【一戸建てを高く売る秘訣】基礎・外壁のメンテナンスと料金相場まとめ
2018.03.23見た目がボロボロの家と、外壁や基礎などもきれいな家があった場合、果たしてどちらの方がより高く売れるでしょうか。間違いなく、きれいな家の方が売却価格は高いです。
ただ、風雨に直接さらされてしまう基礎や外壁はどうしても経年で劣化します。メンテナンスを怠れば怠るほど劣化は進み、見た目や耐久面に問題が出てしまいます。
今回は、基礎・外壁をきれいに保つためのメンテナンスについてまとめました。
基礎・外壁のメンテナンス方法
ゆるい地盤の場所を除けば、多くの場合一戸建ての基礎は「ベタ基礎」という方法でつくられています。ベタ基礎とは、家の間取りと同じ広さでコンクリートを設置した上に住宅を建てられるようにする工法です。地面の上に基礎があり、その上に外壁があるという構造になるため、見えている基礎が悪くならないように定期的なメンテナンスが必要になります。
●乾燥・防水のための塗装は10年前後で塗り替えが必要
基礎に使われるコンクリートやセメントといった素材には、防水性がありません。雨や湿気を次つぎに吸い込んでしまいます。問題は、コンクリートを補強するために入っている鉄筋が、水分で錆びてしまうことです。
当然のことですが、金属は錆びるともろくなります。サビがつくことで基礎が内部から圧迫され、ひび割れなどの問題も起きてしまうのです。水分が多いとコケやカビ等も繁殖しやすいので、衛生面や建材の耐久面を考えると基礎の防水加工は必須といって良いでしょう。
そんな基礎を保護するために必要なメンテナンスが、防水塗装です。コンクリートやセメントを塗装できる専用の塗料を使って対策しておけば、雨風による侵食は心配いりません。ただ、基礎であれ外壁であれ、どんな専用塗料を使ってもおおよそ10年で劣化してしまうため、塗料を定期的に塗り直す必要があります。
●ひび割れの補修
基礎や外壁に使われるコンクリートは非常に頑丈です。ただ、防水性がなく、水分や湿度によって収縮する性質を持つため多少のひび割れは避けられません。
ひび割れのすべてが耐久性の低下に直結するわけではないのですが、ひび割れから雨風などが侵入するとひび割れが広がってしまいます。水分の侵入は鉄筋のサビやカビの繁殖などを引き起こすだけでなく、ひび割れを悪化させて家の耐久性を低下させてしまうのです。
ひび割れの補修法は、ひび割れ部分を削ってエポキシ樹脂等を埋め込む方法や、アラミドの繊維シートを張り付ける方法になります。小さいひび割れなら市販のグッズで対応できる場合もありますが、大きなひび割れの場合は業者に依頼して補修してもらいましょう。 中途半端に手を出すと、かえって基礎や外壁を傷めてしまったり補修部分と周囲の色が大きく変わって悪目立ちしてしまったりするからです。
●コーキング
一戸建ての外壁材は複数あり、一般的にはモルタル等の上から張り付けられるサイディング材がよく使われます。サイディング材を使った外壁では、張り付けたサイディングの隙間から雨風が下のモルタルに染み込んでしまうため、コーキングという処理を行ってサイディング材同士の隙間を埋めるのです。ただ、コーキング自体も経年劣化で防水性を失ってしまうため、定期的にコーキングし直す必要があります。
個人でもコーキングは可能ですが、コーキング剤の選び方や仕上がりの良さを考えると業者に頼んだ方が良いでしょう。また、コーキングをした上で外壁を再塗装すると見た目をきれいにしつつ防水性も高められます。
●その他外壁材に合わせたメンテナンス
外壁に金属を使っている場合、腐食しづらいアルミでも少しずつ錆びてしまうため、サビ落としが必要です。築年数によっては、サイディング材そのものを張り替えた方が良いケースもあります。
基礎のメンテナンスは塗装とひび割れ補修程度で済みますが、外壁のメンテナンスは外壁材によって最適な方法が違うので、専門業者に見てもらいましょう。
基礎のメンテナンス料金相場
見えている基礎の再塗装に関しては、外壁塗装等に比べるとあまりお金がかかりません。基礎部分の面積が狭いからです。ただ、定価で1~3万円ほどする専用塗料を使うことになるため、家の基礎をぐるりと塗装する場合は3~5万円前後の費用を見ておきましょう。
外壁のメンテナンス料金相場
外壁のメンテナンス料金は、メンテナンスの種類や規模によってまちまちです。ひび割れ補修の場合、施工が簡単なUカットなら数千円単位ですが、高度な方法で大規模なひび割れを補修する場合、一箇所で5万円かかる場合もあります。サンディングをすべて張り替えてコーキングを施し、塗装するなら数百万円かかるでしょう。
まとめ
基礎や外壁は、経年劣化を避けられない場所です。必要に応じて業者へメンテナンスを依頼するとともに、普段からこまめに基礎や外壁の写真を残しておき、変化が起きていないか確認するように心がけましょう。大きな問題が出るまえに対応すれば、それほどお金もかかりません。