ママさん必見!育児に優しい周辺環境と仙台市・名取市の制度
2016.06.02育児をしていくうえで、住環境を選ぶことはとても大切です。特に、家を購入するとなれば、そこでずっと暮らしていくことになります。
賃貸のときとは違い、「周りの環境が悪いから、引っ越して別のところに行こう」ということはできにくくなります。
このため、マイホームを購入するときは、家そのものだけでなく、周りの環境のこともしっかり考えていきたいもの。
ここでは、育児世帯がチェックするべきポイントや、住みやすいと言われている土地の育児環境について見ていきます。
育児環境のチェックポイントは?
小さな子どもがいる世帯(もしくはこれから作る世帯)が家を購入する場合、立地環境に拘ることは非常に重要です。
理想的なのは、徒歩で行ける範囲に、図書館や公園、保育園(幼稚園)があることです。
特に、保育園(幼稚園)の場合は、長い人ならば6年間も通い続けることになります。
バスや車での送り迎えは、通勤途中の道ならばともかく、そうでなければ大きな負担となってしまいます。
また、近場に病院や役所があるとなおよいでしょう。
また「学校に通うこと」も想定しなければなりません。小学校や中学校から近いところがベストです。
小中学校で30分以上も通学にかかる、ということであれば、かなりの負担になります。また、実際に子どもが通うことになるであろう小中学校まで、どれほどの距離であるのか、安全な通学路であるのかを確認しておきましょう。
駅の近くは明るくて便利で良いとされていますが、いわゆる「飲み屋街」であれば治安の面でも騒音の面でも不安が残ります。夜にも必ず足を運び、確かめておきましょう。
また、「隣人」がどんな人になるかもチェックしておきましょう。一戸建ての場合、長くおつきあいすることになりますから、特に注意が必要です。
●仙台市の育児制度を見てみよう
比較的暮らしやすいことで知られている仙台市は、全国的に施行された「子ども・子育て支援新制度」を、他の市と同じく平成27年の4月からスタートさせました。
これは、子育て世代がより便利に、より快適に子育てをできるように支援する目的で実施されるものであり、さまざまな取り組みがなされます。
現在、ニュースなどでよく「待機児童」が問題になっています。仙台市では、「認定こども園(保育園と幼稚園の特徴を両方備えた施設)」を設置するための手続きを簡略化することを決定しました。
また、少ない人数の子どもを扱う小規模保育や、実際の家庭に近い形で保育する「保育ママ」の制度についても、経済面での支援を行うこととしました。
これにより、待機児童を減らし、保育制度を充実させます。また、一時預かりの機会も増やすこととしました。
この新しい制度が実施されてから、まもなく一年が経とうとしています。
保育環境を整えることは、子育て世代が外に働きに行きやすくなることにもつながります。
また、保護者のストレス解消やリラックス効果も見込めるため、非常に有用です。
●名取市の育児制度を見てみよう
宮城県名取市も、平成27年から、仙台市と同じように「子ども・子育て支援新制度」を始めました。
これにより、子育て支援が充実し、保育設備の受け入れ人数が増えることが期待されます。
また、高品質の教育が行えるようになるのも、この「子ども・子育て支援新制度」の大きな利点です。
また、名取市では、市の取り組みとして、さまざまな子育て応援を行っています。
子育て新センターや一時預かり事業、地域型保育事業、認定こども園、幼稚園、保育所の位置をマッピングした地図を配布しています。
加えて、幼児期から学童期の子どもを対象とした支援事業も行っています。これは3つの種類があります。
1つめは「ファミリー・サポート・センター」として、育児をしている人たちがお互いに助け合う制度を導入しています。
共働き家庭にありがたいのが、2つめの、「病児保育事業」です。風邪などで学校には行けない、しかし親も仕事を休めない・・・というときに使える制度であり、平日の8時から18時まで利用できます。
病気の子どもを預かってくれる制度であり、値段も1時間あたり240円と格安です。
3つめは比較的良く知られた制度である「放課後児童クラブ」です。
無料バージョンと有料バージョンがありますが、いずれの場合にせよ、それほど高いものではありません。
共働き世帯が住みやすい住宅環境は?
●保育園の場所や環境
両親実家や会社までの距離も重要です。
一般的に、共働き家庭の場合は、勤務地までの通勤時間が同じくらいになるように調整するのが普通です。
ただ、「子どもを迎えに行く」と考えた場合、「どちらか片方が送迎を行う」と割り切ってしまうのも手です。
送迎を担当する方の職場の近くに家を購入する、というのも選択肢の一つなのではないでしょうか。
また、帰り道に夜遅くまで開いているスーパーがあると便利です。
●家の設計について
最後に「家の設計」についてですが、時間のないなかで家事をこなしていく必要があるため、子どもの動きが見えやすいオープンキッチンを選ぶと便利です。
また、2階への行き来は、毎日のこととなるとかなりの負担になるので、家事の動線を短くするためにも、1階にキッチンやお風呂、洗濯物干し場を集中させることをおすすめします。
まとめ
育児世帯は周辺環境に気を配ることが大切です。特に、保育園(幼稚園)までの距離や通学路には注意が必要です。
今はさまざまな地域で、子育てを支援する制度が作られています。一度目を通しておきましょう。
共働き家庭の場合は、保育園(幼稚園)選びだけでなく、通勤時間や家事動線も考えて家を建てる必要があります。