【一戸建てを高く売る秘訣!】結露の対策と料金相場まとめ
2018.03.26一戸建てを高く売る秘訣は、とにかく査定の時点まで家をきれいに保つことです。汚れている家、傷みの激しい家に高値はつきません。そこで重要になるのが、定期的な住宅のメンテナンス。日本の住宅は木造建築がほとんどなので、湿気や結露対策を怠っていると、すぐに傷んでしまいます。
今回は、住宅の傷みを加速させてしまう「結露」の対策方法と、結露対策の料金相場をご紹介します。
結露を放置すると家は急速に傷んでいく
まずは、「どうして結露の対策をしないといけないのか」を押さえましょう。
●木造住宅の多い日本の住宅は結露で傷みやすい
日本では、気候の関係や地震対策などのさまざまな理由があって、ほとんどの一般住宅が木造建築です。しなやかで長持ちし、メンテナンスも比較的簡単な木造住宅ですが、梁や柱に木材を使っているため「水気に弱い」という弱点があります。湿気や結露によって建材の木材部分に水気がついてしまうと、そこから木が腐食してしまうのです。
一度腐食した木材は、大規模なリフォームや建て替えで取り替えるしかありません。木材以外の壁紙や壁なども結露にさらしておくと徐々に傷んでいくので、一戸建てでは深刻な問題が起きる前に結露対策をする必要があります。
●目に見える結露と目に見えない結露の違い
結露の対策をするうえで押さえておきたいのが「目に見える結露」と「目に見えない結露」の違いです。目に見える結露とは、窓などに発生する表面的な結露のこと。結露していることがすぐにわかるので、水気を簡単に拭き取れますし、対策もしやすいです。
一方、換気や断熱材の欠如などによって壁の中などで起きる結露は、どこで結露しているかがわかりません。畳や床が腐ってやわらかくなり、びっしりとカビが生えてアレルギーなどの問題が出てから気づくというケースも少なくないので、対策が難しいです。目に見える結露と目に見えない結露では、取るべき対策が変わってくるので注意しましょう。
結露対策のやり方まとめ
結露は、温度差が生じる部分に発生します。
●窓に断熱コーティングをする
住宅の中でもっとも結露しやすいのは、窓です。窓に断熱性の高いコーティング剤を塗布して温度差ができないようにすれば、結露も予防できます。ただ、窓の種類によってはコーティングができない場合もあるので、施工をする前に業者にチェックしてもらいましょう。
●結露防止シートを貼る
コーディング材の代わりに、結露防止シートを貼ることでも結露対策は可能です。市販のシートもありますが、天窓や2階の窓などは貼るのが大変なので、業者に依頼することをおすすすめします。
●内窓の設置
いまある窓の内側に窓を設置し、二重窓にするという方法です。窓と窓の間に空間ができることによって、室温と外気温が伝わりづらくなるので、結露も減らせます。
●樹脂製サッシへの変更
金属は熱伝導率が高いため、結露の原因になりやすいです。窓の取り替えという大がかりなリフォームになってしまいますが、樹脂は熱を伝えづらいので結露をかなり防げます。
●断熱リフォーム
目に見えない結露を防ぐためには、断熱リフォームがおすすめです。天井や床、壁の中に断熱材や防湿シートを入れておけば、過度の結露を心配する必要もなくなります。
結露対策の料金相場
結露対策の料金相場も見ていきましょう。
●窓のコーティングは1枚5万円前後
窓の大きさや位置などによっても変わりますが、窓のコーティングは1枚5万円前後です。
●結露防止シートを貼るのに5,000円前後
紫外線カットなど、多機能なシートを貼る場合、窓1枚で5,000円前後かかります。1,000円以下で安い結露対策シートも販売されていますが、水分を吸着するだけで放置しておくとカビが発生してしまうものもあるので、シートは慎重に選びましょう。
●二重窓の設置は1ヶ所5万円から10万円
内窓の設置は、業者に頼むのがおすすめです。1ヶ所あたりおおよそ5~10万円で設置できます。
●サッシの取り替え(樹脂)は10~30万円前後
窓のサッシを取り替えるためには、一度窓枠を外さなければなりません。大工事になるので、結露対策の中では費用がかかります。窓の位置や形状等によっては、30万円かかる場合もあります。
●断熱リフォームの料金相場は150万円前後
天井や床下・壁・窓の取り替えなどを総合的に行うと、住宅にもよりますが150万円程度かかります。
まとめ
木造住宅は結露で激しく傷むので、結露しやすい窓を中心に、早い段階で結露対策をすることが大切です。大がかりな工事を除けば比較的安価に対策できますし、複数の結露対策を組み合わせれば住宅の断熱性も良くなります。予算に合わせて結露対策を行い、一戸建ての価値を維持しましょう。