【一戸建てを高く売る秘訣!】ベランダのメンテナンス方法と料金相場まとめ
2018.03.27ベランダは、外に面しているため5~10年ほどで劣化することが多いです。特に気をつけたいのが、雨漏り。雨漏りを放置すると塗装の下にある躯体がどんどん劣化してしまいます。劣化がひどいと家は高く売れません。
そこで、今回はベランダを劣化から守るためのメンテナンス方法と、メンテナンスを業者に依頼する場合の料金相場について解説していきます。
ベランダにメンテナンスは必要なのか
まずは、そもそもベランダにメンテナンスは必要なのか、どういうところが劣化してくるのかといった疑問を解消しましょう。
●新築時のベランダには防水加工がしてある
ベランダを含む一戸建ての外装は、躯体の上に防水層(防水シートなど)を挟み、その上に水や紫外線に強い塗装を重ねることで劣化を防いでいます。柱や梁が木材でも雨によって腐食しないのは、防水加工がされているからなのです。
●おおよそ10年で防水加工や塗装に問題が出てくる
ただ、防水加工は長続きしません。表面にある塗装は5年ほどでひび割れや剥がれなどを起こします。また、10年も経てば塗装の下にある防水層も機能が落ちてくるため、十分に雨風を防げなくなってしまうのです。
●雨漏りは住宅全体の劣化を招く
ベランダは、外に面しているので直接雨風の影響を受けます。防水塗料や防水層を突き破って躯体に直接水分が染み込んでしまうと、そこから徐々に躯体が劣化してしまうのです。躯体の強度が下がれば、大きなひび割れなどにもつながります。もし柱や梁のところまで雨が侵入してしまうと、腐食して崩れてしまうでしょう。雨漏りは高額売却の大きな敵です。
ベランダのメンテナンス方法
簡単にできるものから本格的なものまで、ベランダのメンテナンス方法をご紹介します。
●排水口の詰まりをチェック
ベランダの排水口は、風で飛んできたゴミなどで詰まりやすい部分です。雨どいの部分にまでゴミが詰まると掃除が大変ですし、排水口が詰まると雨が降るたびにベランダが浸水し、塗装にダメージを与えてしまいます。こまめに詰まりをチェックしましょう。
●定期的にひび割れ等の問題がないか確認
外にある以上、ベランダの劣化は防げません。大切なのは、問題が出たとき迅速に対処することです。常日頃からひび割れ等の問題が出ていないか確認する癖をつけましょう。
●雨漏りは一刻も早い修理が大事
雨漏りを見つけたら、悩まずに業者へ修理を依頼することをおすすめします。放置すればするほど被害が大きくなってしまうからです。
●5年を目安に手すりを再塗装
ベランダの形状にもよりますが、ベランダの手すりに使われている塗料も5年ほどで落ちてくるので、再塗装しましょう。手すりの多くは金属です。塗装が剥がれたまま放置していると、サビて劣化してしまいます。
●5年から10年に一度は防水工事
防水塗装や防水層は5~10年で劣化してくるので、5年を目処に防水塗装、10年を目処に防水工事をするのがおすすめです。
●手すりの交換
劣化した手すりは安全面でも問題があるので、一度解体して新しいものに交換しましょう。鉄やアルミなどの頑丈な金属製でも、耐用年数は10年ほどです。ガラス製など、見た目がお洒落な手すりに交換すれば、一戸建ての外観もぐっと良くなります。
●ベランダ全体のリフォーム
使わないベランダをサンルームにしたり、ウッドデッキにしたりといった大がかりなリフォームもおすすめです。
ベランダメンテナンスの料金相場
ベランダのメンテナンスにかかる料金相場をお伝えします。
●防水工事は1㎡あたり5,000円前後
防水塗装や防水シートの交換など、全体的な防水工事は1m2あたり5,000円前後で依頼可能です。
●手すりの再塗装は5万円前後
手すりの広さによっても多少金額は上下しますが、手すりの再塗装にかかる料金は5万円ほど。多くの場合、足場を組む必要がないため施工料金も安くなることが多いです。
●雨漏りの補修は10万円~20万円前後
すでに雨漏りしている場合、補修工事に10~20万円前後かかります。おもな作業は防水工事と同じですが、躯体が劣化していれば躯体の補修も必要です。足場を組むことになるため、その分、費用がかかります。
●手すりの交換費用は20万円前後
手すりの交換には足場が必要なので、工事費を入れて20万円ほどみておきましょう。ガラス製の手すりなど、特殊なものを導入すると相場より高くなります。
●ベランダ全体のリフォームには30~40万円ほどかかる
ベランダのリフォームは、やりたいことによって差は出るものの、おおよそ30~40万円ほどで可能です。防水工事が必要になるタイミングでリフォームをすれば、費用も節約できるでしょう。
まとめ
ベランダの劣化は雨漏りを招き、最終的に壁のひび割れや躯体の腐食といった重大な問題を引き起こします。価値の下がった家は査定額が安くなってしまうため、雨漏りしないよう大切にメンテナンスしましょう。防水工事など、個人では対応できないことも多いので、問題がある場合は急いで業者に相談するのがおすすめです。