宮城県岩沼市で不動産売却をする際に知っておきたい路線価比較
2017.09.04福島県朝日岳を水源とする阿武隈川河口の北側に広がる岩沼市。仙台の中心部からは南に20kmほどのところにあり、仙台平野の一部で県内では比較的気候も温暖。
このエリアは古くから交通の要所であり、門前町、宿場町として栄えてきた歴史もありますが、昭和以降は臨海工業地帯としての役割も担っています。ここでは、そんな岩沼市の特徴や路線価を紹介していきます。
岩沼市の特徴
岩沼市は東西に約13km、南北に約10kmの市域で、総面積は60.45km2。宮城県内では4番目に小さい市で、人口は約4万4000人です。
このエリアは江戸時代には奥州街道が南北に走る宿場町であり、その街並みの名残は今も中央通りに見ることができます。
岩沼は単に宿場町というだけでなく、城下町として、さらに門前町でもありました。現在の岩沼駅西側には、かつて鵜ヶ崎城と呼ばれる城があり、ここを中心として3万石の「岩沼藩」とされていたのです(ただし藩があったのは約20年間)。
また、市の中心部にある竹駒神社は日本三大稲荷として信仰される名高い社で、岩沼はその門前町としても発展してきました。今でも初詣には東北一、二を争うほどの多くの人がこの地を訪れます。
交通について見てみると、市内にはJR東北本線と常磐線が走っており、それぞれが乗り入れています。常磐線の終点駅でもありますが、実際には常磐線は東北本線を経由して、すべて仙台駅に乗り入れます。仙台駅までにかかる時間は20分強です。
市の北部は名取市と接しており、仙台空港を利用すれば県外やアジア方面へのアクセスも容易。実際のところ、仙台空港はターミナルビルこそ名取市内にありますが、滑走路は岩沼市にもまたがっています。
阿武隈川河口の北側にある肥沃な地帯のため農業も盛んで、みやぎ米のほか、キュウリや北釜メロン、りんごやカーネーションなどが名産です。また、酒どころとしても知られており、「武隈」、「ごこく波」といった地酒の蔵元があります。
子育て事情について見てみると、ロタウイルスワクチンの予防接種費用助成や、受験期にある中学3年生に対するインフルエンザ予防接種費用の一部助成などの事業が行われているほか、子連れスポットを巡るバスツアーも年1回開催されています。
医療費については、中学3年生までは入院、通院、訪問看護を助成。さらに、母子・父子家庭の場合はこれが18歳までに延長されます(ただし所得制限あり)。
岩沼市の路線価の高い地域・低い地域比較
ここからは、岩沼市の路線価、公示地価について紹介していきます。路線価とは路線(=道路)に面する宅地の1平米あたりの評価額のこと。一方、公示地価とは、国土交通省が年に1度、ある土地を選定して公示する価格のことです。
それぞれ、実際に売買された価格というわけではありませんが、不動産業者も売買の際に参考にする指標なので、事前にチェックしておくことで売価の判断基準のひとつとすることができます。
岩沼市の路線価については、特に岩沼駅の中心で上昇傾向にあります。相場観ですが、名取駅周辺で3〜5万円/m2台となっています。
公示地価についてみてみると、岩沼市の平均は3万5685円/m2(11万7966円/坪)で、1732市町村中、559位につけています。
この価格は、全国的に見れば長野県須坂市や茨城県土浦市と、県内で見ると宮城県富谷市や石巻市と近い数字となっています。
2017年の公示地価でもっとも高かったところは、岩沼駅から1.1kmのところにある住宅地で、6万4,500円/m2(21万3,223円/坪)。一方、もっとも低かったところは、岩沼駅から6kmの位置にある工業地で、5,500円/m2(1万8181円/坪)でした。
なお、岩沼市の平均地価は平成25年以降、現在まで上昇傾向にあります。
不動産を売却する際のポイント
岩沼市内の地価は、市の中心にある岩沼駅に近いほど高く、駅から遠い海沿いに行くほど低くなっていく傾向にあります。
岩沼市は仙台までのアクセスも良く、仙台圏の一部として捉えられているため、その地価は宮城県の中心である仙台の動向に強く影響を受けると考えられます。
岩沼市の人口自体は現状、上げ止まりの状態ではありますが、仙台市では引き続き人口は増加しており、この良い影響を受ければ、まだまだ地価が上がる可能性は大いにあります。
まとめ
仙台圏の不動産事情は比較的好調で、岩沼市の不動産についても高値での売却が期待できます。ただし、より高値で売ろうとすれば、買いたいと考えている人の情報をより多く集めることが有利に働きます。
地域密着型企業の永大ハウス工業は、仙台市内8店舗、名取市内1店舗の全9店舗展開で、仙台圏の不動産情報については自信があります。
岩沼市の不動産売却についても、もちろんお話を伺いますので、売却検討の方はぜひ当社に一度ご連絡ください。