仙台市太白区で不動産売却をする際に知っておきたい路線価比較｜永大ハウス工業

仙台市太白区は、名取川と広瀬川を南端として広く東西に帯状に伸びた形をしています。面積は約230平方キロメートルで人口は約22万人。面積も人口も、青葉区に次いで市内2番目の規模を誇ります。

区の名称は、区の西側に位置する太白山（標高321m）から付けられました。それほど高い山ではありませんが、美しい三角形の姿から、海上で働く漁船の目印としても地域の人に親しまれてきた山です。宵の明星（金星）が落ちて生まれた山だという伝説から、太白山という名前が付けられました。

近年ではJR長町駅東側の再開発事業「あすと長町」によって、仙台市の南部域にあたる長町エリアの利便性がより高まってきました。市営地下鉄南北線やJR東北本線を使えば、JR仙台駅まで10分とかかりません。引っ越し後の雑貨や家具の購入に便利なIKEAや仙台市立病院など、生活利便施設もさらに充実してきました。「ザ・モール仙台長町」「LaLaガーデン長町」など、ショッピングモールもそろっています。

西側にかけては住宅街が広がっており、さらに生出地域や秋保地域には農地や山林が広がっています。JR東北新幹線に加えて隣接する名取市には仙台空港があるため、移動の拠点としても利便性の高い場所といえるでしょう。

●仙台市太白区の産業

太白区にはこれといって目立った産業はありませんが、長町エリアを中心とした市街地では、商業が活発です。「ザ・モール仙台長町」「LaLaガーデン長町」などのショッピングモールやその周辺には、アパレル関連店舗なども多いため、若い世代に好まれる傾向があるようです。

青葉区ほどではありませんが、商業施設をターゲットとして金融機関の支店も数多く展開されています。仙台市立病院を中心に医療機関も充実しているため、高齢者や小さなお子さんのいるご家族も安心して住みやすいのではないでしょうか。

秋保地区などでは蔵王国定公園や二口峡谷県立自然公園、温泉などを活用したレジャー・観光産業も活発です。仙台南部道路建築による広域交通機能の強化も計画されているので、中心地から離れている場所の不動産に関しても、今後の資産価値向上に期待が高まります。

路線価とは、道路に面する宅地1平米あたりの評価額を指します。「相続税路線価」と「固定資産税路線価」の2種類があり、前者は公示地価の8割程度、後者は公示地価の7割程度となっています。

仙台市太白区で最も地価公示価格（2017年1月1日現在）の高い地点は「仙台市太白区長町南1-1-11」で、1平米あたりの価格は21万9千円です。前年に比べて8.4％地価が上昇しました。現在この場所には、一般的な賃貸集合住宅が建っています。

地下鉄南北線の長町南駅を出てすぐの場所で、駅を抜ければすぐに「ザ・モール仙台長町」「LaLaガーデン長町」といったショッピングモールが利用できます。路線価図を見ると、この土地が面する県道258号線の路線価は16万円です。同じくこの土地が面する裏通りの路線価は10万円。大きな通りに面していると、それだけで土地の価値が跳ね上がることがわかります。

太白区で最も地価公示価格の低い地点は、「仙台市太白区秋保町湯元字太夫40番1」でした。「太白カントリークラブ」というゴルフ場に近い場所で、長町から18kmほど西側の地点です。1平米あたりの価格は8,700円で、2000年以降は徐々に地価の下落が続いてきました。緑が豊かですが周辺にはあまり商業施設がありません。

この場所には個別の路線価が定められていませんが、同じく秋保町湯元の市営湯向道路の一部は、路線価が16,000円となっています。この地点の不動産を売り出す場合はこの価格を参考にしつつ、やや水準を下げて査定額を算出していくことになります。

仙台市太白区の場合、長町エリアを中心とした市街地では地価の上昇が続いており、人口も増加しています。これらのエリアで不動産を売却するなら、青葉区などに比べると割安であることで差別化を図りながら、需要に沿った売り出し価格を設定すればスムーズに売却が進むでしょう。

その一方で、区の西側一帯にはのどかな丘陵や田園地帯が広がっており、人口の流入もあまりありません。これらの地区であっても、主要道路沿線や電車の駅から近いエリアなら比較的売却しやすいでしょう。主要なターゲットは、郊外に自宅を構えて市街地に通勤するファミリー層となります。

「永大ハウス工業」は地域密着型のハウスメーカーとして、長年仙台市周辺で営業を続けてまいりました。新築一戸建ての分譲のほか、中古物件の仲介や注文住宅用地のご紹介なども手がけております。地域情報を生かしたきめ細かなアドバイスが可能なので、お気軽にご相談ください。