不動産買取の魅力は何?メリット・デメリットや向き不向きを紹介
2022.10.18不動産を一刻も早く売りたいと考えているなら、不動産を直接業者に買い取ってもらいましょう。
ただし、不動産買取は、仲介よりも買取金額が安くなりやすいといったデメリットもあるため、いつでも誰にでもおすすめできる方法ではありません。
そこで今回は、不動産買取と仲介の違い、買取のメリットやデメリット、買取を選んだ方がお得なシチュエーションをご紹介します。
不動産の買取って何?仲介との違いは?
不動産の買取とは、不動産を直接不動産業者に買い取ってもらう手続きのことです。
売り主・仲介業者・買い主の3者間で取引をする仲介と違って、売り主と買取業者の2者間で取引できる不動産買取は、不動産広告を作って宣伝したり、内覧を受けたり、買い主と価格交渉をしたりする必要がありません。
「買い主を探す」という手間がない分、仲介よりも短い期間で不動産を売却できるのが、買取の特徴です。
不動産買取のメリット
●不動産を「売りたい」と思ったときすぐに現金化できる
一般的に、不動産を仲介で売る場合、決済まで3ヶ月から半年ほどの時間がかかります。
しかし、買取だと、売却代金が振り込まれるまで早くて1週間、遅くても1~2ヵ月です。
「いつ現れるかわからない買い主からの問い合わせを待つ」
「不動産に興味を持った買い主候補と条件を合わせられるか交渉する」
「買い主がローンを組む場合はローンの審査結果を待つ」
といった待ち時間がなく、買取業者とのやり取りだけで売却手続きを完結させられるというメリットがあります。
●仲介手数料がかからない
不動産を仲介で売るときは、「不動産価格の3%+6万円」の仲介手数料が必要です。
仲介手数料の上限額は、法律で上記の金額に制限されていますが、そもそも不動産は売却価格の高い商品なので、金額もそれなりに大きくなります。
ただ、仲介手数料は、あくまでも不動産業者が不動産売買の仲介をしたときに発生する料金です。
不動産買取の場合、売り主に買い主を仲介するわけではないため、仲介手数料はかかりません。
買取業者の提示した査定額が、全額手元に入ってきます。
●売却前の掃除や修繕も内覧もしなくても良い
仲介の場合、主に一般人に対して不動産を売り込むため、物件の印象を良くするための掃除や修繕が必要です。
しかし、買取業者が注目するのは、立地や間取りからくる不動産の利用価値。
部屋の汚れはクリーニング等をすればいくらでもきれいにできるので、見た目のきれいさで買取価格が下がったり、買取を拒否されたりすることはありません。
また、買取では査定を頼んだ業者が直接不動産を買い取るので、内覧も不要です。
●誰にも知られずに不動産を売却できる
仲介では、不動産の買い主を見つけるためにネットや店舗で物件情報を公開したり、周辺地域に新しい売却物件があることをポスティングしたりします。
ただ、家や土地を売ることを誰にも知られたくない方にとって、大々的に広告されること自体が苦痛になる場合もあるでしょう。
その点、買取は不動産業者が直接買い取ってくれるので、「不動産を売る」ことを誰にも知られずに売却できます。
不動産買取のデメリット
●買取価格が安い
不動産の買取価格は、仲介による売却相場の6割から8割ほど。
不動産の買取業者は、引き取った不動産にリフォームやクリーニングを施し、手直しした不動産を売ったり貸したりして利益を出すというビジネスをしています。
買取後にお金と手間をかけることが前提になっているので、不動産買取は仲介よりも売却価格が安いです。
売却に時間がかかっても良いから、不動産を少しでも高く売りたいと考えている方には向きません。
●買取業者も買取してもらえる不動産もそれほど多くはない
不動産売却の仲介をしている業者は全国各地にありますが、買取に対応している不動産業者は限られています。
なぜなら、買取に対応するためには、まとまった資金と安く住宅のリフォームや建て替えができる技術力・協力業者が必要だからです。
また、業者によって買取できない不動産があったり、買取対応エリアの範囲外だったりする場合もあります。
不動産買取を選んだ方が良いシチュエーション
不動産買取を選んだ方が良いのは、
- 1日でも早く不動産を現金化したい
- 誰にも知られずに不動産を売却したい
- 不動産売却に関する各種手続きが面倒くさい
といったシチュエーションに魅力を感じる場合です。
時間をかけて不動産を高く売ることより、早く売れる・楽に売れる・誰にも知られずに売れることを重視する方は、買取を利用しましょう。
まとめ
不動産買取の魅力は、仲介よりも短期間で不動産を売却できることです。
仲介と違って、買い主探しに時間をかけたり、内覧対応をしたりする必要もありません。
ただし、不動産の買取価格は、市場相場の6割から8割ほど。
早く楽に不動産を売却できる分、金銭的な満足度は下がってしまいますし、買取に対応できる業者も限られます。
不動産を売るときは、仲介と買取どちらの方が自分たちに合っているかを考えて、査定の相談にいきましょう。