一戸建てからマンションの住み替えるときに知っておきたい注意点6つ｜永大ハウス工業

「子どもが独立したし、一戸建てでは広すぎる」「階段の昇り降りがつらい」「セキュリティにも不安があるから、便利な駅前のマンションに住みたい」と一戸建てからマンションへ住み替えを希望する方は多いです。

ただ、一戸建てとマンションでは生活の様式が大きく変わります。今回は、一戸建てからマンションへと住み替えるときに役立つ注意点をまとめてみました。

一戸建てで長く暮らしていた人がマンションに引っ越して最初に戸惑うのは、「生活音への配慮」です。物理的に隣家と距離が離れている一戸建てと違い、頑丈な鉄筋コンクリート造のマンションでも生活音を完ぺきには防げません。

一戸建てなら好きな時間に洗濯機を回し、掃除機をかけても苦情がくることはありませんが、マンションだとすぐにクレームが入ります。生活音のなかでもとくに気をつけたいのは室内を歩くときの足音です。かかとから足をつけるように「ドスン」と歩くクセがついていると、ほぼ間違いなく下の階に足音が響きます。こちらが意識していなくとも、足音や生活音を騒音だと感じる人がいれば隣人トラブルに発展してしまうのです。

マンションを購入する前に、必ず隣近所の住民についてチェックしておきましょう。マンションは一戸建てに比べて隣家との距離が近いです。なかには、ものすごく音に敏感でちょっとしたことで苦情を入れる人や、ゴミを溜め込んでいる人などがいる可能性もあります。

賃貸なら引っ越せばすみますが、ローンを組んで購入したマンションではそう簡単に引っ越しはできません。内見には何度も足を運びましょう。逆に、周囲の部屋から伝わる生活音に参ってしまう場合もあります。耳栓などの防音対策も用意しておくのがおすすめです。

同じ金額の一戸建てとマンションを比べると、どうしてもマンションは狭くなってしまいます。生活スペースが小さくなるため掃除は楽になりますが、一戸建てから住み替える場合はある程度荷物の処分が必要です。

荷物の整理には時間がかかります。一戸建ての売却やマンション購入の手続きを進めつつ、大掃除と不用品の処分も行いましょう。どうしても取っておきたい大切な荷物がたくさんある人は、レンタル倉庫等を契約してそちらに荷物を保管するのもおすすめです。

マンションでは、多くの場合駐車場料金が家賃や部屋の費用とはべつに設定されています。駐車場に車を置きたい人は別途契約しなければなりません。また、マンションのエレベーターや廊下等を管理するための「管理費」に、定期的にマンションを補修するために積み立てておく「修繕積立金」などの支払いが必要です。

住み替え後はローンの支払い以外にもなにかと費用がかかるため、「１ヶ月の総額」を基準に購入するマンションの予算を決めましょう。

マンションは、それぞれの管理組合で規約をつくってルールを共有しています。ごみ出しの方法や困ったときの相談先などはマンションごとに違いますし、少し変わったルールが設定されている場合もあるので、マンションの規約は必ずチェックしておきましょう。

共有部分とは、

・廊下
・エレベーター
・ドア
・窓ガラスやサッシ

等のことです。購入後は敷地内すべてを自由にできる一戸建てと違い、マンションには「専有部分」と「共有部分」があります。専有部分は自分の好きに使ってよいのですが、共有部分を勝手にリフォームしたりものを置いたりできません。

マンション購入後のリフォームを考えている場合、「どこまでリフォームしてよいのか」を確認しておかないと工事の計画が変わってしまいます。必ず規約を確かめておきましょう。

一戸建てからマンションに移ると生活環境が大きく変わります。最初は無意識のうちに足音を立ててしまって苦情をもらったり、逆に他人の生活音が気になったりすることもあるでしょう。とはいえ、注意すべきポイントを抑えたうえで物件探しをすれば大きなトラブルの心配はありません。それに、マンションには面倒な階段もありませんし適度な広さなので掃除も楽。セキュリティもしっかりしているので安全性が高いといったメリットもあります。

ただ、築年数が経過している一戸建てはほとんどの場合購入時ほど高くは売れません。一方、駅チカで便利な場所にあるマンションほど価格は高いです。一戸建てからマンションへスムーズな住み替えを成功させるためには、家をできるだけ高く売る必要があります。

一戸建ての売却には、地元のニーズを知り尽くした地域密着型の不動産会社を頼るのがおすすめです。高額売却で予算を増やし、より理想的なマンションへ住み替えましょう。