不動産売却の豆知識!アパート・マンション・一戸建ての違いとは
2019.06.28不動産を売るときは、アパート・マンション・一戸建てそれぞれの特徴や適切な売り方に合わせた販売戦略を立てましょう。
不動産には定価がありません。
実際には高額売却できる魅力的な物件でも、持っている魅力をうまくアピールできないと、短期売却や高額売却を実現できないのです。
そこで今回は、不動産売却の豆知識として、アパート・マンション・一戸建てそれぞれに適した売り方や売却時の注意点をご紹介します。
不動産の種類によって注意点や適切な売り方が変わってくる
●アパートやマンションは立地・外観・内装で売り方が変わる
不動産売却では、アパート・マンション・一戸建てといった不動産の種別によって、相性の良い売り込み方が異なる点に注意が必要です。
アパートやマンションは、主に立地・外観・内装の3点で査定額や売却のしやすさが決まります。
立地が良くても外観・内装に明らかな問題があれば、家は売れません。
同様に、外観や内装が良くても立地が悪いと、やはり買い主は決まりづらいです。
●一戸建ての場合は土地の資産価値や売り方も考える必要がある
一戸建ての場合、原則土地と建物をセットで売却します。
建物の評価だけでなく、土地の売りやすさや法的な制限等によって売りやすさが変わるため、より複雑な販売戦略が必要です。
例えば、リフォームやリノベーションを前提に築年数の古い住宅を売り出すケースを考えてみましょう。
周辺の相場を調べて、相場より少し安い金額で売り出したとしても、「再建築不可」「容積率が限界ギリギリ」という条件の土地だと、建て替えや大規模な増改築ができないため、高確率で売れ残ってしまいます。
不動産をできるだけ早く、高く売るためには、物件の特徴や魅力・欠点を理解した上でアピールすることが大切です。
何も考えずにただ不動産業者へ任せれば何とかなる、という物件ばかりではないため、売り主も自身の物件の売り込み方を知っておきましょう。
アパートの特徴と売り方
●マンションや一戸建てに比べると寿命が短い
アパートの特徴は、マンションや一戸建てよりも建物としての寿命が短いこと。
アパートは、コストの安い木造の2階建てが一般的です。
高階層の重量を支えるため、コンクリート造を選んでいるマンションに比べると、建物としての頑丈さは大きく劣ります。
また、アパートは一戸建てよりも人の出入りが多い分、建物の劣化が早いです。
建物の劣化は、賃貸物件として利益を出せる期間の短縮にもつながってしまうため、アパート売却では築年数や物件の状態で売却額が大きく左右されます。
●個人よりも投資家や不動産業者に売るのがおすすめ
限られた空間に複数人を住まわせるという構造上、アパートは個人の住まいとして活用するのではなく、
- 賃貸運営
- 住居兼賃貸物件
として利用する人が多いです。
「家が欲しい」と考える個人をターゲットにしても、アパートはなかなか売れません。
基本的には投資家や不動産業者など、賃貸物件の経営をしているプロに売り込みましょう。
マンションの特徴と売り方
●立地が良ければ高く売れる
マンションの特徴は、立地が良ければとにかく短期売却・高額売却しやすいこと。
基本的に、主要な駅や栄えているエリアとの行き来が楽な場所にあるマンションは、多少築年数が古くても、内装に生活感があってもある程度の金額で売却できます。
物件の外観や内装は後からどうとでも対処できますが、立地に関しては建物を動かすわけにもいきません。
マンション売却では、良くも悪くも立地に合わせた販売戦略が必要不可欠です。
●物件のアピールポイントを探して売り込もう
マンションの売り込みでは、ターゲットや地域のニーズに合わせたアピールポイントを見つけましょう。
防音性や内装のおしゃれさ、近隣保育園や幼稚園の充実度など、マンションを買って欲しい層の求める強みを見つけて宣伝できると、高額売却も夢ではありません。
一戸建ての特徴と売り方
●立地面ではアパートやマンションよりも不利
一戸建ては、一般的にアパートやマンションよりも駅から遠いです。
不動産売却では立地が最も重要なので、「駅から近い」点以外の売り込みポイントを見つける必要があります。
●内覧対策を充実させて買い主を確定させよう
一戸建ての売り方としておすすめなのが、内覧対策を充実させることです。
中古の不動産売却では、他の物件との比較で家が売れるかどうかが決まります。
価格や外観に差がなくても、内覧時の心象が良ければそれだけで買い主を見つけやすくなるので、クリーニングや適度な補修、ホームステージングなどで内覧者の心を掴みましょう。
まとめ
不動産売却で短期売却や高額売却を目指すなら、物件の種類に合わせた売り方をする必要があります。
ただし、不動産の素人が物件の強みや弱みを把握して、適切な売り出しをするのは困難です。
まずは、信頼できる地域の不動産会社を頼りましょう。
不動産業者の良し悪しは、1社相談に行っただけではわかりません。
複数の業者に見積もりをお願いし、営業マンの対応に満足できた不動産業者と契約することをおすすめします。