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持ち家があるのに転勤になった場合の選択肢比較【賃貸・売却・単身赴任】

2017.10.30

引っ越しをともなう転勤が決まると、各種手続きや仕事の引き継ぎで大変忙しくなります。さらに持ち家がすでにある人は、その処分方法も検討しなければなりません。この場合の選択肢は、大きく分けて「賃貸に出す」「売却する」「単身赴任する」という3つです。これらにはどのような違いがあるのでしょうか?

3つの選択肢には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあり、個別の事情によって適した選択肢は変わってきます。ここではご自分に合った選択肢を選んでいただくため、それぞれのメリットとデメリットをご紹介していきましょう。

賃貸に出す場合のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 借主が見つかれば家賃収入が見込める
  • もとの勤務地に戻った際、再び住める
  • 空室期間は家賃収入が得られない
  • 借主が見つかっても、いつ空室になるかわからない
  • 賃貸中、劣化する
  • 再び住みたいと思っても、賃借人が出ていってくれないこともある

住宅ローンを支払っている場合は特に、賃貸に出すかどうか迷う方が多いのではないでしょうか。思い入れのある自分の家ですから、「手放したくない」と思う気持ちがあるのは当然です。借主が見つかれば家賃収入で住宅ローンの支払いがまかなえますし、元の勤務地に戻ったとき、再び住めるという点も魅力といえるでしょう。

ただ、持ち家を賃貸に出したとしてもすぐに借主が見つかるとは限りません。立地によってはライバル物件が多く、家賃を住宅ローンの返済額よりも低く抑えなければ借り手が見つからないケースもあります。せっかく見つかった借主も、何年住んでくれるかはわかりません。

空室期間は住宅ローンと新居の家賃を二重に負担することに。「借主が見つからなかったらどうしよう」と不安にかられながら生活することは、できれば避けたいですよね。

「戻ってきたらまた住める」と思っていても、他人が数年でも住めば、家はどうしても劣化してしまいます。思った以上に傷んでいてがっかりしたり、リフォーム代がかかったりする可能性も考えておきましょう。また、通常の賃借契約だと貸主の要望だけでは借主に出ていってもらえないケースもあります。

転勤の期間が決まっているのなら、契約期間の更新がない「定期借家契約」という契約を結んでおくことをおすすめします。

売却する場合のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 売却益が得られる可能性がある
  • 管理などの心配がなくなる
  • 再び住めなくなる
  • 住宅ローンの残債より安く売れてしまった場合、差額を現金で補てんする必要がある

転勤における持ち家の一般的な処分方法は、やはり売却です。売ってしまえばその後の管理方法を心配する必要はありません。一般的に住宅などの建物は購入した時よりも価値が下がっているものですが、再開発などで地価が上昇している場所などでは、売却益が得られるケースもあるでしょう。

ただ、当然ですが転勤から戻ってきたときに再び同じ場所に住むということはできなくなります。

また、住宅ローンの残債がある場合は、残金を一括返済しなければ抵当権が抹消できないため、物件の売却自体ができません。残債よりも安い価格でも売りたいのなら、差額を現金で用意する必要があります。

単身赴任する場合のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 自分以外の家族は元の生活が維持できる
  • 転勤期間が終了すれば、元の家で家族と一緒に生活できる
  • 転勤先との二重生活となり、出費がかさむ
  • 家族と一緒に暮らせない期間ができる

単身赴任をすると、自分以外の家族は元通りの場所で元通りの生活が送れます。転勤期間が終われば、住み慣れた自宅で家族と暮らすこともできるかもしれません。

ただ、住宅ローンの返済と転勤先の賃貸物件の家賃を二重に支払うことになった場合、経済的な負担は相当大きなものとなります。仮に新居の家賃や帰省代を会社の手当てで賄えたとしても、食費や水道光熱費なども含めるとどうしても出費が増えてしまいます。単身赴任を選択するなら、経済的に余裕が必要です。

また、家族とともに過ごす時間の価値はお金に換算できません。お互いに不満が残らないよう、家族とよく話し合って決断することが大切です。

まとめ

持ち家があるのに転勤を申し渡されるのはショックなことです。今後どこで暮らし、家をどうするかという問題は、本人だけでなく家族にとっても大切なこと。しっかりと話し合い、後悔のない決断をしてください。

地域密着型のハウスメーカー「永大ハウス工業」は、宮城県内で豊富な不動産売買の実績を持つ会社です。転勤にともない県内の物件売却をご検討されている方は、一度ご相談ください。

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