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住宅性能表示制度で建物の寿命をみる

2017.06.20

住宅性能表示制度で建物の寿命をみる

マンション購入を検討されている方や、将来住みたいと考えている方で知っておいて損はないのが、マンションの寿命です。
だいたい何年ぐらいもつと言われているのか。
どれくらい住み続けられるのか。今回は、マンションの寿命についてご紹介します。

鉄筋コンクリートのついて

一般的にマンションは鉄筋コンクリートでできています。
鉄筋コンクリートとは、鉄筋とコンクリートが一体となった構造で、マンションで多く採用されています。
鉄筋の周りを覆うコンクリートは圧縮力に強く、引張り力に弱いという性質を持っており、反対に鉄筋は圧縮に弱く引張りには強いという性質を持っています。
このように正反対の性質のものを組み合わせて一体化することで、圧縮にも引張りにも強い構造となるのです。
コンクリートが回りを囲うことで、鉄筋がさびることを防ぐという役割も担います。
鉄筋コンクリート造では、鉄筋がさびてくると強度が落ちてしまいます。そこで大切な役割を果たすのがコンクリートです。
最初、コンクリートはアルカリ性のため、鉄筋の酸化を防ぎます。
年月がたつとコンクリートの中性化が始まりますが、水セメント比が少ないものほど中性化に時間がかかります。

水の割合が高いコンクリートは注意

コンクリートはセメントと水を混ぜて作られます。
ここで、セメントと水を混ぜる割合に注目します。
水の量を増やせば練り混ぜやすく、型枠に打ち込みやすく、現場での施工がしやすくなります。また全体の材料費を抑えることができます。
しかし、水の割合が多いコンクリートは強度が出ず長持ちしません。水の割合が少なければ少ないほどひび割れも少なく、強くなります。
簡単に言ってしまえば、水の割合が多いと施工しやすいが、強度は落ちるとういうわけです。

「住宅性能表示制度」について

一般の人が、マンションが劣化しにくいかどうかを判断することは困難でしょう。
そこで簡単に見極める方法として、「住宅性能表示制度」というものを利用するという方法があります。
現在首都圏の新築分譲マンションでは約7割、大手デベロッパーの供給する分譲マンションの多くで利用されている制度で、どのくらい長持ちする仕様で造られているのかを確認することができます。
その中の「劣化対策」という項目があります。
「等級2」なら2世代長持ちし、「等級3」なら3世代長持ちします。
ちなみに「等級1」は最低の基準である建築基準法を守った仕様のものとなります。
マンションは住み始めてからのメンテナンスにも費用や手をかけているかによって売る時の値段も違います。
メンテナンスや掃除の行き届きも良好かどうかしっかり決めておくと良いでしょう。
 

 

 

 

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