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自分でできる! 簡単、家のメンテナンス

2016.01.26

メンテナンス

理想のマイホームを手に入れた時、売るときのことまで考えている方はあまりいないでしょう。それでも人生の中には転勤など、必要に迫られて家を手放さなければならないタイミングもあります。

出来るだけ高く買取ってもらえるほど嬉しいものですが、ここで重要になってくるのが家のメンテナンス。住んできた中で、どれだけ定期的に手入れをしてきたかが高額査定のポイントとなってきます。

「立地や設備はプラスですが、お手入れ不足なのでマイナス査定ですね…」と不動産会社に言われないためにも、まずは正しい家のメンテナンス方法を知っておきましょう。

メンテナンスの有無で売却査定に差は出る!?

さて、「メンテナンスの有無は査定に響く」と言っても、数字が出ないと現実感がありませんよね。例えば外壁の場合、定期的なメンテナンスがされたものでは、比較的安価な塗料を使っている場合、50万円程度から再塗装できるようです。一方で、メンテナンスがされておらず、雨水の侵入などにより内部が腐っているような場合は、数百万の見積もりを出されることもあります。

ここで買う側の視点から見てみましょう。購入後の修繕に数百万かかるような物件と、既に修繕されている物件(あるいは、50万円で修繕できる物件)のどちらを高額で購入するか、と考えればすぐに答えは出るはずです。

また、きちんと手入れがされていた家とそうでない家では、やはり前者の方が気持ちよく購入してもらえますよね。日ごろのメンテナンスの重要性がお分かり頂けたかと思います。それでは、普段からできるメンテナンス方法を紹介していきましょう。

1~2ヶ月に1度はフローリングにワックスを!

まずは室内から見ていきます。具体的には、床、壁そしてドアです。現在では一般的なフローリングの床は、見た目にも大きく影響する部分。普段の手入れは掃除機+乾拭きが基本です。水拭きをしてしまうと、木材に水が染み込んでしまう可能性があるので避けましょう。

また、1~2ヶ月に1回程度、床用ワックスをかけておくと、フローリングへのダメージを最小限に抑えることができます。最近ではワイパー状のクロスで磨くだけでワックス効果のある商品もありますので、こういったものを活用するのもよいと思います。

壁は基本的にはハタキでホコリを落とす程度で構いませんが、汚れてしまったときは住居用洗剤を使用して早めに落としましょう。時間が経ってくるとクロスが剥がれるようなことも。これは市販の接着剤を使えばもとに戻すことができます。剥がれたまま放置しておくと内部にゴミが入って接着しにくくなるので注意が必要です。

ドアは蝶番の部分に負担がかかりがちです。開け閉めしづらいと感じたら、ドライバーでネジの増し締めを行いましょう。ついでに潤滑油スプレーで注油しておけば動きもスムーズになります。

排水管に「ゴミを入れない」工夫を!

次に水まわりを確認していきます。トラブルが起きやすい水栓金具。ホームセンター等で部品調達できるので、自分で修理できないこともありませんが、この部分はプロの業者さんにお任せするのがおススメです。部品番号等が複雑に分かれており、間違ったパーツを組み付けてしまったなんてこともしばしば起きるからです。また、組み付けの精度も、少し甘いと水漏れにつながっていきます。

排水管の詰まりには市販されているパイプ洗浄剤を活用しましょう。風呂向きタイプ、キッチン向きタイプなどがありますので、場所に応じたチョイスをしましょう。しかし、一番効果的なのはそもそも詰まるようなものを流さないことです。 フィルターを利用するなどして、できるだけ排水管に流れる前にゴミや髪の毛を処理してしまうのが賢いですね。

補修程度なら外まわりもDIY可能!

いよいよ外まわりです。大規模な修繕はプロの業者にお任せするしかありませんが、点検や小さな補修などであれば自分でできることもあります。例えば雨どい。破損や歪んでいる箇所がないかどうか、年に数回は見ておくようにしましょう。大雨や台風の後は要チェック。大量の枯葉などは詰まりの原因となります。特に、配管同士が接合している部分に溜まりやすくなっています。

外壁部分も、家の外周をグルっとまわりながら確認しましょう。小さなひび割れなどであれば、市販のコーキング剤と専用のガンを使って簡単に補修することができます。塗装の剥がれも同様に市販の塗料を使って補修できますが、こちらはちょっと上級者向けです。というのは色味に微妙な差があるからです。

まったく同じ色を選んだつもりでも、パッケージの色見本と実物には差が出ることが多く、さらに建築時からの経年劣化で微妙な色の変化も起きています。これを目立たせずに補修するにはテクニックが必要です。腕に自信のある人はチャレンジしてみてもよいかもしれません。いずれにしても、高いところなどで作業する場合には、くれぐれも安全に十分な注意を払っておきましょう。

外壁塗装のメンテは塗料選びがポイントに!

外壁塗装については疑問・質問の多いところですので、少し書き加えておきます。塗料はウレタン系とシリコン系に分けられ、ウレタン系は安価ですが耐用年数は短く、それと比較するとシリコン系のほうが高価で耐用年数は長くなります。

さらにシリコン系よりもメンテサイクルの長いフッ素や光触媒といった高級塗料も。耐用年数が長いということはその分、メンテナンスコストが少なく済むとも考えられます。これから外壁の修繕を考えている方には、別の塗料への塗り替えという手もありますので、興味のある方はこちらも検討してみてはいかがでしょうか。

最初は家のまわりを点検することから!

室内から外まわりまで、ひと通り自分でもできるメンテナンス方法やチェックポイントを紹介してきました。できるところは自分で補修をしていくと、洗車でクルマに愛着がわいてくるのと同様、家のことがより好きになってくると思います。メンテナンスコストも抑えられるとなれば、一石二鳥。それに何より、きちんと手入れの行き届いたマイホームに暮らしていると思うと、気分も上がってきますよね。

休日の午前中など、30分ほど家を見て回るだけでも、改めて確認すると普段は気づかなかった部分が見えてくるものです。ぜひ一度、お住まいの家をご自身の目でチェックしてみてください。

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