仙台市青葉区で不動産売却をする際に知っておきたい路線価比較｜永大ハウス工業

仙台市青葉区は、旧仙台市の北部・中央部と西部の旧宮城郡宮城町から構成されています。面積のうち86％は旧宮城町ですが、人口の多くは旧仙台市に集中しています。仙台の市街地は基本的にあまり多くの雪が降りませんが、青葉山を挟んだ旧宮城町は豪雪地帯の指定を受けている地域です。

東日本大震災における津波等の被災地から引っ越した人がいることもあり、人口は増加傾向にあります。旧宮城町の区域に住む住民は合併当時3万人足らずでしたが、2012年8月1日時点では7万人を突破しました。区全体の住民も同時点で30万人を突破しており、今後分区する可能性を含めて議論が進んでいます。

分区されると青葉区としてのネームバリューが期待できなくなるので、地価が下落する可能性も。また、合併後に発展した南吉成などの地区はどちらの帰属になるか現時点ではわかりません。旧宮城町や新設地区に不動産をお持ちの方は、ネームバリューによる恩恵が期待できる現段階で動き始めることをお勧めします。

国立東北大学を中心に教育施設も充実しており、高校卒業後に移り住んでくる若い人も多いようです。大学卒業後は仙台で就職先を見つけ、定住するケースもあります。

青葉区の市街地であれば地下鉄を中心に交通網が発達しており、自家用車がなくても移動にあまり困りません。それ以外の地域では、バスや電車が通る一部を除くと自家用車のニーズが一気に高まります。

●仙台市青葉区の産業

仙台市青葉区は県と市の中心的役割を担っており、全国展開している大手企業の東北支社や仙台支社の多くが青葉区にあります。そのため、転勤族が青葉区周辺に住むことも多いようです。

人口が増加傾向にある仙台市の中でも特に人口が集中しているエリアなので、サービス業や商業施設の出店も活発です。歓楽街として知られる国分町の周辺を中心に、飲食産業も盛んです。

路線価とは、不特定多数の人が通る道路に面する宅地1平米あたりの評価額を指します。道路それぞれに路線価が定められており、2本の交差する道路に面する宅地は両方の路線価を加味して評価額を決定しなければなりません。

路線価には「相続税路線価（公示地価の8割程度）」と「固定資産税路線価（公示地価の7割程度）」の2種類があります。こちらでは一般的に用いられる相続税路線価について調べました。

仙台市青葉区で最も地価公示価格（2017年1月1日現在）の高い地点は「仙台市青葉区中央1-10-1」。同時に、宮城県で最も地価公示価格の高い地点でもあります。1平米あたりの価格は282万円。前年に比べて13.7％も地価が上昇しており、2013年からは下落傾向が反転して地価の上昇が続いてきました。ちなみに、この場所には「ヒューモスファイブ」という商業ビルが建っており、七十七銀行仙台駅前支店などが入っています。

JR仙台駅から「ペディストリアンデッキ」という歩道橋兼広場のような設備で直結しているため、非常に利便性が高い立地です。路線価図を見ると、この土地が面する「愛宕上杉通」東側の路線価は164万円、「青葉通」南側の路線価は182万円です。向かい側である「青葉通」北側の路線価は、198万円と設定されていました。商業地区では、店舗が南向きに建てられるため道路の北側の地価が高くなる傾向にあるそうです。

青葉区で最も地価公示価格の低い地点は、「仙台市青葉区芋沢字青野木257番3」でした。こちらも含めて、青葉区内では地価公示価格の前年対比がマイナスになっている地点はありません。JR仙台駅から15kmほど西側の地点で、周辺はのどかな田園地帯です。JR仙山線愛子駅まで車で10分ほどかかるので、あまり便利な場所とはいえません。このように、青葉区内にはエリアによって大きく路線価に違いがあります。

仙台市青葉区の場合、JR仙台駅周辺の市街化区域の地価は高騰が続いています。それ以外の地点でも、区内では地価公示価格が下がっているところはありません。ただ、宮城県全体の推計人口が2017年5月現在で下降に転じていることを考えると、このまま上昇を期待して不動産を持ち続けることにはリスクがあるといえるでしょう。

また、旧宮城町に対する区分けの問題の行方も依然として不透明です。「青葉区」というネームバリューを生かした売却戦略が取れる今のうちに、売却に踏み切ることをお勧めします。

不動産の売却には、地域に住む方の特性やそのエリアにおける市場の動向など、たくさんの要素が密接に関連してきます。地域密着型のハウスメーカー「永大ハウス工業」は、お客様の大切な資産である不動産を少しでも有利に売却できるようお手伝いいたします。路線価はもちろん、地価公示価格や市況、建物の状況を踏まえた的確な価格設定をアドバイスいたしますので、お気軽にお問い合わせください。