売り主の工夫で売却額アップ！購入希望者を集める物件広告の作り方｜永大ハウス工業

住宅の高額売却を狙うために必要なのは、購入希望者に「この金額なら損をしない」「この金額だとお得だ」という納得感を与えることです。

ただ、不動産の魅力は、実際に住んでもらわないと伝わらない点も少なくありません。住む前に物件の魅力を購入希望者にアピールするためには、広告戦略を練る必要があります。

今回は、購入希望者の目を引く物件広告の作り方をご紹介します。

●不動産業者に任せるだけでは不十分

一般的な不動産売却では、

• 新聞等の折り込みチラシ
• 地域の不動産情報誌
• 物件紹介サイトへの広告掲載
• 不動産業者の店頭で行う物件紹介

などの方法で物件を売り込みます。不動産を購入する人は、さまざまな物件を価格等で絞って比較していくため、広告の段階で目にとまらない物件は売れにくくなります。

内覧や価格交渉まで話を進めるためには、広告の段階で物件の魅力を理解してもらう必要があります。ただ、物件広告を不動産業者に任せきりにしてしまうと、物件の魅力がきちんと伝わらないことも少なくありません。

なぜなら、周辺施設の使い勝手や家の前を通る道路の交通量など、細かな住み心地がわかるのは、実際に長年その家に住んでいる売り主だけだからです。物件広告を作るときは、住宅の良さや強みを積極的に不動産業者へ伝えましょう。

●地域やニーズに合わせた広告の使い分けがおすすめ

広告戦略では、「誰に」「どういう方法で」アピールしたいのかも考える必要があります。それは、地域やニーズによってターゲット層も変わってくるためです。ターゲット層によって、目に触れやすい広告媒体は大きく異なってきます。たとえば、定年を目前にして老後の生活向けにマンションを探している人が多い地域の物件を、スマホ広告だけで展開するのは効率的とはいえません。

立て看板が良いのか、ネット広告を重視するのかなど、地域の特性やニーズに合わせて広告を使い分けましょう。

物件広告を作る際に売り主ができる工夫点をいくつかご紹介します。

●物件の写真をできるだけたくさん用意する

平面図や文章だけでは、物件の良さが伝わりにくいもの。購入希望者が求めているのは、物件の様子がわかる写真です。物件の写真はたくさんあればあるほど良いと考えておきましょう。

たとえば、同じ部屋の写真でも角度が変われば印象も変わってきます。また、室内の写真だけでなく、建物の外観や最寄りのスーパー、コンビニなどの写真を添えておくと、周辺環境も伝えられます。

●役所や病院などへのアクセスをまとめる

エリア外から購入を検討している買い主もいるので、生活していくうえで必要な施設情報もまとめておきましょう。特に重要なのが、役所や病院など主要施設へのアクセスです。徒歩で何分、車なら何分かかるのかがわかるだけでも、買い主が物件の利便性を判断する助けになります。

●住宅周辺のお買い物情報をまとめる

実際に住んでいるからこそわかるのが、周辺地域のお買い物情報です。近所のスーパーの品ぞろえが豊富だとか、ここの飲食店が安くておいしいなど、地元民だからこそわかるちょっとしたお役立ち情報は、購入希望者の目を引きつけるのに最適です。

●観光スポットや子育て中に役立つ施設の情報をまとめる

最寄りの観光スポットや保育園・幼稚園といった、子育てに役立つ施設の情報もまとめておきましょう。

基本的には、「購入希望者にとって役立つ情報をわかりやすくまとめ、調べる手間や負担を減らす」のが物件広告作りのポイントになります。

●物件のメリットだけでなくデメリットも紹介する

物件広告を作る際は、メリットだけでなく住んでいて感じた不便な点も一緒に記載しましょう。人は、良いことだけを見せられるより、メリット・デメリットの両面を見せられた方が信頼できる情報だと感じやすいからです。

売買が成立すれば、結局、隠していた住宅のデメリットも住んでいるなかで露呈してしまいます。デメリットを伏せて家を売ると、後からクレーム等のトラブルになる恐れもあります。

せっかくなら、最初からメリットとデメリットを両方伝えて購入希望者の信頼を勝ち取ることで、売買の交渉をスムーズに進めましょう。

住宅を良い条件で売るためには、購入希望者をたくさん集める必要があります。人気の物件なら相場より高くても売れますし、値引きを要求されても断って別の購入希望者と交渉できるからです。だからこそ、不動産売却では物件広告の出来が重要になります。

売り主だからこそわかる物件のメリット・デメリットをわかりやすく伝えて、魅力的な物件広告を作りましょう。