4月に転勤する人が知っておくべき引っ越しと持ち家売却のタイミング
2017.10.314月から転勤することになったら、1日でも早く引越し先を決めることをおすすめします。転勤後の生活基盤を確保しないと、持ち家の売却を進めることもできません。
一方で、持ち家を少しでも高く売却するためには、ある程度の時間をかけることも必要です。引っ越しと、持ち家売却を進めるための時期選びについて、説明していきます。
引越し先の部屋は何月から探すべき?
4月の転勤について、いつ知らされるかは勤めている会社によってさまざまです。企業によっては、2週間前にいきなり転勤の内示をされる場合もあります。
ただ、急な転勤だと「何月から引越し先探しと持ち家売却を進めるべきか」という話ができません。今回は、3から4ヶ月ほど余裕があって、4月の転勤に向けて準備できるという想定で話を進めます。
●理想は内示から2週間以内!部屋は1月に決めよう
4月に転勤が決まったとき、真っ先に行うべきことは「引越し先を1日でも早く決める」ことです。
一般的に、4月は入学シーズンであり、入社シーズンであり、転勤者の多いシーズンでもあります。引っ越しをする人が多いので、引越し先選びに時間をかけていると、良い条件の物件はほかの人に取られてしまうでしょう。
たとえば、小さなお子さんがいる家庭が、引越し先探しを先延ばしにしてしまうと、待機児童がたくさんいる町にしか物件がなく、保育園や幼稚園が見つからないといった問題が起きる可能性もあります。
理想をいうなら、転勤が決まってから2週間以内に動き出し、1月中にどこに引っ越すか物件を決めてしまいましょう。どうして1月が良いかというと、引っ越し先を決めてからのあれこれに時間がかかるからです。
1月から動き出していれば、荷造りや荷解き、持ち家の掃除はもちろん、家を売るための手続き、転勤先での生活に慣れる時間も十分に確保できます。
持ち家の売却には何ヶ月かかるのか
転勤に伴って持ち家を売却する場合、家が売れるまで何ヶ月かかるのかお伝えしましょう。
●持ち家の売却にかかる時間は5か月を目安にしよう
一般的に、持ち家売却にかかる時間は、「家を売ろうと思ってからだいたい5ヶ月」です。
おおまかなスケジュールを説明すると、不動産業者を探して比較し、契約をするまで2週間前後かかります。不動産業者に持ち家売却を任せる場合、「専任媒介契約」という形式で契約を結ぶことが多く、専任媒介契約は原則3ヶ月更新なので、3ヶ月以内に業者が頑張って、買い手を見つけるというケースが一般的なのです。
さらに、買い手が見つかり、売買契約を結んだ後、実際に物件を引き渡すまで1ヶ月前後かかります。家の売買に関する手続きを進めたり、買い手がローンの審査を申し込んだりするためです。
結果として、家を売ろうと思ってから5ヶ月ほどかかります。
●持ち家売却を焦る必要はない!4月までに売却できなくても大丈夫
多くの場合、転勤と同時に持ち家も売却を決意しても、転勤までに家を売るのは難しいです。不動産の売却には時間がかかります。
ただ、家が売れるまで家族の誰かが今の家に残って待つというのは現実的ではありません。もちろん、対策はあります。売買に関する手続きのほとんどは、不動産業者に任せられるのです。
不動産業者に家の売買を任せた場合、売り主が自分で動く必要があるのは、「内覧希望者に家を案内するとき」と「売買契約が成立し、家を引き渡すとき」となります。不動産業者を利用すれば、最低でも2回転勤先から戻ってくれば、全国どこにいても、どれだけの時間がかかっても、問題なく家を売却できるのです。
自分で広告を出して家を売りに出す場合と違って、ある程度遠、隔地にいても売却は問題なく進みます。
●ローンがある場合に気をつけること
持ち家にローンが残っている場合、家を売ったお金で残りのローンを返済しましょう。ローンが完済されていない家は、お金を貸しているローン会社にとっての担保です。ローンが残ったままだと、返済が遅れたとき、別の人が住んでいるのに家を差し押さえられてしまうことになります。
持ち家を売却するなら、ローンの残債や周辺地域の中古物件相場などさまざまな条件を考えて、できるだけ損をしない販売戦略を考えてくれる不動産業者が必要なのです。
●持ち家売却の相談は地元密着型の企業がおすすめ!
多くの場合4月の転勤までに持ち家売却が間に合わないこと、転勤で家から離れること、家の売り出し方や売却額によってはローンの完済が難しくなることを考えると、持ち家売却では、どれだけ信頼のおける不動産業者を選べるかがひとつのポイントになります。
そこでおすすめしたいのが、地元密着型の企業です。土地勘があって周辺の住宅相場もよく知っている地元密着型の企業なら、査定額も正確ですし、細やかなサポートも期待できます。
まとめ
4月の転勤が決まったら、1月中に引越し先を決めましょう。持ち家売却のために、大掃除が必要になりますし、荷造りや荷解き、転勤先での生活に慣れる時間的な余裕も必要だからです。
ただ、家が売れるまで5ヶ月前後はかかります。持ち家売却は、信頼できる地元の不動産業者を頼って、焦らずに進めましょう。