column 398.

売却マンションをリノベーションするメリット・デメリット

2020.08.21

売却マンションをリノベーションするメリット・デメリット

売却マンションは、リノベーションすることで住まいとしての魅力を底上げできます。
ただし、すべての売却マンションをリノベーションするべきだというわけではありません。
物件によって、リノベーションをすべきかどうかは違うので、リノベーションを選ぶメリットとデメリットを知っておきましょう。

今回は、売却予定のマンションをリノベーションする利点や、リノベーションをする際の注意点等を解説していきます。

リノベーションとは

リノベーションとは、「新しい暮らし方や魅力を付与する住宅工事」のことです。
リフォームと混同されるケースもありますが、「新築の状態に戻す」ことを目的としているリフォームと違って、

・子どもが独立したので子ども部屋を書斎に作り変える
・客間の壁を取り壊して広々としたリビングにする
・利便性を考えて浴室やトイレの位置を変更する
・和室を洋室にリメイクする

など、ライフスタイルや家事動線から根本的に変えていく工事のことを指します。

予算さえあれば柱や基礎以外のすべてを好きなように変更できるので、「中古住宅を好みの内装にする」ために利用しているケースも少なくありません。

売却予定のマンションをリノベーションするメリット

●新築や中古の築浅物件を求める層に売り込みやすい

売却マンションをリノベーションすると、新築や中古の築浅物件を求める層に物件を売り込みやすくなります。
リノベーションは、内装を新築同然にしつつ、新しい価値を与える工事です。
住み心地自体は新築物件と同等なのにも関わらず、新築を建てるより費用が安いため、「きれいな物件を安く手に入れたい」という人たちからの人気を獲得できるでしょう。

●内装が新しいため内覧で差をつけられる

リノベーションのメリットとして、無視できないのが内覧における印象の良さです。
一般的な消費者は、内覧で悪い印象を持った物件には手を出しません。
しかし、リノベーションで内装が新築同然になっていれば、築年数が同程度でも内覧時の印象が良くなります。
価格や立地が同程度のライバル物件と差をつけられるのは、リノベーションの大きなメリットです。

●立地が良ければリノベーションで売却額アップを狙える

駅から近い、人気のあるブランドエリアであるなど、地価の高いエリアの物件は、リノベーションをすることで売却価格も高められます。
立地の良い物件は、ただでさえ人気があって売り込みやすいもの。
内装の新しさや住み心地の良い間取りといった付加価値があれば、高額売却も狙えるでしょう。

売却予定のマンションをリノベーションするデメリット

●リノベーション費用のぶん売り出し価格が高くなる

売却予定のマンションをリノベーションする際のデメリットは、売り出し価格が高くなってしまうことです。
お金をかけて売却準備を整える以上、売主はどこかでリノベーションの費用を回収する必要があります。
リノベーションの工事費用は、比較的高額です。
工事費用を売却価格に全額上乗せすると、売り出し価格を上回り、売却の難易度も上がってしまいます。
リノベーションの予算や売り出し価格の決め方次第で、「リノベーションをした結果売れ残った」「リノベーション費用を回収できない」といったリスクがあることも知っておきましょう。

●リノベ後のデザイン・間取りがニーズに合わない場合もある

売却前のリノベーションは、売主の好みやセンスで行われるのが一般的です。
しかし、売主の感性と、買主の好みが合う保証はありません。
場合によっては、リノベーションをしたことで好みから外れ、買主が購入を断念してしまう可能性もあるため、売却マンションのリノベーションはできるだけ「一般受け」を重視しましょう。

マンションをリノベーションする際の注意点

●管理規約によってはリノベーションできない

分譲マンションは、物件ごとに管理規約が違います。
もし、管理規約で大規模なリフォームやリノベーションが禁止されている場合、そもそもリノベーションできないので注意が必要です。

●ドアや窓等の共有部分に手を出す場合は管理組合との交渉が必要

土地も建物もすべて所有者のものである一戸建てと違って、分譲マンションは「専有部分」と「共有部分」の持ち主が違います。
マンションのベランダやバルコニー、窓、玄関といった外部に面する部分は共有部分であり、所有者のものではないため、自由にリノベーションできません。
共有部分に手を出す場合は、管理組合との交渉が必要です。
無断でリノベーションをするとトラブルになることもあるので、共有部分と専有部分の違いはあらかじめ調べておきましょう。

まとめ

今回は、売却予定のマンションをリノベーションしてから売るメリットとデメリットを解説しました。
立地の良い物件なら、リノベーションによって売却価格や売却条件を改善できます。
しかし、施主のセンスが、必ずしも買主に受け入れてもらえる保証はありません。
リノベーションをすると、物件の売り出し価格も上がってしまいます。
リノベーションをすべきかどうか迷ったら、中古物件の売却に詳しい不動産業者に相談して、工事をするかどうかを決めましょう。

 

一覧に戻る

売る

スタッフ紹介

サポート 相続 任意売却 住み替え