失敗を避けるために知っておきたいワンルームマンション売却の注意点
2020.09.17
ワンルームマンションは、一戸建てに比べて立地が良い一方で、部屋数が少ないため売却相手が限られます。
立地の良さから価格が高いことも多く、エリアによって売却の難易度が大きく変わってしまうので、広告の仕方を間違えると希望の条件で売れません。
そこで今回は、ワンルームマンション売却の失敗を防ぐために知っておきたい、売却時の注意点をご紹介します。
ワンルームマンション売却の注意点
●個人間取引をしない
ワンルームマンション売却では、不動産業者を経由せずに個人で買い主を探すのはやめておきましょう。
家具や家電といった日用品の処分と違って、不動産は非常に高額です。
たとえ売却相手が知り合いだったとしても、個人間取引では金銭トラブルや契約書の不備を避けられません。
また、個人間取引では、ワンルームマンションの売却価格も自分で決める必要があるため、相場より安く売ってしまうリスクがあります。
知り合い同士の取引でも、不動産業者に仲介してもらったほうが、トラブルを避けられるので安心です。
●ローンの残債を調べておく
ローンで購入したワンルームマンションを売る場合、残っているローンを完済する必要があります。
ここで問題になってくるのが、「正確なローン残債の把握」です。
ワンルームマンションの売却金額がローン残債よりも少ないと、ローンを完済できません。
場合によっては、ローン残債を片付けるために売却の目標金額を上げる必要も出てくるので、「ワンルームマンションがいくらで売れたらローンを完済できるのか」を事前に調べておきましょう。
ローン残債があいまいだと、ローンを返せず売却手続きが滞ってしまう可能性もあります。
●信頼できる不動産会社と営業担当者を選ぶ
ワンルームマンション売却を成功させるためには、不動産業者の協力が必要です。
ただし、不動産業者の中には、自分たちさえ儲かれば後はどうでも良いと考えている悪徳業者も存在します。
頼る相手が不動産会社ならどこでも良いというわけではないので、自分や自分の財産を守るためにも、不動産業者の対応や査定を比較してより良い相手を探しましょう。
なお、評判の良い業者や営業マンでも、相性が良いとは限りません。
不動産業者選びで妥協すると後悔するケースが多いので、時間をかけて相見積もりを取ったり、担当者を変えてもらったりして、相性の良い契約相手を見極めましょう。
●値下げの回数や金額をあらかじめ決めておく
不動産売却において、注意したいポイントの一つが値下げ交渉への対応です。
不動産がしばらく売れなかったり、押しの強い人に交渉を持ちかけられたりしたとき、押し切られてしまう人は、あらかじめ値下げのルールを決めておきましょう。
値下げを引き受けて得するのは、お金を払う買い主だけです。
安易に値下げすると、自分が損をするだけでなく、売り主からの仲介手数料で利益を出している不動産業者も損をしてしまいます。
不動産を売った相手とその後付き合うことはほとんどありません。
不動産を売るなら、高額売却を目指しましょう。
●専任媒介契約か専属専任媒介契約を結ぶ
売り主としてワンルームマンションを業者に任せる場合、「媒介契約」という契約を結びます。
媒介契約には、「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があるものの、不動産を高く売りたいなら、専任媒介契約か専属専任媒介契約を交わすのがおすすめです。
不動産売却において、不動産業者は、仲介手数料以外のお金を受け取れません。
複数の不動産業者に仲介を依頼できる一般媒介契約だと、他社で売却交渉がまとまった場合儲けがなくなってしまうので、十分なサポートを受けられない可能性があります。
不動産業者に最大限サポートしてもらうために、ワンルームマンション売却では専任媒介契約か専属専任媒介契約を選びましょう。
●市場での売却にこだわりすぎない
タイミングや物件の条件によっては、売り出してから数ヵ月待っても、問い合わせがない場合もあります。
時間をかけて買い主を探したり値引きをしたりするのも一つの手ですが、一定期間内で不動産を売りたい事情があるなら、不動産業者の買取サービスを活用しましょう。
不動産業者の買取サービスを利用すると、短期間で不動産を現金化できます。
「○ヵ月売れなかったら買い取ってもらう」など、あらかじめタイムリミットを決めておいて、売却と買取を上手に使い分けましょう。
まとめ
不動産を高額売却するためには、事前準備と信頼できる不動産業者の見極めが必要不可欠。
ワンルームマンション売却は、不動産業者を挟まずに取引しようとしたり、ローンの完済に必要な売値を把握していなかったり、安易な値下げに付き合ったりすると、失敗する可能性が高いです。
一度決めた業者を変更したり、物件を売り出してから価格を変更したりするのは大変なので、ワンルームマンションを売るときは、相見積もりを駆使して相性の良い不動産業者を探しましょう。