【住み替え豆知識】マンションの売却査定の流れは？何ヶ月かかる？｜永大ハウス工業

マンションから住み替えをするなら、売却査定を半年前からはじめるべきです。とはいえ、「どうして半年前から動かないといけないのか」と思いますよね。今回は、時間的な余裕をもって売却査定をしたほうがよい理由と、マンション売却の流れを解説します。

「半年前がおすすめ」という理由について説明しましょう。

●マンションの売却には平均3ヶ月かかる

一般的なケースを見ると、マンションの売却にはおおよそ3ヶ月かかります。かなり人気のある物件を格安で売り出せば数日で買い手が決まることもありますが、短期間でスムーズに取引が終わることはごくまれです。

新居に入居する直前にマンションを売るのはかなり難しいため、ギリギリになってから動き始めるのはおすすめできません。

●信頼できる不動産業者探しや売却手続きを含めると5ヶ月はかかる

「マンションの売却に平均3ヶ月かかる」といっても、実際には信頼できる不動産業者を探して契約したり、買い手が見つかってから売買契約書の作成や抵当権の設定といった諸手続きを終わらせたりする時間も必要です。

それぞれの期間はおおよそ１ヶ月、スムーズにマンション売却の手続きが進んだとしても「家を売ろうと思ってから実際に家を引き渡すまで5ヶ月」はかかる計算になります。

「マンションを売るのに最低5ヶ月かかるなら、残りの１ヶ月は？」と思う人もいるでしょう。半年前から売却査定をはじめるべきだとお伝えしているのは、「猶予期間」をつくるためです。

先のことは誰にもわかりません。１ヶ月で決まると思っていた不動産業者探しが難航し、1ヶ月半かかってしまう場合もあります。売り出し後1週間で買い手が決まることもあれば、半年経っても売れない場合もあるでしょう。買い手が決まったとしても、買い手が住宅ローンの申請に失敗し、またつぎの買い手を探さなければならないというケースもあるのです。

住み替えでは、売却と並行して新居の購入手続きも進めなければなりません。売却の期限が決まっている以上、余裕を見て半年前から売却査定をはじめたほうが安心です。

なにより、マンションを売り急ぐと値引きする羽目になります。新居の住宅ローンを組むためには、値引きしてでもマンションを売って手持ちのローンを完済しなければならないからです。

ここからは、マンション売却の流れについて解説していきます。

●不動産業者を探して契約する

最初の１ヶ月は不動産業者探しです。不動産業者とひとくちにいっても、じつは「マンションの売買を得意とする業者」「一戸建ての売買が得意な業者」「賃貸しか扱っていない業者」といった向き不向きがあります。営業マンとの相性やサービスも業者によって違うため、納得いくまで吟味しましょう。

●売り値を決めて売り出し

不動産業者を決めたら、マンションを正式に査定してもらって売り値を決め、売り出します。自分でするのは売り値を決めることくらいで、売り出しに必要な宣伝広告や問い合わせへの対応は、すべて不動産業者の仕事です。地元のニーズを掴んでいて地域で顧客をもっている不動産業者の場合、売り出しから内覧までの動きもスムーズに進みます。

●内覧等の対応

住み替えでは、自身が住んでいるあいだに内覧をすることが多いです。室内、とくに玄関や水回りが汚れているとよい物件でも印象が悪くなるため、日頃からこまめに掃除しておきましょう。

また、オーナーとして購入希望者と値引き交渉を行うこともあります。どの程度の値下げなら対応してよいのか、そもそも値下げをしたほうがよいのかは物件によって違うので、事前に不動産業者の担当と話し合ってシミュレーションしておきましょう。

●売買契約の取り交わしと物件の引き渡しに必要な手続き

マンションを気に入ってくれる人が見つかったら、売買契約書の出番です。契約書にサインし、重要事項説明書や見取り図など、家の所有に必要な書類を渡します。

マンションを売る場合、一定期間ぶんまとめて支払っている固定資産税や管理費などの精算も必要です。買い手から手付金を受け取り、買い手が住宅ローンの審査に無事通ることを祈りましょう。

住宅ローンの審査に通ったら、売買は終了です。マンションから新居、もしくは仮住まいの家に引っ越しをして部屋を掃除し、新しい持ち主に引き渡します。

住宅ローンの申請に2週間ほどかかるため、合計で見るとマンションの引き渡しには１ヶ月ほどの時間が必要です。

マンションの売却には、不動産業者探しに１ヶ月、売り出しに3ヶ月、引き渡し手続きに１ヶ月で最低5ヶ月はかかります。時間的な余裕がない場合、売り値を下げないと買い手が見つからないため、マンションを住み替える場合は１ヶ月余裕を見て半年前から動きましょう。

売却手続きでもっとも大切なのは、いかに信頼できてマンション売却に強い不動産業者と契約できるかです。地域の不動産事情は地元の企業が一番よく知っています。地元で評判のよい不動産業者を選びましょう。