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知らないと後悔する!土地の売却後に必要な確定申告のやり方まとめ

2017.12.29

確定申告

土地を売って利益が出た場合、必要になるのが確定申告です。ただ、普段から確定申告をしていて慣れている人でないと、どうすれば良いのか戸惑ってしまいますよね。

今回は、土地を売却した際に行う確定申告の方法を説明します。

土地を売って利益が出たら確定申告しなければならない

確定申告は、前年に得た収入と支出、税金の額を自分で計算して納税する手続きです。税金は、「儲け」に対してかかります。働いて得た収入に対しては所得税、相続した財産に対しては相続税、土地を売って得た利益に対する税金は譲渡所得税です。

重要なのは、「土地を売って得た儲けに対して税金がかかる」という点になります。土地を売っても利益が出ていなければ税金はかからないので、確定申告をする必要はありません。

確定申告の要・不要を分ける利益の計算方法

土地を売って(譲渡)して得た利益のことを、譲渡所得と呼びます。
確定申告の要不要を分ける譲渡所得の計算式は、

  • 土地の売却額-(取得費+譲渡費用)-特別控除

です。
取得費は土地購入時にかかった代金や手数料等のこと、譲渡費用は土地を売るのにかかった売買手数料等の費用となります。特別控除は、一定の条件を満たせば利用できる節税制度だと考えておけば良いでしょう。

なお、土地の取得費を計算した結果、売却額の5%を下回ってしまった場合は売却額の5%を取得費として計算します。

譲渡所得が黒字になったら確定申告と譲渡所得税の納税が必要です。税額は、土地の所有期間が5年以下であれば税率30%、5年と1日以上であれば税率15%を譲渡所得税にかけた金額となります。

確定申告の時期と準備に必要な時間

確定申告ができるのは、毎年2月16日から3月15日までの期間です。もし、3月15日が土日祝の場合、翌平日まで期限が伸びます。

もし、3月15日までに申告ができなかったら、「無申告」です。いわゆる脱税になります。税務署が調べて無申告であることが判明すれば、罰金を上乗せされた税金を納めなければなりません。

「知らなかった」では許してもらえないので、確定申告は確実に行いましょう。

土地売却後に行う確定申告のやり方まとめ

簡単に、土地売却後に行う確定申告のやり方をまとめました。ぜひ参考にしてください。

●その1.必要書類の準備

確定申告に必要な書類は、全部で6種類です。

  • 確定申告書B様式
  • 申告書第三表(分離課税用)
  • 譲渡所得の内訳書(確定申告書付表兼計算明細書)【土地・建物用】
  • 売買契約書
  • 取得費と譲渡費用がわかる領収書等
  • 譲渡所得申告のチェックシート

確定申告書のB様式、申告書第三表、譲渡所得の内訳書、譲渡所得申告のチェックシートは最寄りの税務署でもらえるほか、国税庁のホームページからダウンロードして印刷しても構いません。

土地の売却額や費用を証明するために、売買契約書と取得費・譲渡費用がわかる書類も必要なので忘れずに用意しておきましょう。

●その2.提出書類に記入する

必要書類を手に入れたら、内容を埋めていきます。ミスしないよう、数字を確認しながら記載していきましょう。

●その3. 提出期限に遅れないように書類を提出する

土地を売った翌年の3月15日までに、作った必要書類を提出します。税務署や最寄りの確定申告会場で提出できるほか、郵送や電子申告での申告も可能です。ただ、確定申告会場で提出する場合、その場で税理士が内容をチェックしてくれるので、できれば自分で会場に書類を持ち込むことをおすすめします。

確定申告のやり方や書類の書き方がわからない場合はどうすれば良いのか

確定申告は、慣れていないと手続きが非常に難しく感じられるものです。ここでは、確定申告をしたことがない人向けに、確定申告のやり方や書類の書き方がわからない場合の対処法をまとめました。

●最寄りの税務署に行って教えてもらう

税務署では、確定申告書類の書き方やどの書類が必要なのかを教えてくれます。時間に余裕のあるうちに、何度か最寄りの税務署に行って書類を作っておくと良いでしょう。

●確定申告の時期に行われる無料相談会に参加する

確定申告の時期になると、税理士会による無料相談会が実施されます。ただ、事前に領収書や売買契約書など必要書類を揃えていないと時間の無駄になってしまうので、ある程度準備したうえで利用しましょう。

●税理士に依頼する

思い切って税理士に丸投げするのもひとつの解決法です。お金はかかりますが、確実に処理してくれます。ただ、確定申告前後は一年でもっとも税理士が忙しい時期です。飛び込みでは依頼できない可能性もあるのでご注意ください。

●土地を売る際に仲介してもらった不動産業者に相談する

一番楽なのは、土地を売ったときに利用した不動産業者に相談することです。地元密着型の会社なら地元住民から似たような相談を受けていますし、税理士への仲介も頼めるでしょう。

まとめ

土地を売って利益が出たら、確定申告をしなければなりません。確定申告は難しい手続きなので、土地を売却した時点である程度準備してしまい、確定申告シーズンになっても焦る必要がないようにするのがおすすめです。

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