【一戸建てを高く売る秘訣!】サッシのメンテナンス方法と料金相場まとめ
2018.03.27一戸建てを高く売る秘訣はいくつかありますが、明らかに「住みづらい家」「過ごしづらい家」だと高額売却は難しいです。サッシの劣化や故障は、あらゆる点で住みづらさに直結します。サッシの問題は、家を売る前にメンテナンスで解決しましょう。
今回は、サッシのメンテナンス方法に加えて、専門業者にメンテナンスを頼む場合の料金相場もご紹介します。
サッシに問題があると居住性が悪くなる
まずは、サッシが劣化するとどのような問題を引き起こしてしまうのか確認していきましょう。
●建付けが悪いと内覧時にアピールできない
広々としたリビングから小洒落たウッドデッキに出ようと思ったらリビングの窓がなかなか開かない、眺めの良い2階の寝室からベランダに出ようとすると寝室の窓が開かない、などサッシに問題があって窓の建付けが悪いと、内覧時にせっかくの景色や間取り、動線のスムーズさをアピールできません。
中古の一戸建ては、新築に比べて居住性の良さや問題のなさで勝負する部分が大きいので、建付けの悪さは大きな問題になってしまうのです。
●隙間風・雨・虫の侵入が居住性を低下させる
サッシが劣化していると、風雨や虫が簡単に侵入してきます。蚊程度ならともかく、もし蜂などが入ってきたら大変です。
サッシや窓に少しでも隙間があると冷暖房の効率が下がりますし、防音性も下がります。サッシのメンテナンスは、居住性と安全性の確保に不可欠なのです。
●劣化したサッシは見た目も良くない
多くの場合、サッシは樹脂やアルミで作られています。アルミはサビや腐食のしづらい金属ですが、その代わり柔らかいため10年ほどで劣化してきますし、手入れをしていないとサビてしまうのです。メンテナンスをされていないサッシは、サビや変色で外観も悪くなってしまうので、内覧時の印象を低下させてしまうでしょう。
サッシのメンテナンス方法
サッシのメンテナンス方法は、掃除・修理・交換の3つです。
●定期的な清掃で腐食を防ぐ
サッシについた汚れは、放置すればするほど頑固で落ちにくい汚れになります。日常的に気をつけたいのが埃です。サッシに付着した埃が雨や湿気で濡れると、そこから腐食が始まります。軽い汚れのうちに、水やお湯で濡らした雑巾で拭き取りましょう。
布で拭いても汚れが落ちない場合は、スポンジや毛の柔らかい掃除用ブラシに中性洗剤をつけて掃除します。手あかや鳥の糞などであれば、洗剤で十分落とせるので安心です。
中性洗剤などを使っても汚れが落ちない場合は、研磨剤入りのクリーナーやアルコールなどを使いましょう。ただし、こすりすぎるとアルミの表面が剥げてサビやすくなってしまうので、注意が必要です。
●故障している場所があれば部品の交換や修理が必要
サッシは、アルミなどの金属やパッキン、樹脂製の戸車などのパーツで構成されています。アルミは10年ほどで劣化してきますし、樹脂も5年前後で強度が落ちてくるため、長く使っていれば故障は避けられません。パーツが故障したら、修理や部品交換で対応しましょう。
●サッシ全体の老朽化や性能アップを考えるなら交換が一番
ただ、サッシはモデルチェンジのサイクルが比較的早いため、パーツの交換や修理をしようと思っても部品が用意できないことも多いです。サッシの性能アップや老朽化対策を考えるなら、サッシそのものやサッシと窓をまとめて取り替えることをおすすめします。
サッシのメンテナンスに必要な料金相場
メンテナンスを業者に依頼する場合、いくらかかるのかを見ていきましょう。
●サッシだけの交換は5万円~50万円前後
窓の交換はせず、サッシだけきれいに取り外して交換できる場合の料金は5万円ほど。しかし、サッシ周りの壁が劣化しているなど、壁に穴を開けるような工事が必要な場合は、サッシのみの交換でも30~50万円ほどかかります。
●サッシと窓の交換(既存の窓に追加)だと5~20万円
今あるサッシと窓をそのままに、内窓を追加する工事の相場は5~20万円です。防音やUVカットなど、高機能な窓を選ぶと金額は高くなります。
●サッシと窓の交換(既存の窓と取り替え)なら50万円前後
既存のサッシ、窓を外して新しいサッシと窓に交換する場合は、大がかりな工事になるので50万円ほどみておきましょう。
●パッキン(ビート)の交換は2万円前後
サッシと窓の隙間を埋めるパッキンは、ビートというパーツです。部品だけなら安いですが、サイズ選びや適切な設置などを考えると、2万円ほど払って業者に頼んだ方が失敗のリスクがありません。
●戸車の交換費用は1万円程度
戸車が壊れていると、スムーズに扉を開閉できません。戸車の交換は、1万円ほどで可能です。
まとめ
サッシはあまり目立たない場所ですが、もし問題があると居住性を大きく損ねてしまいます。日頃の掃除や補修で大きなメンテナンスは避けられるので、問題が出たらその都度対処しましょう。修理や交換をするかどうか悩む時間が、問題を大きくしてしまいます。