宮城県利府町で不動産売却をする際に知っておきたい路線価比較
2017.09.04宮城県のほぼ中央に位置する利府町(りふちょう)。約45km2ほどのコンパクトなエリアながら、3万6,000人ほどの人口を有する町です。古くは「十符(とふ)の里」と呼ばれ「むしろ(筵)」の産地でしたが、のちに十に利の字が当てられ、また陸奥国府の府が付けられて、「利府」と呼ばれるようになりました。
利府町は仙台エリアまでのアクセスの良さが魅力で、不動産も人気のエリア。そこで、この記事では利府町の特徴や路線価を紹介していきます。
利府町の特徴
利府町の歴史は古く、明治22年に利府村が完成。それから約80年後の昭和42年に町制施工され、町となりました。
平成29年7月1日時点での人口は約3万6,000人、面積は約45km2で、宮城県内の町では、富谷町、大河原町に次ぐ人口密度です。
利府町の人口はこの10年の間、なだらかではあるものの増え続けており、その要因としては仙台周辺までのアクセスの良さから、このエリアがベッドタウンとして人気を誇っていることが挙げられます。そのため新興住宅地も多く、戸建てを夢見るファミリー層が転入してくることもしばしば。
市内を走る鉄道は東北新幹線、JR東北本線、JR東北本線(利府線)の3線。東北新幹線の駅はありませんが、JR東北本線では陸前浜田が、利府線では新利府と利府がそれぞれ停車駅となっています。なお、利府は利府線の終点駅でもあります。
一方、自動車については、三陸自動車道と仙台北部が南北に縦断しており、利府しらかし台、利府中、利府塩釜、松島海岸といった4つのインターチェンジからスムーズに町外に移動することができます。
市内の名所としては、宮城県総合運動公園内に「ひとめぼれスタジアム宮城」があり、サッカーJリーグの試合や、過去にはW杯が開催されたことも。人気アーティストのコンサートも開かれており、そうしたイベントの際には市内も一層のにぎわいを見せます。
子育て事情についてみてみると、私立幼稚園に通園する満3~5歳の保護者に、町民税の額に応じた保育料等が助成されるほか、小・中学校入学時には運動着が無料で支給されるなどユニークな施作も実施されています。
医療費については、0歳~小学校6年生までは保険診療分による事故負担額を全額助成。中学生については、保険診療分による自己負担額から通院1回につき500円、入院1日につき500円を差し引いた額が助成されます(いずれも所得制限あり)。
利府町の路線価の高い地域・低い地域比較
ここからは、利府町の路線価、公示地価について紹介していきます。路線価とは路線(=道路)に面する宅地の1平米あたりの評価額のこと。一方、公示地価とは、国土交通省が年に1度、ある土地を選定して公示する価格のことです。
それぞれ、実際に売買された価格というわけではありませんが、不動産業者も売買の際に参考にする指標なので、事前にチェックしておくことで売価の判断基準のひとつとすることができます。
利府町の路線価については、利府駅の周辺で3.4〜4.5万円/m2。駅から離れた場所でも、住宅街のニーズによって比較的価格が落ちにくく、たとえば、しらかし台では3.6万円/m2、青葉台では4.0万/m2といった土地も見られます(いずれも利府駅から徒歩30分以上)。
公示地価について見てみると、利府町の平均は4万4,920円/m2(14万8,495円/坪)で、1,732市町村中、432位につけています。
この価格は、全国的に見れば広島県竹原市や新潟県長岡市と、県内で見ると宮城県名取市や七ヶ浜町と近い数字となっています。
2017年の公示地価でもっとも高かったところは利府駅より250mに位置する地点で、5万6,400円/m2(18万6,446円/坪)。一方、もっとも低かったところは陸前浜田駅から3.1kmに位置する地点(赤沼字大日向)で、1万2,300円/m2(4万661円/坪)でした。
なお、利府町の地価は前年度と比較しても2.36%上昇しており、過去5年間でも上り基調にあります。
不動産を売却する際のポイント
前述した通り、利府町の土地の価格は上り基調で、比較的人気のあるエリアのため、売却先に困る心配はありません。特に新興住宅街のエリアについては、転入を考えているファミリー層に向けた交渉がしやすいことでしょう。
利府町内では今後も新たな分譲地を造成していく計画もあり、こうしたプランは不動産価格にも大きく影響します。そのため、事前に開発計画についてもしっかりと把握しておくことが重要なポイントとなります。
まとめ
より高値で不動産を売却するためには、その土地が欲しいと考えている人と素早く交渉を始めることが重要です。
仙台エリアに9店舗を持つ永大ハウス工業には、仙台市内で利府町の土地や建物を探している方も多く訪れます。より早く、より高く不動産を売りたいと考えている方は、一度ご相談ください。