買い主はどこを見る? 不動産売却の内覧時に注意すべきポイント
2020.06.03
持っている家をできるだけ高く、スピーディに売却するためには、買い主となる可能性のある購入希望者に良い印象を持ってもらうことが大切です。
そして、良い印象づくりのために不可欠な要素として、内覧時の清潔さが挙げられます。
そこでこの記事では、内覧前の掃除で力を入れておくべきポイントについて、詳しく紹介していきます。
不動産売却は内覧時の印象で売りやすさが変わる
「立地も間取りも、設備もいい家なのに、なかなか売れない」
「購入希望者はいるのに、そのさきの商談に進まない」
家を売却するにあたって、このような悩みを抱えているとしたら、それは内覧前の掃除に問題があるかもしれません。
購入希望者が内覧に来るということは、ある程度その物件に興味があるということです。
そして、内覧して間取りや設備に問題ないことがわかれば、その先の商談に進む可能性は高いでしょう。
一方、間取りや設備に問題がないにもかかわらず商談が進まなかった場合、部屋の現状に対する印象が悪かったということになります。
そして、購入希望者に悪印象を与える要素として挙げられがちなポイントが、物件の清潔感のなさです。
裏を返せば、物件に清潔感があれば、多少希望する条件とは違う物件だったとしても、商談まで進める可能性は十分にあります。
家は購入したら終わりではなく、実際にそこに住むことになるため、購入希望者が「この物件は大切に扱われてきた物件だ」と感じるかどうかは非常に重要だからです。
ただし、清潔感を出そうと闇雲に掃除をしたとしても、時間ばかりかかってしまいます。
また、内乱のためにクリーニング代を払って業者へ依頼しようとする方もいますが、費用倒れになってしまうこともあります。
では、具体的にどのようなポイントに力を入れて掃除すれば良いのでしょうか。
内覧時に力を入れて掃除するべきポイント
内覧前には、特に次のようなポイントを集中して掃除し、余裕があれば他の部分にも手をかけるようにするのが効率的です。
●玄関
購入希望者が一番先に通る場所が玄関です。
第一印象から失敗しないよう、特に力を入れて掃除し、靴や傘などは目に触れない収納に片付けて置きましょう。
こうすることで、広々とした印象を与えることにつながります。
●水回り
トイレや風呂、キッチンといった水回りが汚れていた場合、多くの購入希望者は「この物件は清潔感がない」と判断するはずです。
外観の汚れ落としはもちろん、排水溝も詰まりがないように確認し、必要に応じて除菌を済ませましょう。
●ベランダ
十分に掃除したと思っていても、意外に見落としがちな場所が部屋の外です。
特にベランダのある家の場合、落ち葉や泥詰まりなどがあると不清潔に見えてしまいます。
こちらも排水溝を点検しつつ、フロアデッキで簡単に床を掃除しておきましょう。
●ゴミやホコリの有無
上に挙げた箇所が一通り掃除できたら、内覧準備の第一段階は完了です。
ただし、そのままにしておくと内覧当日にゴミやホコリが溜まっている可能性があるので注意が必要です。
内覧前日にも全体に軽く掃除機をかけることで、印象アップにつながります。
●荷物の量
内覧時には、購入希望者にその家での新生活を想像してもらうことが大切です。
一方、玄関や水回りがキレイでも荷物が広がっているような状態では、売主の生活感が出過ぎて新生活を想像することは難しいでしょう。
大きな荷物はできるだけ一ヵ所にまとめておく工夫が大切です。
●室内の生活臭・ペット臭・タバコ臭
自分の家は無臭だと思っていても、他人もそう感じるとは限りません。
毎日過ごしている以上、生活臭やペット臭、タバコ集など、慣れていると気づかない匂いは少なからず発生しています。
完全に取り去るのは難しいですが、市販の消臭剤などを使うことで少しでも減らしておくと印象が良くなります。
ただし、使い過ぎは逆効果の可能性もあるので、注意が必要です。
●スタッフ・売り主の対応
内覧時には、部屋だけでなく不動産業者のスタッフや売り主の対応も印象を大きく左右します。清潔感のある身だしなみと丁寧な言葉づかいを心がけましょう。
●明らかな破損・故障
部屋を掃除していて、住宅設備などに明らかな破損や故障がある場合には、前もってその旨を購入希望者に伝えておくべきです。
何も言わずにいると「隠していた」と捉えられて印象が悪くなってしまう可能性があります。
まとめ
今回紹介したようなポイントを押さえたうえで内覧を行うことで、購入希望者により良い印象を与えられるはずです。
とはいえ、その家に住んでいる本人では気づかない注意ポイントもあります。そこで内覧時には、前もって不動産業者に第三者目線でチェックしてもらうのがおすすめです。