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周辺環境の基本チェックポイント

2016.06.02

住宅街

マイホームの購入においては、住まいの間取りや外観など、建物を中心に考えてしまいがちですが、道路状況や買いもの施設の有無など、周辺環境も大切です。建物の不便は工夫次第で解消することもできますが、周辺環境は購入後に変えることができません。購入前にしっかりと確認しておくことが大切です。

購入後、環境は変えられない

「駅まで徒歩10分で希望条件に合致していたが、実際に住み始めてみると、坂道の傾斜が激しく行きも帰りも大変」といったことや、「外灯が少なく、夜になると辺りは真っ暗で子供を歩かせるのに不安」といった周辺の環境に関してはマイホームを購入してからでは変えることができません。

複数の物件を見て回る場合、車に乗って移動することが多いです。上記の駅までの道路状況以外にも、お子様がいる場合は通学路の交通量は多すぎないかどうかや、前面道路は、車2台が離合するために充分な幅となっているかどうかを、物件の購入前に周辺を歩いて調べてみると良いでしょう。

また、昼と夜、平日と休日で周辺の雰囲気が変わるエリアもあります。平日の朝夕の交通量や、休日の交通量、昼間の時間帯毎の陽当りの様子や夜間の外灯の明るさなど、家族の生活をイメージして、実際の行動に合わせた時間帯の様子を確認すると良いです。

周辺環境のチェックポイント

周辺環境のチェックポイントを、交通環境、子育て環境、買いもの施設、その他に分けて確認します。

●交通環境のチェックポイント

  • 駐車場、駐輪場は確保できているか
  • 最寄り駅までの時間や道路状況の確認
  • 時間帯毎の交通量の確認

必要な台数分の駐車場スぺ―スや駐輪場スペースを確認します。お客さんを頻繁に呼ぶ場合には周辺の駐車場の状況も確認しておくと良いでしょう。最寄り駅までの時間や道路状況、時間帯毎の交通量も不動産会社の担当者からの説明だけでは終わらせず、自分の足で確認してみると良いでしょう。

●子育て環境のチェックポイント

  • 学校までの時間や道路状況の確認
  • 公園があるかどうか
  • 周辺の住宅に同年代の子供がいるかどうか

最寄り駅と同じく、学校までの時間や道路状況を実際に自分の足で確認しておきましょう。それと並行して、周辺に公園があるかどうか、その公園で子供が遊んでいそうかや、周辺の住宅に同年代の子供がいるかどうかも確認しておきます。

●買いもの施設のチェックポイント

  • 生活用品の購入に便利な施設は周囲にあるか
  • 買いもの施設の営業時間
  • 役所や銀行・ATM、病院までの距離の確認

生活用品の購入に便利な施設まで歩いていけるかどうか、車を使うのであれば職場からの帰り道に利用できそうな買いもの施設があるかどうか、またその営業時間は自分の生活環境に合致しているか。役所や銀行までの距離や、万が一の時のための総合病院の場所の確認などを行います。

●その他のチェックポイント

  • 騒音やにおい
  • 町内会
  • 町の雰囲気

周囲に電車が走っていたり、工場があったりすると騒音やにおいが発生する場合があります。ある場合はその程度の確認を行いましょう。その他、町内会の活動は活発かどうか、近隣に住んでいる人の様子を含めて、町全体の雰囲気を確認すると良いでしょう。

泉区の物件情報のチェックポイント

泉区は、仙台市の中で3番目に人口の多い区で、泉中央駅を中心に、中小オフィスビルが建設されるなど、小都市圏を構成しています。泉区では地下鉄南北線が走っており、泉区内にある地下鉄の駅は黒松駅、八乙女駅、泉中央駅となっています。
また、東北自動車道が通っていることもあり、古くは仙台市のベッドタウンとして発展した経緯があります。

泉区の物件情報のチェックポイントは以下の3つです。

  • 地下鉄最寄り駅までの距離
  • 古い住宅街の場合、近隣との付き合いを確認
  • 今後の発展の可能性

泉区の中心地は泉中央駅の泉中央バスターミナルや泉区役所周辺です。泉中央駅に連なる八乙女駅や黒松駅では泉区の中でも地価の高い地域となっています。一方で泉区は、区の中程で東北自動車道が走っていることもあり、古くはベッドタウンとして発展してきました。こうした古くからある住宅街で物件の購入を検討する場合は近隣住民や町の雰囲気の情報を得ておくことが大切です。

泉区は泉中央駅を中心に発展している区ですが、仙台市の5つの区の中では一番地価が低く、直近の地価の上昇率も低い傾向にあります。購入後、賃貸や売却を検討するのであれば地下鉄沿線の物件を選ぶと良いでしょう。

青葉区の物件周辺環境のチェックポイント

青葉区は、区内に仙台駅があり、仙台市の中心とも言える区です。区の総人口は30万人ですが、昼間の人口は約40万人にのぼるなど、仙台駅を中心にオフィスや商業施設が集中しています。青葉区には地下鉄東西線と南北線、JR仙石線、仙山線、東北新幹線と東北本線が通るなど交通網に関しても仙台市の中心となっています。

青葉区の物件情報のチェックポイントは以下の3つです。

  • 移動は車と電車どっちがメインか
  • 駐車場の確保
  • 仙台駅までのアクセス

青葉区は交通網が発達しており、電車だけで生活することも可能です。特に中心地では地価も高く、敷地内に充分な駐車場スペースを設けられない場合も考えられるため、自動車での通勤が必要かどうかによって物件選びの方法も変わります。

また、地下鉄やJR沿線にマイホームを構える場合には、仙台市の中心である仙台駅までのアクセスは良好かどうかを併せて考えると良いでしょう。

青葉区は仙台市の中でも最も高い地価を誇りますが、区の西側では駅周辺でも地価の安い地域があり、例えば仙台駅まで25分程度の愛子駅周辺の愛子地区の平均地価は、青葉区全体の平均地価と比べると8分の1程となっています。

まとめ

マイホームの周辺環境は、実際に住み始めてみないと分からないとこともあるものの、事前に周辺を歩いて回ることで分かることもあります。マイホームを購入してからでは周辺環境を変えることはできないので、今回お伝えしたチェックポイントを参考に周辺環境を確認するようにしましょう。

 

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