column 343.

住まいの価値を維持する住宅メンテナンスのポイントを解説②

2020.01.06

住宅メンテナンス

不動産の資産価値や売り値をできるだけ高く維持するコツの一つが、住まいのメンテナンスです。

ただ、「住まいのメンテナンスが必要」だと思っていても、具体的にどういった方法でお手入れをするのか分からない人も多いでしょう。

そこで今回は、
・壁紙
・フローリング
・床暖房
・雨戸
・サッシ
・ベランダ
をお手入れする際のポイントを解説します。

カビや腐食に要注意!壁紙やフローリングのメンテナンス

●壁紙とフローリングは湿気に弱い

壁紙・フローリングをメンテナンスするうえで押さえておきたいのが、湿気に対する弱さです。
特に、壁紙クロスは厚みが薄いため、湿気がこもる場所の換気を忘れると、すぐにヨレヨレになってしまいます。

また、フローリング材の扱いにも注意が必要です。
クッション材も無垢材などの木材も、壁紙と同様湿気対策に気を使っていないと少しずつ劣化していきます。

基本的に、「湿気が高い状態で放置する」と、カビが生えたり腐食したりするため、壁紙・フローリングのメンテナンスは湿気対策に力を入れましょう。

●壁紙メンテナンスのポイントは換気・拭き掃除・クロスの貼り替え

壁紙メンテナンスのポイントは、小マメに換気して湿気を逃がし、汚れが付着したらすぐに拭き取ることです。
乾拭きで取れない汚れに関しては、薄めたアルカリ性の洗剤を使って優しく汚れを落としましょう。

また、大幅に劣化していたり、寿命を迎えたりしている壁紙は、メンテナンスをしても元の状態に戻りません。
築年数がある程度経過している場合は、壁紙クロスの貼り替えも効果的です。

●フローリングのメンテナンスは乾拭き&ワックスがけ

クッションフロアの場合は別として、無垢材を使用したフローリングは、乾拭きでほこりや汚れを落としましょう。

また、半年に一度を目安に、ワックスがけをしておくと、日常的な汚れを予防できるのでおすすめです。

床暖房のメンテナンス

●床暖房は原則メンテナンスフリーで使える

床暖房には、熱線やフィルムに電気を通して温める電気式と、温水パイプにお湯を通して温める温水式が存在します。

ただし、どちらのタイプの床暖房も、基本的にはメンテナンスフリーです。
床暖房自体、床の下に埋め込んで使う設備なので、本格的にメンテナンスするためには、床をはがす必要が出てきます。
床暖房そのものが壊れたり、寿命を迎えたりしない限りは、床暖房の劣化を気にする必要はないでしょう。

実際、床暖房の寿命は40年前後といわれています。
古いものでも、作動すれば査定に影響しない可能性が高いです。

●電気式の床暖房は熱線の故障に要注意

ただし、電気式の床暖房は、床に強い衝撃を与えると熱線やフィルムが故障してしまう場合があります。
食器棚やテーブルを引きずるように動かしたり、金属製で重量のある荷物を落としたりしないように、日頃から注意しましょう。

●寒冷地の温水式床暖房は定期的な不凍液の交換が必要

原則としてメンテナンスフリーで使える温水式床暖房ですが、寒冷地で使用している場合、定期的に不凍液の補充や交換が必要です。

目安としては、不凍液の補充は年に1回、入れ替えは5~10年に1回の間隔となります。
機器トラブルが起き、故障してから修理する場合は高額な修理費用がかかるため、毎年一度は床暖房を使って調子を確かめましょう。

雨戸・サッシ・ベランダのメンテナンス

●雨戸メンテナンスは「使った後に掃除する」ことが大切

住宅の雨戸をメンテナンスする際のポイントは、「使った後に掃除する」ことです。

雨戸は窓や扉を風雨から守るための設備ですが、市販の商品はほとんどが金属製なので、濡れたまま収納するとサビついてしまいます。
サビの浮いた雨戸はスムーズに開閉できなくなり、価値が落ちるため、雨戸の使用後は汚れを落として乾拭きし、乾燥させる習慣をつけましょう。

●サッシはこまめな掃除でキレイに保つ

窓のサッシは、こまめに掃除してほこりや汚れを取り除くことをおすすめします。
濡らした布や洗剤、スポンジなどを使って汚れを落としましょう。洗剤などを使っても落とせない汚れは、研磨剤を使って落としましょう。

●ベランダは排水管のつまり除去と定期的な再塗装でメンテナンス

ベランダの資産価値を下げるのは、おもに経年劣化と排水管の故障です。

新築から10年ほど経つと、ベランダに施した防水工事の効果がなくなってきます。
定期的に排水管のつまりを取り除いたり汚れを落としたりしつつ、10年ごとに手すりやベランダを再塗装して、ベランダの状態を維持しましょう。

まとめ

外観や中身のきれいな不動産とそうでない不動産を比べた場合、より早く高額で売れやすいのはきれいな住宅です。

住宅内の設備を壊れてから修理するというスタイルだと、いざ売り出す際に修理が必要な箇所が複数出てきてしまいます。

壊れないようにメンテナンスしておいた方がお金も手間もかからないので、壁紙・フローリング・床暖房・雨戸・サッシ・ベランダをこまめにメンテナンスして、不動産をできるだけ高く売りましょう。

 

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