column 439. 買う&売る

自宅を売る時には演出も重要!ホームステージングとは

2018.06.06

自宅を売る時には演出も重要!ホームステージングとは

「大切な自宅を売却するのだから、できるだけ高く手放したい」「住み心地の良い家で丁寧にお手入れをしてきたし、きっとすぐに売れるだろう」と思っていても、なかなか条件の合う買い主を見つけられないのが不動産売却の現実です。

もちろん、長年住んできた自宅に愛着を持つことは重要ですが、思い入れや愛着は他人の目には見えません。
不動産の魅力を引き出して良い条件で売るためには、物件の魅力をわかりやすく伝える努力が必要なのです。

今回は、自宅を売る際に役立つ演出方法「ホームステージング」をご紹介します。

ホームステージングとは?

ホームステージングとは、売却する不動産をまるでモデルハウスのような素敵な空間として演出するテクニックのことです。
一般的に、不動産を売るときは家具や荷物を全て取り払った空き室の状態で部屋の写真を撮り、撮った写真を物件広告に掲載して内覧希望者を集めます。

しかし、多くの人にとって家具も何もない部屋は見慣れないものなので、空き室を見てもその良し悪しや魅力を判断できません。
そこで、おしゃれな家具や小物を置き、「どのような生活ができる空間なのか」を見せることで買い主の購買意欲を掻き立てるのが、ホームステージングです。

なお、ホームステージングは元々アメリカを中心に利用されています。
日本に比べて自然災害のリスクが低く、住宅ローンを組みやすいアメリカでは、数年程度で家を買い替える方が少なくありません。
人口の多さも相まって住宅需要は高いものの、物件数も多いので、数ある物件の中でも売却中の家が目立つようにホームステージングというサービスが進化してきました。
まだ日本で一般的とはいえないサービスですが、ホームステージングの認定資格も提供されており、専門業者も存在しています。

ホームステージングはなぜ必要なのか

●地域や物件の客層に合わせて物件の魅力をアピールできる

自宅を売る際にホームステージングの利用をおすすめする理由は、ホームステージングの内容次第で不動産のターゲットへより強く物件の魅力をアピールできるからです。
不動産売却は、最終的にたった一人、条件の合う買い主と出会えるかどうかで売却結果が決まります。
物件に興味を持つ可能性の低いターゲットにまで物件の良さを伝えようとすると、無難な表現になってかえって不動産の良さが伝わりづらくなるため、不動産広告は「興味を持ってくれそうな相手」に見てもらうことが大切です。

ただし、不動産の物件情報サイトで空き室の写真を見せても、その物件がどのような方を狙った物件なのかは買い主に伝わりません。
「お子さんが喜ぶ色使いの部屋」「落ち着いた雰囲気のダイニング」「カフェのようなおしゃれキッチン」といった空間を見せることで、上記のような家を探している買い主に興味を持ってもらえるのが、ホームステージングをおすすめする理由です。

●ライバル物件との差別化

自宅の売却にホームステージングを使う理由には、ライバル物件よりも目立てるというものもあります。
不動産売却は、「不動産情報サイト経由で問い合わせがくる」「内覧を受ける」「相手が気に入れば売買契約を結ぶ」という流れで進むのが一般的です。
ここで問題になるのが、不動産情報サイトで価格やエリアを指定して物件情報を絞り込むと、外観はともかく内装は似たような空き室の写真が並んでしまうこと。
しかし、似たような物件情報が並ぶ中に、ホームステージング済みでおしゃれな室内の写真があると他の物件広告より目立てます。
より多くの問い合わせや内覧を受けるためには、より多くの回数不動産情報サイトの詳細を見てもらう必要があるため、ライバル物件よりも広告を多く見てもらうテクニックとしてホームステージングが有効なのです。

ホームステージングの「家具」はどう用意する?

●現在使っている家具の流用または購入

お金をかけずにホームステージングをしたいなら、現在自宅で使っている家具を流用すると良いでしょう。
ただし、荷物の量が多いとおしゃれな印象になりません。
既存の家具を流用する場合は、必要最低限のアイテム以外をレンタル倉庫に預けたり、新居へ運び込んだりして荷物を減らすことをおすすめします。

また、小物や家具が足りなかったり私物の家具がイメージに合わなかったりする場合は、一度、空き室にした上で家具や小物を購入するのもおすすめです。
お金はかかりますが、イメージに合った内装に仕上げられます。
インテリアショップを訪問したり住宅雑誌を見たりして、気に入ったコーディネートを参考にすれば、知識がなくてもおしゃれな部屋を作れるでしょう。

●レンタルする

ホームステージングの準備に時間をかけられない、またはデザインセンスに自信がない場合、家具のレンタルがおすすめです。
家具や小物を全て購入するよりもお金がかからず、買い主が決まればレンタル品を返却すれば良いので、後片付けについて頭を悩ませる必要もありません。
レンタルのメリットは、インテリア用品選びから家具の搬入・返却まで一連の手続きをすべて業者にやってもらえることです。

ホームステージングの方法

●DIYホームステージングのメリット・デメリットと注意点

ホームステージングの方法は、DIYするかプロに頼むかの2択となります。
この内、DIYでホームステージングをするメリットは、費用を節約できること。
自宅で使っている家具や小物を使ったり、100円ショップやリサイクルショップでイメージに合う家具を揃えたりすれば、お金をかけずにおしゃれな空間を演出できます。
また、アイテムさえあればいつでも自分で作業ができるため、早朝や深夜など業者を呼べない時間でもホームステージングの準備が可能です。

ただし、DIYでホームステージングをする場合、インテリアのコンセプト決めから家具選び、家具の設置や売買契約成立後の撤去まで全てを自分たちですることになります。
また、ホームステージングはあくまでも不動産を魅力的に見せるための手段なので、不動産を売るためのインテリアや撮影の知識も必要です。
DIYでホームステージングをするなら、どのようなニーズを狙った演出をすれば良いのか、不動産業者と相談するところから始めましょう。

●業者にお願いする場合のメリット・デメリットと注意点

業者にホームステージングをお願いする際のメリットは、何といってもインテリアやデザインについて考える必要がないことです。
ホームステージング業者は膨大なインテリアを手掛けた知識や経験を持っているため、不動産売却の成功につながるコーディネートのプランを考えてくれます。
さまざまなタイプの家具・小物レンタルも可能ですし、業者によってはプロのカメラマンによる撮影も頼めるので、物件写真の仕上がりに関する心配もありません。

ただし、ホームステージングの業者を利用するためにはお金がかかります。
家具などのレンタル期間にもよりますが、おおよそ15万円前後必要です。
家計の負担として、自宅の売却準備に10万円以上かける余裕があるかどうかも重要になってきます。

まとめ

ターゲットに合わせたインテリアで、物件の魅力を引き出すホームステージングを利用すれば、不動産の売却を早めたり売却価格をアップしたりできます。

ただし、一般的なインテリアの知識と違って、ホームステージングには不動産需要や写真写りを考えた家具の配置をする知識や経験が必要です。

DIYだと手間がかかるので、自宅をより良い条件で売りたい方は、ホームステージングの専門業者に部屋の演出をお願いしましょう。

 

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