも対応できます。
リフォームとリノベーションは、全く異なる特徴やメリット・デメリットを持つ選択肢です。
部分的な修繕に適しており、既存の住宅を暮らしやすくするリフォームと、住まい全体を一新し、新たな価値や暮らし方を実現するリノベーション、どちらが良いかは人それぞれ。
住宅購入に使える予算や、マイホームへのこだわりも人によって違います。
その時の自分達に最も合う方法を選んで、新生活を始めましょう。
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