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内覧者はどこを見る!?不動産を売るための内覧対策マニュアル

2022.09.27

内覧者はどこを見る!?不動産を売るための内覧対策マニュアル

不動産売却において、大きな障壁となるのが内覧対策です。
どれだけ数多くの問い合わせをもらっても、内覧当日に物件を気に入ってもらえなければ、その後、買い主からの連絡はありません。

そこで重要なのが、内覧者が不動産のどこを見るのか、どういった点を評価するのかを知っておくことです。
この記事では、不動産売却に役立つ内覧のポイントをお伝えします。

内覧者はどこを見るの?

●全体的な間取りと清潔さ

全体的な間取りと清潔さは、重点的に見られるポイントです。
同じ間取りでも、物件によって天井の高さや奥行き感等は違います。
荷物が多いと部屋が手狭に見え、片付けられていない印象になってしまうので、内覧前の整理整頓は基本だと思っておきましょう。
また、部屋の隅や窓枠など、見落としやすい場所も掃除されているかを見られるので、掃除も欠かせません。

●水回りのきれいさ・使いやすさ

水回りのくすみ・カビ・サビは・悪臭は、物件の評価を大きく下げてしまう要注意項目です。
使用頻度の高い浴室・トイレ・キッチンは汚れやすく、内覧者に隅々までチェックされる場所なので、必要に応じてプロにクリーニングを頼みましょう。
カビやしつこい油汚れ・皮脂汚れを落としておくだけでも水回りの印象が良くなります。

●日当たりと風通しの良さ

内覧では、日当たりや風通しの良し悪しも評価の対象です。
日当たりが良くない物件をあえて探している方も中にはいますが、基本的に内覧者の多くは「洗濯物が乾きやすいか」「窓を開けると風は通るのか」「何時くらいまで日差しが入ってくるのか」を気にします。
そのため、内覧当日は窓やカーテンを開け放っておくのがおすすめです。

●周囲の治安や子育て環境の充実度

家を買うと簡単には引っ越せなくなるため、内覧の段階で周辺環境を見極めたいという内覧者が少なくありません。
朝昼晩の騒音やゴミ分別の厳しさ、評判の良い保育園・幼稚園の有無に学校の校区なども、簡単にまとめておくと内覧者に喜んでもらえます。
パンフレットなどでわかる情報と、実際に住んでいる中で得た体験の両方を提供するのが、内覧のポイントです。

●交通面の利便性

交通の便の良さも内覧では見られます。
平坦な道が多く徒歩や自転車で移動できる、交通量が少なく車に慣れていなくても運転しやすい、バスや電車などの公共交通機関が充実していて移動しやすい不動産は、人気も高いです。
バスや電車の本数に道の平坦さ等は地図だとなかなかわからないので、急に質問されても答えられるように一度、不動産の周囲を歩き回っておきましょう。

●不動産を手放す理由

売り主からすると意外かもしれませんが、内覧の際に「どうして家を売ることにしたのか」を知りたがる買い主は多いです。
なぜ不動産を手放す理由を聞かれるのかというと、家を売る理由によっては購入をためらってしまうから。
たとえば、隣人とトラブルになった、近隣住民に厄介な人がいた物件を好んで買いたいと思う方は少ないです。
売却理由に嘘をつく必要はありませんが、自分で説明しづらいなら、あらかじめ売却理由を不動産業者の担当者に伝えておき、代わりに説明してもらうと良いでしょう。

内覧者の好感を得る内覧準備のポイント

●徹底的に掃除と換気をする

内覧準備をする際に重要なのが、徹底的に家中の掃除と換気をすることです。
汚い家、匂いがこもっている家は内覧者に好感を持たれません。
ほこりは1日、2日でもうっすらと積もってしまうものなので、事前に大掃除をしておき、内覧前日に室内の汚れを落とすという段取りを組みましょう。
自分で落とせない汚れに関しては、ハウスクリーニングを頼むと効果的です。

●内覧予約は晴れの日に受ける

室内が薄暗くなりますし、日当たりや風通しがわからなくなるので、雨や曇りの日に内覧を受けるのは避けましょう。
スケジュールに余裕をもっておき、天気予報で晴れになっている日に内覧を受けるのがベストです。
内覧日が決まったら、同じ時間帯に一度自分で内覧の案内をやってみて、気になる箇所がないか確認しましょう。
事前にチェックしておけば、照明が切れていることに気づかなかったり、エアコンの故障を見落としていたりする心配もありません。

●資料を作って配れるようにしておく

内覧中、あれこれ話しかけられたくないという方もいます。
限られた時間では物件の魅力を伝えきるのが難しいので、可能であれば内覧で良く聞かれることや住んでいて気になった点、良かった点を資料にまとめておきましょう。
後から見返せる資料があると、内覧から時間が経っても物件のことを思い出してもらいやすくなるので便利です。

まとめ

内覧当日は、売り主が思っている以上に細かい部分まで物件の良し悪しを見られます。
不動産売却では、内覧の準備も含めて業者任せにしているケースが多いので、質の高い内覧ができている物件はそう多くありません。
つまり、内覧準備を万全に整えられる方にとって、内覧は自身の物件を売り込むチャンスなのです。
徹底的な掃除と換気、内覧予約の調整、そして後から見返せる内覧資料の作成で、内覧者に好印象を残しましょう。

 

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