宮城県多賀城市で不動産売却をする際に知っておきたい路線価比較
2017.06.27宮城県多賀城市の特徴
宮城県多賀城市は、仙台市の北東部に隣接する小さな都市です。2017年5月1日時点の推計人口は62,000人あまりで、人口密度の比較的高い場所となっています。市の名称は、陸奥国府「多賀城」から付けられました。多賀城市には奈良時代から平安時代にかけて国府や蝦夷制圧を目的とした鎮守府が置かれており、11世紀中ごろまでは東北地方の中心的地域だったようです。
JR東北本線や仙石線に加えて道路による交通網も発達しており、仙台市内へのアクセスは良好です。2010年の国勢調査によると仙台市への通勤率が43.2%にも上り、まさにベッドタウンであることがわかります。ただし、中心的な駅である多賀城駅周辺には目立った建物がほとんどありません。自家用車の普及率が高いことから路面店の割合が高く、市街地が一か所に集中していないという特徴があります。
東北学院大学の工学部は、多賀城キャンパスに入っています。2016年3月21日には、カルチュア・コンビニエンス・クラブとの連携によって多賀城駅北口に新しい図書館を開館しました。
東日本大震災に伴う津波では、市域の約33.7%もの662ヘクタールが浸水被害を受けたという記録が残っています。これを受け、市では防潮堤の整備や避難場所の確保、地震に強いまちづくり戦略などの取り組みを進めており、安全安心を通した定住促進を目指しています。
●宮城県多賀城市の産業
太平洋戦争下の1942年に海軍工廠が設置されたことをきっかけに、工業地帯が発達してきました。仙台港に隣接していて海運の利便性が高いという点も、工業地帯の発達を後押ししたようです。
幹線道路沿いには郊外型店舗の出店が盛んで、賑わいが感じられます。水路が発達していて水田が多く、稲作も盛んです。
宮城県多賀城市 路線価の高い地域・低い地域比較
路線価とは、道路ごとに定められている土地の面積1平米あたりの評価額です。「相続税路線価」と「固定資産税路線価」の2種類があり、それぞれ地価公示地価の8割程度、7割程度と定められています。
宮城県多賀城市で最も地価公示価格(2017年1月1日現在)の高い地点は「多賀城市中央2-19-2」で、1平米あたりの価格は80,400円です。前年に比べて1.4%と、やや上昇しています。バブル経済の崩壊以降は、この土地に関して目立った価格の上下動はありません。多賀城市文化センターの向かいに位置しています。
電車の駅や国道から少し距離がある場所ですが、周辺には多賀城小学校や多賀城市役所、東北学院大学多賀城キャンパスなどの施設が充実しています。飲食店やスーパーなども自転車で行ける距離に多数あり、生活をする上では便利な立地ではないでしょうか。
路線価図を見るとこの土地が面する道路は2本あり、路線価はそれぞれ63,000円と54,000円です。2本の道路に面している土地に関しては、その両方を加味して路線価を算出します。
泉区で最も地価公示価格の低い地点は「多賀城市栄2-7-36」で、1平米あたり23,500円です。この地点の地価は震災後に一度落ち込みましたが、その後は回復傾向にあるようです。現在は物流業の会社の事務所として利用されています。この土地が面する道路は幅が広く、中央分離帯があるのでかんたんに反対側に抜けることができません。道路の北側では路線価が42,000円に設定されているのに対し、南側では18,000円に設定されています。このように、同じ道路でも方角などの影響で路線価が大きく違ってくることがあるので注意が必要です。
不動産を売却するときのポイント
宮城県多賀城市の場合、市街地と郊外であまり極端に地価が違いません。面積自体が狭めで市内の移動が容易なので、比較的売却しやすいといえます。仙台市内に通勤するファミリー層を中心に、売却活動を進めていくとよいでしょう。
不動産の売却活動を有利に進めるには、このような地域の状況を把握し、適切なアドバイスができる業者に仲介を依頼することが大切です。
まとめ
地域密着型のハウスメーカー「永大ハウス工業」は、土地をお探しの方に対する住宅用地の紹介も行っております。お客様の大切な資産である不動産を、次の持ち主の方にお譲りするお手伝いをいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。