【一戸建ての住み替え】売却査定は何ヶ月前がおすすめ?流れも解説
2018.03.23一戸建てから住み替えをする場合、まっさきに考えるのは「いつから持ち家の売却をはじめたらよいのか」ではないでしょうか。これから住み替えを考えているのであれば、新居に入居したいと考えている日の「半年前」から動きはじめることをおすすめします。
今回は、どうして半年前から売却査定をはじめたほうがよいのか、一戸建て売却の流れと共にまとめました。
一戸建てからの住み替え!売却査定は半年前からはじめよう
「なぜ半年前をおすすめするのか」を解説していきます。
●不動産の売却は3ヶ月単位で時間がかかる
じつは、一戸建ての売却査定は3ヶ月、半年といった3ヶ月単位で考えると都合がよいのです。
一戸建て売却の手続きを簡単に紹介すると、
1.不動産業者探し
2.マイホームの売り出し
3.売買契約と引き渡し
という流れになっています。実際に広告を打って家を売りに出し、内覧等を行うのが2番目の「マイホームの売り出し」期間。不動産の売却を個人で行うのはとても大変なので、最初から買い手が決まっている人以外は不動産業者に仲介をしてもらいます。
重要なのは、一戸建ての売り出しを任せる不動産業者との契約方法です。契約には「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」の3種類があり、「専任媒介」と「専属専任媒介」は宅建業法によって「一度の契約で最大3ヶ月まで」と期間が区切られています。業者との契約期間が3ヶ月単位となるため、マイホームの売却には最低でも3ヶ月の時間が必要なのです。
「そうはいっても、実際には広告を出して1週間で買い手が見つかるケースもあるのでは」と思いますよね。たしかに、短期間で売買契約まで進むケースもゼロではありません。しかし、多くの購入希望者は複数の物件を比較しながら購入を検討します。不動産会社でめぼしい物件を探すのに1週間、内覧をして感想を持ち帰って考えるのに1週間はかかるでしょう。内覧希望者が実際に購入を決めるまで1ヶ月前後はかかります。
購入の申し込みと同時に値引き交渉も行われるため、2ヶ月程度はあっという間です。広告を出してから内覧希望者が現れるまでの時間も考えると、3ヶ月プラスアルファの時間が必要になります。
●3ヶ月前から売却査定をはじめても間に合わない
一戸建ての売却は、売出し期間だけで3ヶ月前後の時間が必要です。不動産業者を探したり売買契約を結んだりする手続きをしなければならないことを考えると、住み替え予定日の3ヶ月前から売却査定をはじめても間に合いません。
売り出しに時間が取れない場合、相場より売り値を下げて買い手を探すことになります。売却額が低くなれば住宅ローンの一括完済も難しくなりますし、新居の頭金や引っ越し費用も捻出できないのです。
●一年以上前から売却査定をはじめると新居への引っ越しが難しい
逆に、一年以上前から売却査定をはじめるのもおすすめできません。もし、早めに一戸建てを売却できてしまったら、新居がなくても引っ越さなければならないからです。住み替えの場合、旧居から出て新居に移るタイミングも考える必要があります。仮住まいの期間が長くなるとそのぶん余計な出費も増えるため、できれば旧居を出たらすぐに新居に引っ越せるようなスケジュールで動くのがおすすめです。
とはいえ、時間的な余裕があれば強気の価格で一戸建てを売りに出せます。条件によって最適な売り出し期間は変わってくるのが不動産売却の難しいところです。
●一戸建ての売却では不動産業者探しに時間をかけたい
一戸建ての売却手順のなかで、一番時間がかかるのは売り出し期間の3ヶ月。残る3ヶ月の内訳は、「不動産業者探しに2ヶ月」「売買契約と引き渡しに1ヶ月」だと考えましょう。
不動産業者探しに2ヶ月取っているのは、一戸建ての売却において不動産業者探しが非常に重要だからです。駅前など比較的利便性のよい場所に集中しているマンションに比べて、一戸建ての多くは郊外にあります。家探しでは立地を重視する人が多いため、中古の一戸建てはマンションに比べると売るのが難しいです。
売るのが難しい物件を適正価格で売るためには、不動産業者の実力がものをいいます。大手よりも、地域の需要や実際の売買価格を知っている地元の不動産業者のほうが一戸建てを高く売れるというケースも少なくありません。
地域で評判がよく、実力をもった地元の不動産業者を見つけるためにも業者探しの時間を多めに取っておきましょう。
●売買契約と引き渡しに1ヶ月
家の買い手が見つかってから売買契約を結んで住宅ローンの申請をしてもらい、実際に家を引き渡すまで約1ヶ月かかります。住宅ローンの審査に時間がかかるため、この期間は短縮できません。
まとめ
・一戸建ての売却に強い不動産業者を探すのに2ヶ月
・一戸建ての売り出しに3ヶ月
・売買契約と引き渡しに1ヶ月
上記を合計した結果、半年前から一戸建ての住み替えをはじめることをおすすめします。地域の一戸建て需要をもっとも多く知っているのは、地元密着型の不動産業者です。一戸建ての住み替えをはじめるときは、地域の不動産業者巡りからはじめましょう。