不動産はいつ売り出すのがお得なの?売却におすすめの時期とは
2018.12.05不動産売却を行う際、「おすすめの時期があるのでは?」と考えて、売り出すタイミングをあれこれ悩んでしまう人は少なくありません。しかし、多くの場合、「家を売ろう」と思った瞬間が不動産の売り時です。
今回は、家をお得に売るために知っておきたい、住宅の売り時について解説します。
転勤や入学が多い春・秋が比較的おすすめ
できるだけ家を早く売りたい人におすすめなのが、春と秋。不動産に限らず、中古品を短期間で売却したいときは、「需要」を見極めることが大切です。引っ越しなどの予定がない時期に、高いお金を出してまで家を欲しがる人はそう多くありません。
入学・転入・就職等が多い、いわゆる引っ越しシーズンに合わせて物件を売り出せば、「引っ越しや転勤に合わせて新居を購入しようかな」と考えている人たちに住宅の魅力をアピールできます。条件の良い物件や市場で人気のある物件であれば、需要の高いシーズンに売り出すことでより高く売却できるでしょう。
春・秋以外でも家は売れる
ただし、売り時を考えてわざわざ春や秋を待つ必要はありません。
●不動産は一年を通していつでも売買されている
不動産の物件サイトを覗いてみるとわかりますが、不動産は一年中いつでも売買されています。春や秋などの引っ越しシーズンは、「住宅を欲しがる人が多い」という意味ではおすすめですが、家を欲しがるタイミングは人それぞれ。季節に関係なく、転職をきっかけに家を買う人もいれば、子どもができたことがきっかけとなって家を購入する人もいます。
売り出す住宅の立地や金額によって、どういった人をターゲットにした方がより早く・高く売れるのかが変わってくるのです。不動産売却では、売り時を考えるよりも、個々の住宅に合わせた魅力的な売り方を考える方が重要になってきます。
●あえて売り時を待つメリットはほとんどない
もし、家を売ろうと思ったのが春や秋以外のシーズンなら、次の春や秋を待たずに家を売りに出しましょう。なぜなら、基本的に家は少しでも新しい方が高く売れるからです。
国土交通省の資料によると、木造住宅の市場価値は、築年数が経過するごとに下がっていき、およそ20年で建物部分の価値がほぼゼロになることがわかっています。(※1)
築年数の経過による値下がりを考えると、あえて売り時を遅らせる必要はありません。
(※1)国土交通省:中古住宅・リフォーム市場の現状:中古戸建て住宅の価格査定の例
http://www.mlit.go.jp/common/000135252.pdf
●「売り時」にこだわっても狙ったタイミングで家が売れる保証はない
不動産売却は、
- 不動産業者と契約する
- 物件の査定をしてもらって広告を出す
- 内覧の対応をする
- 買い主との細かい価格交渉がうまくいけば売買成立
- 住宅ローン審査の結果を待つ
- 登記の変更をして物件の引き渡し
など、多くの手続きが必要になるため時間がかかります。
そして、「売り出してから何日で売却できるか」は、地域や物件の状態、売り出し価格などによってまちまちです。家が売れるまでに3ヵ月かかることもあれば、2週間で買い主が見つかるというケースもあります。
「新年になってから不動産業者へ相談にいく」といった方法で売り出しのタイミングを調整したところで、狙ったタイミングで家を売却できる保証はありません。
あれこれ悩んで調整しても、時間の無駄になる可能性が高いため、家はすぐに売り出すことをおすすめします。
売り時を考えるなら「不動産価格指数」を参考にしよう
それでも売り時を見極めたい、少しでも高く売れる時期に家を売りたいと考えている人は、厚生労働省が公開している「不動産価格指数」を参考にしましょう。
●不動産価格指数とは
不動産価格指数とは、ひと目見ただけで不動産価格が上がっているのか下がっているのかを判断できる数字です。2010年の数値が「100」となっていて、不動産価格指数が100より高ければ2010年より不動産価格が高い、100より低ければ2010年より不動産価格が安いということがわかります。
不動産価格指数を分析すると、「長期的に見て不動産は売り時なのか」「一年のいつごろ不動産は高く売れているのか」を判断できるのです。
●長期的に見ると不動産は売り時
2013年から2017年までの5年間、厚生労働省の不動産価格指数がどう推移したのかを計算すると、以下のようになります。(※2)
- 2013年:100.8
- 2014年:102.4
- 2015年:104.8
- 2016年:107.2
- 2017年:111.9
ご覧の通り、不動産価格指数は好調です。長期的に見ると、不動産はまさに売り時といって良いでしょう。
(※2)国土交通省:不動産価格指数(住宅)
http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk5_000085.html
まとめ
住宅の売値は、売り出しが遅れるほど安くなります。季節ごとの価格変動はごく小さなものですし、長期的に見れば不動産は売り時なので、思い立ったらときに家を売りましょう。
ただ、どれだけ良いタイミングで家を売り出しても、購入希望者にきちんと物件をアピールしないと家は売れません。住宅の売り時や宣伝方法に悩んだときは、ぜひ宮城の不動産事情に詳しい当社にご相談ください。