マンションの売り値は査定で決まる!高額売却を狙う査定のコツを解説
2019.05.09
マンションの高額売却を考えているなら、査定額アップのコツを掴みましょう。
業者の出す査定額は、「この金額なら売れるだろう」というおおよその数字です。査定額500万円の物件を1,000万円で売り出し、2,000万円で売れるといった奇跡的な成功は基本的にありません。高額売却を狙うためには、まず高額査定をしてもらう必要があるのです。
そこで今回は、高額売却を狙う人が知っておきたい査定のコツを解説します。
査定額アップ最大のコツは「普段からきれいに使う」こと
●中古マンションの査定はどうやって決まるのか
中古マンションの査定額を左右するのは、「駅からの近さ」「間取り」「内装や外観のきれいさ」「物件全体の管理状態」「周辺エリアで販売されているライバル物件の価格」「過去の取引相場」などです。
加点評価できる点をたくさん持っていると、マンションの査定額は高くなります。
ただし、立地や築年数など、ほとんどの項目は個人でどうにかできるものではありません。対応できるのは、「家の中をできるだけきれいに保つこと」くらいのものなのです。
どうにもならない条件を改善するために努力をするのは、時間と労力の無駄使いです。工夫次第で査定を引き上げられるポイントを見極め、査定に備えましょう。
●汚れている家・建材が傷んでいる家は査定額が低くなる
査定の際、不動産業者は壁・床・天井・水回りなど基本的な設備の痛み具合をチェックします。ただし、常識的な範囲でついた傷や汚れは経年劣化なので、多少、部屋の中が散らかっていたり、汚れていたりする程度で査定が下がることはありません。
問題になるのは、壁に穴があいている、床の一部が陥没している、ゴミを放置しすぎてカビが生えているなど、建材自体が傷んでいるケースです。
こういった問題を避けるために、普段から家をきれいに使うことを心がけましょう。ダイニングで食事をするときに椅子やテーブルを引きずらない、ドアを勢い良く閉めないなど、一つひとつは小さな心がけでも、5年、10年と継続すれば建材の劣化具合に大きな差が出てきます。
また、キッチンや浴室などの水回りは特に汚れが溜まりやすい場所です。
水回りの汚れを放置していると、頑固な汚れがこびりついたりカビが生えたりするので要注意。不衛生な状態が長く続いた場合、汚れを落とすのが大変なので、水回りはこまめに掃除しましょう。
売却時に家がきれいだと、ハウスクリーニングや補修工事、リフォームにお金をかけることなく売却できるというメリットもあります。
査定前に知っておきたいマンション査定額アップのポイント
●マンションの管理組合と積極的に関わる
査定額を上げるために、マンションの管理組合へ参加しましょう。
実務については管理会社に委託していても、原則マンションの管理・運営は管理組合が中心に進めています。
問題は、管理組合の理事や管理会社も信頼できるとは限らないことです。
マンションの管理を任せきりにしていると、一部のメンバーが修繕積立金を着服したり、お金を払っているのにトラブル発生時に対応してくれなかったりした場合に軌道修正できません。トラブルになりそうな物件は、査定も低くなりがち。
しかし、管理組合の規約や管理会社を変更するためには、理事に選ばれたり理事の協力を得て問題提起したりする必要があります。普段マンションの運営に関わっていないと手を出せないからこそ、普段から管理組合に関わっておく必要があるのです。
なお、「適切に管理されている」ことは、買い主へのアピールにもなります。
●なるべく周辺住民とのコミュニケーションを取っておく
家をきれいに保つだけでなく、ぜひやっておいてほしいのがご近所づきあいです。
直接、査定額アップに結びつくわけではありませんが、上下左右にどんな人が住んでいるのかを説明できるだけでも、買い主の不安を大きく軽減できます。
買い主を安心させられる物件は売れやすいので、査定時の評価を上げやすいのです。適度にご近所づきあいをして、住みやすい環境やルールを整備しましょう。
●大手だけでなく地域密着型の不動産会社にも査定を依頼する
マンションの査定額は、不動産業者によって違います。
大手の不動産会社も大手ならではの強みを持っているものの、中古マンションを購入する層は比較的近いエリアに住んでいることが多いので、地域密着型の不動産会社にも査定をお願いしましょう。
複数の業者へ見積もりを依頼することで、競争が起きて査定額が高くなったり、営業マンの対応に熱が入ったりする場合もあります。
まとめ
査定額を底上げしてマンションを高く売るために必要なのは、家をきれいに使って管理規約などのルールを暮らしやすいかたちに整備することです。傷みの少ない家は査定時に高く評価されますし、売り主がマンション売却に積極的だと、不動産業者の営業マンや買い主へ好印象を残せます。
ただし、査定額はひとつの項目で決まるわけではありません。高額査定のコツについて知りたい方は、ぜひ当店へご相談ください。