空き家リノベーションのメリット・デメリットとは
2018.07.09宮城県への移住を考える際、ネックになるのが移住費用。空き地を買って家を建てると、1,000万円以上のコストがかかります。そこでおすすめしたいのが、空き家のリノベーションです。
安い空き家を買ってリノベーションすれば、コストを抑えつつ新築並にきれいな家で新生活をスタートできます。
ただ、どれくらいのリノベーションが必要になるかは、物件によってまちまちです。空き家を買ってから後悔しなくてすむように、空き家リノベーションのメリット・デメリットをまとめてご紹介します。
空き家リノベーションのメリット
●メリット1.新築や建て替えよりも費用が安い
空き地を買って新築する場合、土地の整地や基礎づくりから行う必要があるため、数千万円単位の予算が必要です。空き家を買って建て替える場合は、建て替え費用に加えて既存の家を解体する工事の費用もかかります。
一方、空き家のリノベーションは、家を解体したり基礎をやり直したりする必要がありません。当然、新築や建て替えよりも費用が安いです。
抑えたコストで家具や家電を充実させたり、内装に凝ったりすれば、移住後の生活はますます充実するでしょう。
●メリット2.資産価値が増えるため高額売却も狙える
新築や建て替えでは、築年数が経過すればするほど住宅の資産価値が落ちていきます。もし、家を手放すことになった場合、高く買って安く売ることになるわけです。
しかし、古い空き家なら、購入時から資産価値は下がり切っています。家の基礎がしっかりしていてリノベーションで資産価値を底上げできる物件なら、将来家を売ることになったとき、安く買って高く売ることも夢ではありません。
●メリット3.新築や建て替えに比べて税金が安い
不動産を購入すると、
・登録免許税
・不動産取得税
・固定資産税
といった税金がかかります。これらの税額は、原則「物件の購入額」や「資産価値(固定資産税評価額)」に応じて決まるため、古くて安い空き家を購入すれば税金が大幅に安くなるのです。
リノベーションして家がきれいになれば、資産価値(固定資産税評価額)が上がって結局固定資産税が高くなってしまうのでは?と疑問に思う方もいるでしょう。実は、基礎に手を加えたり、間取りを大きく変更したりしない程度のリノベーションなら、固定資産税評価額は上がりません。
それどころか、省エネ対策やバリアフリー化、耐震化改修をすれば固定資産税が安くなる減税の特例を利用できるので、さらなる節約も可能です。
●メリット4.リノベーション費用の支援制度でますますお得
空き家のリノベーションをすると、国や自治体から補助金や助成金がもらえます。支援制度をうまく使えば、移住にかかるコストを削減できてお得です。
●メリット5.現在では手に入らない貴重な古民家も入手できる
いわゆる古民家の中には、捨て値で販売されているにもかかわらず、数百年以上もつ貴重で頑丈な木材が使われている物件もあります。こうした木材は、新築で使うとびっくりするほど高いですし、そもそも数が少ないので手に入りません。空き家リノベーションは、高品質な家を格安で手に入れるチャンスなのです。
●メリット6.新築や建て替えに比べて工期が短い
住宅の新築や建て替え工事には、3ヶ月から半年ほど時間がかかります。しかし、内装の入れ替えや外壁の塗り直しといったリノベーションであれば、必要な工期は1ヶ月程度。物件さえ決まれば、スムーズに新生活をはじめられる点も空き家リノベーションのメリットです。
空き家リノベーションのデメリット
●デメリット1.空き家の状態によってはリノベーション費用が高くなる
空き家リノベーションの成功は、どれだけ基礎が頑丈な優良物件を選べるかで決まります。なぜなら、シロアリ被害や腐食で基礎が劣化している場合、リノベーションの規模も費用も膨れ上がってしまうからです。
ただ、基礎の良し悪しなど素人がぱっと見て判断できるものではありません。空き家を買う場合は、目利きができるプロの不動産会社を頼りましょう。
●デメリット2.リノベーションの内容によっては固定資産税が高くなることも
・基礎だけ残して内装をすべて入れ替える
・増築等で床面積を増やす
・住居を店舗や事務所に変更する
といった大規模なリノベーションを行う場合、自治体の建築許可が必要です。建築許可がいるレベルの手直しをすると、自治体が住宅の資産価値を上方修正するため、固定資産税が高くなります。
●デメリット3.築年数によっては別途耐震化の工事も必要
1981年よりも前に建設された空き家をリノベーションする場合、現行の耐震基準を守る耐震改修工事も必要です。
まとめ
空き家リノベーションなら、移住後の住宅を安く、短期間で手に入れられます。しかし、物件の目利きができないと、かえって高くつくこともあります。
当社では、空き家リノベーションを希望する方からのご相談も受け付けています。宮城県への移住にあたって、空き家リノベーションが気になっている方は、ぜひ一度ご相談ください。