仙台市宮城野区で不動産売却をする際に知っておきたい路線価比較
2017.06.27仙台市宮城野区の特徴
仙台市宮城野区は2015年1月1日時点の推計人口が19万3千人あまりで、太平洋に面しており、面積は58キロ平米あまりとあまり広くはありません。仙台市名称は、水田開発以前にこの周辺の原野を指す言葉から付けられました。区名を公募した際の1位は「港区」で2位が「宮城野」だったのですが、「他の都市の区名と重複しないもの」という区名選定委員会の方針によって宮城野区に決定しました。
宮城野区の東側は河川の堆積によって形成された沖積平野で、仙台平野と呼ばれます。勾配があまりないので水はけが悪く、地下水のくみ上げによる地盤沈下や地震に伴う液状化などの問題が発生しました。
2011年3月11日の東日本大震災では震度6強を記録しました。地震に伴う大津波では、甚大な被害が発生。道路などの交通網も一時遮断されました。しかし、宮城野区はJR東北本線や仙谷線が通る交通利便性の高い地域です。駅前を中心に金融機関や商業施設も多数出店しており、徐々に発展を遂げています。
プロ野球チームの「東北楽天ゴールデンイーグルス」は、区内にある宮城球場(命名権:ネーミングライツにより、2017年6月現在は「Koboパーク宮城」)を本拠地としています。
区内に大学はありませんが、幼稚園から小学校、中学校、高等学校までの教育機関は充実しています。同じ仙台市内には東北大学をはじめとする高等教育施設も多いので、教育環境に恵まれたエリアといってよいでしょう。特別支援学校も2校存在します。
●仙台市宮城野区の産業
仙台市宮城野区には「仙台港(正式名称は仙台塩釜港仙台区)」があり、海上コンテナが行きかう海上輸送の要所となっています。宮城野貨物駅があり、国道4号線、国道45号線なども区内を通っていることから、物流業が盛んな場所です。
「東北楽天ゴールデンイーグルス」の本拠地であることから、プロ野球による経済効果も期待されています。西部エリアでは工場跡地などを利用した、郊外型の大型店舗の出店が増えてきました。エリアによる格差はあるものの、おおむね区内全域の利便性が高く経済的に発達しています。
仙台市宮城野区 路線価の高い地域・低い地域比較
ある道路に面する宅地1平米あたりの評価額をあらわしたものが、路線価です。路線価には「相続税路線価」と「固定資産税路線価」の2種類があり、それぞれ公示地価の8割程度、7割程度と設定されています。
仙台市宮城野区で最も地価公示価格(2017年1月1日現在)の高い地点は、「仙台市宮城野区榴岡4-5-22」です。1平米あたりの価格は66万5千円。前年に比べて18.3%地価が上昇しており、2013年からは上昇が続いてきました。ちなみに、この場所には宮城野センタービルという商業ビルが建っています。
地下鉄東西線の宮城野通駅に隣接した場所で、JR東北新幹線仙台駅を抜ければ青葉区という利便性の高い立地です。路線価図を見ると、この土地が面する「東八番丁通り」東側の路線価は48万円。ただし仙台駅の駅前通りにあたる「宮城野通」沿線には、路線価が77万円になっているところもありました。また隣接する青葉区では路線価が跳ね上がり、200万円以上になるところもあります。距離的には近接しているエリアでも、路線価が大きく違ってくるわけです。
宮城野区で最も地価公示価格の低い地点は、「仙台市宮城野区岡田字北在家57番」で、1平米あたりの価格は25,600円でした。仙台駅から東に10kmほどの位置で、昔からの住宅街です。この場所には路線価がないため、相続税評価額は倍率方式で算出します。評価倍率表でこのエリアの農地以外は1.2倍と定められているので、相続税評価額は固定資産税評価額の1.2倍となります。
不動産を売却するときのポイント
不動産を仲介によって売却する際は、路線価や地価公示価格を参考にしながら、建物の状態なども含めた査定額を業者に出してもらいます。それを参考に売出価格を売主様が決定し、業者に購入希望者を見つけてもらいます。価格設定を間違えると長期的に売れ残ったり大幅な値引きを迫られたりする要因となるので、周辺の市況などについてもある程度調べておきましょう。
仙台市宮城野区の場合、駅前エリアを中心にほぼ区内の全域で地価の上昇が続いています。郊外エリアであっても、商業利用・個人用の宅地ともに一定の需要が期待できるでしょう。その環境を生かし有利に売却を進めるには、やはり地域情報に精通した仲介業者が必要です。
まとめ
地域密着型のハウスメーカー「永大ハウス工業」では、不動産売却の仲介も承っております。日々変化する市況やエリアごとの特性、住民の年齢層などに沿ったご提案を得意としておりますので、まずはご相談ください。