column 125.

2月の転勤に際して、いつから動き出すべき?

2017.10.30

2月

2月といえば、1年でもっとも寒いとされる時期です。東北地方では比較的温暖で、冬場の降雪量も少ない宮城県でも、一部の地域は深い雪に閉ざされます。

そのような時期に引っ越しをともなう転勤を言い渡される可能性はあるのでしょうか? また、実際に転勤が決まった場合はどのように動くべきなのでしょう?ご紹介していきます。

引っ越し先の部屋は何月から探すべき?

2月は一般的に転勤の少ない時期ですが、定期異動の時期を2月に設定している会社も少数ながら存在します。アパレル系の企業では、バーゲンセールが終わって少し余裕の出る8月や2月に定期異動を行う会社もあるようです。

さらに退職者の欠員補充や新店舗のオープンなどによる異動も含めれば、2月に転勤となる可能性は十分に考えられます。

年明け以降は進学先や就職先が決まった人による部屋探しが一気に増え、不動産業界全体が繁忙期に入ります。3月にかけてしばらく繁忙期が続き、不動産会社の担当者に時間をとってもらいにくくなるので、内示が出たら少しでも早く部屋探しのために動きだしましょう。

転勤では通常、正式な辞令が出る前に本人に内示が出ますが、その時期は1か月前から2週間前にかけてという企業が多く、辞令が出るまで本人が知らなかったというケースも少なくありません。そんなとき慌てて引っ越し先を決めてしまうと、暮らしにくい場所となり後悔する可能性も。

家族をともなう引っ越しの場合、周辺環境のリサーチをしてから引っ越し先を決めることが大切です。間に合いそうにない場合は無理をせず、家具付きのマンスリーマンションや民泊など、短期間の宿泊施設の利用を検討しましょう。4月に入ると賃貸物件の契約が落ち着き、選択肢は減るものの、掘り出し物件と出会える可能性が出てきます。転勤後の同僚に周辺環境を聞き、暮らしやすい場所で新生活をスタートさせましょう。

持ち家の売却には何か月かかる?

すでに持ち家を購入している人の場合、転勤後は売却を考える方が多いのではないでしょうか。

家族も一緒に引っ越して自宅が空き家になると、固定資産税やマンションの管理費などの維持費が負担になります。賃貸に出しても空き室期間が発生する可能性がありますし、戻ってきて再び住もうとすると、傷んでいたり賃借人が出ていってくれなかったりという問題が起こりがちです。売却してしまえば、そういった問題に頭を悩ませる必要はありません。

持ち家を売却する場合、「仲介売却」という方法を選べば一般的に3か月から半年程度で売買が成立します。不動産会社に仲介を依頼し、購入希望者を探してもらう方法です。ただし購入希望者がうまく見つからなければ、1年以上かかるケースも少なくありません。転勤が決定して引っ越すまでにはとても間に合わないので、いったん賃貸物件などに入居し、売買成立後に次の物件を購入するという方法をおすすめします。

仲介売却の売買成立にかかる期間は、当初の売出価格や周辺のライバル物件の有無など、さまざまな要素によって大きく変わってきます。地域性も大きく関係するので、地元の情報に精通した不動産会社を選んで「媒介契約(仲介を依頼し、売買が成立したら成功報酬として仲介手数料を支払う契約)」を締結してください。

「引っ越すまでに売却してスッキリしたい!」という方には、「業者買取」という方法がおすすめです。不動産会社に対して物件を売却する方法で、申し込みから1週間程度で売却できるケースも。仲介売却より安くなりがちですが、直接取引なので仲介手数料はかかりません。リノベーション工事が済んだあと、次の購入希望者に売却されます。

●ローンがある場合に気をつけることは?

住宅ローンを組んでいる住宅は融資の担保となっており、「抵当権」が設定されています。万が一、返済が滞った場合、物件が競売にかけられ、金融機関がその売却代金を受け取れるという権利です。

物件を売却するには抵当権を抹消しなければならず、残債を一括返済する必要があります。売却代金で一括返済できれば問題ありませんが、そうでない場合は、差額を手もち資金から補てんする必要があります。手もと資金が足りなければ、売ることもできずローンと新居の家賃を二重に負担し続けることになってしまいます。

住宅は一度でも誰かが住むと価値が大きく下がってしまうものです。頭金なしで住宅ローンを組むと、ほとんどの物件は売却代金がローンの残債に届きません。急な転勤の可能性があるなら、手もと資金に余裕を持っておくことが大切です。

まとめ

2月は不動産会社にとって、1年でもっとも忙しい時期のひとつ。担当者と十分な打ち合わせをすることが難しくはなりますが、物件を手放す方にとってはチャンスとも考えられます。地元のニーズや市況を十分に把握した不動産会社をパートナーに選び、有利な売却を目指しましょう。

地域密着型のハウスメーカー「永大ハウス工業」は、これまで宮城県内の不動産売買を数多く取り扱ってまいりました。県内で物件の売却をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

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