どこがポイント?リスクの高い営業マンの見分け方
2020.08.21
不動産売却の失敗を防ぐコツは、リスクの高い営業マンとの契約を避けることです。
悪徳不動産業者の営業マンややる気のない営業マン、実力不足の営業マンに大切な物件を任せると、それだけで売買価格が下がったり、売れ残りのリスクが高くなったりしてしまいます。
ただ、理想的な営業マンを見つけるために、何年も時間をかけていては本末転倒です。
そこで今回は、短時間でリスクの高い営業マンを見極めるポイントをお伝えしていきます。
不動産売却では不動産会社と営業マンの見極めが必要不可欠
●不動産会社は適当に決めると後悔する
不動産売却を始める人にぜひ知っておいてほしいのが、不動産会社選びの重要性です。
不動産売却では、手続きの大半を不動産会社に委託します。
もちろん、最終的にどの買い主に物件を売るか決めるのは売主ですが、「不動産をどうやって宣伝するのか」「どの程度力を入れて広告するか」「購入希望者からの問い合わせにどう対応するか」「内覧の問い合わせ等を売主に報告するか」といった細かい部分は、不動産会社の対応次第です。
契約する不動産会社によっては、「事前に聞いていた方法とやり方が違う」「査定額と売却額に大きな差がある」といった問題が出てくることも少なくありません。
不動産売却は、早くても3ヵ月ほどの時間がかかる手続きです。
売却を妨げる各種トラブルを予防するために、契約前の段階で不動産会社を吟味する必要があります。
●同じ不動産会社の中でも営業マンによって性格・実力に差がある
残念なことに、「信頼できる不動産会社に頼めば、一切のトラブルなく不動産売却を終わらせられる」というわけではありません。
実は、同じ不動産会社の中でも、営業マンごとに性格や実力には差があります。
業界歴が長くても、問題を起こす度に業界内で転職を繰り返しているような営業マンが担当になってしまった場合、望む結果を得られない可能性が高いです。
必ずしも自分たちに取って良い営業マンと出会えるとは限らないからこそ、リスクの高い営業マンの見極め方を知っておく必要があります。
質問の受け答えが重要!リスクの高い営業マンの特徴とは
●宅建を持っていない
宅地建物取引士、いわゆる宅建資格を持っていない営業マンには、注意が必要です。
不動産売却では、重要事項説明書や売買契約書といった重要書類を作る際に、「宅地建物取引士」の名前を記入する必要があります。
資格を持っていなくても不動産営業はできますが、多くの不動産会社では、宅建の所有者に対して資格手当を出しているため、プロ意識や向上心の高い営業マンなら資格を取っているのが一般的です。
また、不動産売買に関する不法行為をすると、宅建資格は取り上げられます。
一定期間受験資格も失うため、宅建を持っている営業マンは、信頼できる可能性が高いです。
不動産の営業マンにとって、宅建は取って損をする資格ではありません。
勤続年数や業界歴が長いにも関わらず、資格を持っていない営業マンがいたら、気をつけましょう。
●勤続年数や業界経験が短い
相談している不動産会社での勤続年数や、業界経験そのものが短い営業マンも、比較的リスクが高いです。
転職してきたばかりの営業マンは、どの程度仕事ができるのかが読めません。
最悪の場合、「問題になったら転職すれば良い」と会社側も考えていて、クレームを入れたときに、「営業マンが勝手にやったことだから」と言い逃れされる可能性もあるため、注意が必要です。
一方、経験の浅い新人営業マンだと、知識のなさから悪徳業者に入社してしまい、「自分が良くない営業をしている」と気づいていないケースがあります。
営業マンの経験不足や知識不足は、トラブルを大きくする要因の一つです。
避けられるリスクを避けるという意味では、新人や転職したての営業マンを避けた方が良いでしょう。
●勧誘がしつこい
しつこい勧誘は、問題のある営業マンが共通して持っている特徴の一つです。
顧客から考える時間を奪うような営業手法は、高額な不動産売却の営業マンとしてほめられたものではありません。
多くの場合、売主にとって不利な情報を伏せたまま売りたい、早く取引をまとめて自分の収入や売上ノルマを達成したいといった事情から強引な営業をかけてくるため、「しつこいな」「強引だ」と感じたら、契約せずに出直しましょう。
●売却物件や自社のメリットしか話さない
どんな豪邸にも、メリットとデメリットの両方が存在します。
人によって不動産に求める条件や予算が違う以上、100%メリットだけの不動産はありません。
だからこそ、査定の際に物件の良い面しか伝えてこない営業マンや、自社と契約するメリットしか語ってこない営業マンがいたら、気をつけましょう。
まとめ
不動産売却の成否は、営業マンの質次第です。
顧客の利益を考えられない営業マンや、経験不足の営業マンに大切な物件を任せても、希望の条件で売却できずに終わってしまいます。
不動産会社を吟味したとしても、入社したばかりの高リスクな営業マンがいる可能性があるため、業界経験や勧誘のしつこさといったポイントから、高リスクな営業マンを見極めることが大切です。